STARTING OVER(期間生産限定盤)
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | 美しい鳥 | 高橋優 | 高橋優 | 池窪浩一、高橋優 | |
2 | ストローマン | 高橋優 | 高橋優 | 池窪浩一、高橋優 | |
3 | シンプル | 高橋優 | 高橋優 | 池窪浩一、高橋優 | 17thシングル両A面曲 |
4 | 虹 | 高橋優 | 高橋優 | 池窪浩一、高橋優 | 17thシングル 最高6位 売上2.1万枚 |
5 | 若気の至り | 高橋優 | 高橋優 | 池窪浩一、高橋優 | |
6 | いいひと | 高橋優 | 高橋優 | 池窪浩一、高橋優 | |
7 | aquarium | 高橋優 | 高橋優 | 池窪浩一、高橋優 | |
8 | ありがとう | 高橋優 | 高橋優 | 池窪浩一、高橋優 | 20thシングル 最高9位 売上1.6万枚 |
9 | Harazie!! | 高橋優 | 高橋優 | 池窪浩一、高橋優 | |
10 | ルポルタージュ | 高橋優 | 高橋優 | 池窪浩一、高橋優 | 18thシングル 最高6位 売上1.6万枚 |
11 | キャッチボール | 高橋優 | 高橋優 | 池窪浩一、高橋優 | |
12 | ロードムービー | 高橋優 | 高橋優 | 池窪浩一、高橋優 | 16thシングル 最高9位 売上1.8万枚 |
13 | leftovers | 高橋優 | 高橋優 | 池窪浩一、高橋優 | |
14 | 非凡の約束 | 高橋優 | 高橋優 | 池窪浩一、高橋優 | |
15 | STARTING OVER | 高橋優 | 高橋優 | 池窪浩一、高橋優 | |
16 | プライド | 高橋優 | 高橋優 | 池窪浩一、高橋優 | 19thシングル 最高7位 売上2.1万枚 |
Strings arranged by 須磨和声,池窪浩一(8,10,12,14)
Horn arranged by 武嶋聡,池窪浩一(9)
期間生産限定盤DVD
全国LIVE TOUR 2017-2018「ROAD MOVIE」パシフィコ横浜
2018.3.30
リリースデータ
2018年10月24日 | 初登場2位 | 売上4.0万枚 | Produced by 箭内道彦 Co-Produced by 高橋優 |
ワーナー |
高橋優6thアルバム。前作からほぼ2年ぶりのアルバム。前作以降の5シングルのA面6曲全てを収録。期間生産限定盤には「全国LIVE TOUR 2017-2018「ROAD MOVIE」パシフィコ横浜 2018.3.30」を1公演フル収録したライブDVD付。数量生産限定盤はLPサイズBOX仕様でLPサイズフォトブック“TOKYO 10Years”が付属する。低レベル週だった事もあって、これまでベスト盤で記録していた3位を上回る自己最高の2位を記録した。
一定の人気を獲得し、それ以上の伸びは無いが、ライブも安定してホール以上の規模の会場で回る事が出来て、安定したタイアップでの比較的綺麗な高橋優がシングルでは続いている印象だったが、本人は安定した状況の中で落ち着きつつある自分自身に焦りを感じていたらしい。タイアップの曲は書けるがそれ以外の新曲がなかなか書けない状況の中で、今作に関してもシングルA面だけで6曲溜まっていて5曲くらい加えればアルバムになるのでスタッフからもそういう制作方針を提案されたがそれをやったら高橋優は終わると一念発起して10曲もの新曲を書き下ろしたという。その結果、とんでもないフルボリュームの大作となった。
高橋優の楽曲は歌詞の情報量が多い力のこもった曲が多いため、全16曲75分という数字以上に今作はとんでもなく長い。「ありがとう」辺りでもうエンディングが近い気分になるがまだ半分、「ロードムービー」でもう完全に締めの気分になるがそこからもまだ4曲もある。聞き通すには相当な集中力を要するし、なかなか何度も聞き通そうと思うようなアルバムではない。
一方で急ピッチで書き下ろした新曲の10曲はシングルA面での綺麗な高橋優に対して、それだけではない高橋優を存分に見せつけてきていいバランスを取っている印象。以前からやっていた今思ったことを今まくし立てていくような泥臭さ、力の抜けた曲、お遊び等も含めて今まで見せてきた側面をほぼフル投入してきたような感じで、これこそが必死に取り戻そうとした高橋優らしさという事なんだと思う。このため今作はベスト盤のようでもあり、高橋優のほぼ全てが凝縮されたこれぞ高橋優なアルバムになっていると思う。そう捉えると今作の長さも必要なボリュームのようにも思えてくる。また高橋優のようなシンガーの場合は作り込みすぎるよりも衝動を重視した方がいい方向に作用することもあるように思うので、割と勢いで新曲を用意したような今作は3rd頃の勢いも彷彿とさせる。
活動が安定してきた中で徐々に何かズレつつあった中で初期衝動を必死に引き戻そうとしたような高橋優らしさど真ん中のアルバムというのがたぶん今作だと思う。それゆえのSTARTING OVERというのは分かるんだけど、進化というよりは本当に取り戻しただけで何か新しさとか進化を強く感じるようなアルバムではない上、これまでの高橋優らしさを完全に出し切った感があるだけに同じことをやってももう今以上のものは生まれないと思う。それだけの覚悟が今作からは感じられる。ここからが本当に難しいような気がする。
期間生産限定盤DVD付 通常盤 数量限定盤(LPボックス+LPサイズブックレット)
印象度★★★★☆
2018.12.15更新