UNITE

No タイトル 作詞 作曲 編曲 備考
1 Realize DJ KOO 菅原サトル(Strawberry Fields) 18thシングルC/W
2 frisky a GO-GO!(Sunset Boulevard Mix) DJ KOO DJ KOO&田代隆廣 19thシングルC/W
3 Frame 前田たかひろ&DJ KOO 木村貴志 木村貴志 19thシングル 最高5位 売上15.3万枚
4 in the move to be   日高智(GTS) 日高智(GTS) Instrumental
5 darkscape DJ KOO DJ KOO DJ KOO&田代隆廣  
6 EARL GREY 工藤順子 DJ KOO DJ KOO&田代隆廣  
7 TRY OR TRY 工藤順子 原一博 原一博 20thシングル 最高18位 売上4.7万枚
8 Meltin' you 牧穂エミ 原一博 原一博  
9 Future Shock 工藤順子 DJ KOO DJ KOO&田代隆廣  
10 Friends DJ KOO TWO-B-FREE(RAISE)  
11 It's My TIME 前田たかひろ 宗像仁志 MUNEZO 21stシングル『BE FREE』C/W(カット)
12 Get up! Stand up! Unity! m.c.A・T 富樫明生 富樫明生  
13 Unite! The Night! m.c.A・T 富樫明生 富樫明生 18thシングル 最高8位 売上10.6万枚

リリースデータ

1998年5月20日 初登場4位 売上18.3万枚 PRODUCED BY TRF avex trax

メンバー

CHIHARU
ETSUKO
SAM
DJ KOO

TRF7thアルバム。オリジナルアルバムとしては2年5ヵ月ぶり。1997年は新曲リリースが止まっていたが、1998年元旦にベスト盤『WORKS THE BEST OF TRF』をリリースしてそれまでを総括し、2月のシングル「Unite! The Night!」からは小室哲哉を離れての新作リリースを開始。2〜4月にシングル3作、そして5月に今作と4ヶ月連続でのリリースとなった。新生TRFをアピールしての再始動となったものの売上は一気に低迷した。最初の2作はそれでもトップ10入り、10万突破までは果たせていたが、「TRY OR TRY」ではついにトップ10落ちとなった。今作もトップ3入りを逃し、前作やベスト盤でのミリオンから大幅ダウンとなった。

小室を離れて誰が曲を書くのか?メンバーで自作できるのか?という問題がまずあったが、小室哲哉の側近的な役割もこなしていてメンバーの中で音源制作にも携わっていて作曲や編曲も出来るのはDJ KOOのみだった。DJ KOOはV6の初期のアルバム曲を手掛けるなど作家活動も少しは行っていたのでそのまま主導権を取ってメインライターに…というわけにも行かなかったのか、DJ KOOが作編曲を担当したのはC/Wとアルバム曲のみ。シングルには同じエイベックスでDA PUMPプロデュースを手掛けてスマッシュヒットを連発して一気に認知度を上げていたm.c.A・T(富樫明生)を召喚して再始動1発目の「Unite! The Night!」に起用。続く「Frame」にはFavorite Blue、moveの木村貴志(この人もイニシャルTK)を召喚、もう1曲にはビーイングを真似たかのようにお抱え作家で自社内アーティストに提供させまくる手法の中でも筆頭級の扱いで多用されていた原一博を起用…とシングル表題曲には絶対にDJ KOOを使わずにエイベックス期待の作家を投入するという英断が下されているのが特徴。実際DJ KOOのC/Wアルバム曲はシングル表題曲ではないかなぁと思う。

この起用方針もあってシングルは小室時代から比べても遜色ないキャッチーな仕上がり。「TRY OR TRY」はやや影が薄いものの、「Unite! The Night!」は再始動作として新生TRFも悪くないのではないかと思えるキャッチーなダンスサウンドで勢いが感じられたし(Togashi Rave FactoryでTRFに変えればいいとか言われ)、「Frame」は単純にメロディーが一際印象的。花王のCMソングだったがCMでもメロウな印象を残した事もあって「Unite! The Night!」を上回る売上を記録した事からも好評だった事が伺える。このようにシングル選びは堅実な判断でそこそこだったんだけど、いざアルバムとなってみるとやはり頑張ってはいるんだけど全体にどこかパッとしない…。というか流行の頂点に達したtrfは小室末期にはピークを過ぎてきていた上に、小室離れと1年休止の間の時代な急速な変化に伴って一気にトレンドでは無くなってしまったなぁ…という。当時の人気急落は本当にこの点に尽きるくらいの勢いだった。なんかもうTRFってすっかり過去だよねみたいなそんな空気。

セルフプロデュースでより落ち着いた大人のTRFを目指していたのは確実でこのために今作はシックな佇まいで、全盛期のようなアップテンポなダンスナンバーはほとんどない。どの曲も比較的ゆったりしているか、クールにキメている。それでも本格的にマニアックな方向には行っていないのでJ-POP然とはしていて分かる人には分かる感じでもない。「TRY OR TRY」もそんなアルバムを示した先行シングルとしてはふさわしかったが、もう少しノリのいい曲は欲しかったところ。結果的にはどっちつかずになってしまった感はある。

B00005ECAU

印象度★★★☆☆

2023.6.2更新

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