35年で35曲“涙と汗”〜涙は心の汗だから〜

No タイトル 作詞 作曲 編曲 発売年、備考
1 -花火- 前田亘輝 春畑道哉 TUBE 1998 27thシングル、18thアルバム『HEAT WAVER』収録曲
2 Miracle Game 前田亘輝 春畑道哉 大島こうすけ・TUBE 2004 44thシングル、25thアルバム『TUBE』収録曲
表記は『TUBE』に合わせて2005年扱い
3 傷だらけのhero 前田亘輝 春畑道哉 TUBE 1994 14thアルバム『終わらない夏に』収録曲
4 暗闇をけとばせ 前田亘輝 春畑道哉 TUBE 1995 15thアルバム『ゆずれない夏』収録曲
5 Let's Jump 前田亘輝 春畑道哉 春畑道哉・明石昌夫 1989 9thアルバム『SUMMER CITY』収録曲
6 イケ イケ'93 前田亘輝 春畑道哉 TUBE 1993 2ndミニアルバム『Say Hello』収録曲
7 一気・本気・元気 前田亘輝 春畑道哉 TUBE 1992 1stミニアルバム『Smile』収録曲
8 Say Hello 前田亘輝 春畑道哉 TUBE 1993 2ndミニアルバム『Say Hello』収録曲
9 Lonely Revolution 亜蘭知子 織田哲郎 織田哲郎 1988 8thアルバム『Remember Me』収録曲
10 IN MY DREAM 前田亘輝 春畑道哉 TUBE&池田大介 1999 31stシングル、3rdベスト『TUBEstV』収録曲
表記は『TUBEstV』に合わせて2000年扱い
11 Smile 前田亘輝 春畑道哉 TUBE 1992 1stミニアルバム『Smile』収録曲
12 SKY HIGH 前田亘輝 春畑道哉 TUBE 2005 45thシングル、25thアルバム『TUBE』収録曲
13 涙を虹に 前田亘輝 春畑道哉 TUBE 2004 43rdシングル両A面曲、24thアルバム『夏景色』収録曲
14 VICTORY 松本玲二 春畑道哉 TUBE&佐藤晶 2017 3rdミニアルバム『sunny day』収録曲
15 WINNERS HIGH 前田亘輝 春畑道哉 鳥山雄司 2015 33rdアルバム『Your TUBE+My TUBE』収録曲
16 Ding! Dong! Dang! 前田亘輝 春畑道哉 TUBE 2005 46thシングル、26thアルバム『B☆B☆Q』収録曲
表記は『B☆B☆Q』に合わせて2006年扱い
17 You'll be the champion 前田亘輝 春畑道哉 TUBE 2001 34thシングル『月と太陽』C/W、21stアルバム『Soul Surfin' Crew』収録曲
18 Teenage Wars 前田亘輝 春畑道哉 TUBE 1992 12thアルバム『納涼』収録曲
19 Go Ready Go 春畑道哉 春畑道哉 角野秀行、春畑道哉 1988 7thアルバム『Beach Time』収録曲
20 Keeping The Face 前田亘輝 春畑道哉 春畑道哉 1988 8thアルバム『Remember Me』収録曲
21 終わらない夢に 前田亘輝 春畑道哉 TUBE 1994 14thアルバム『終わらない夏に』収録曲
22 Tomorrow's Dream 前田亘輝 春畑道哉 TUBE 1996 16thアルバム『Only Good Summer』収録曲
23 Yheei! 前田亘輝 春畑道哉 TUBE&池田大介 1999 30thシングル、3rdベスト『TUBEstV』収録曲
表記は『TUBEstV』に合わせて2000年扱い
24 この胸のRainbow 前田亘輝 春畑道哉 TUBE 1993 2ndミニアルバム『Say Hello』収録曲
25 Smile And Peace 前田亘輝 春畑道哉 TUBE 1991 11thアルバム『湘南』収録曲
26 泣いちゃえば 前田亘輝 春畑道哉 TUBE&武部聡志 2012 32ndアルバム『SUMMER ADDICTION』収録曲
27 みんなガンバレ 前田亘輝 春畑道哉 TUBE 2006 26thアルバム『B☆B☆Q』収録曲
28 My Hero 前田亘輝 春畑道哉 TUBE 2009 29thアルバム『Blue Splash』収録曲
29 壊れかけのMy soul 前田亘輝 春畑道哉 TUBE 1997 17thアルバム『Bravo!』収録曲
30 FACE THE BIG WAVE 前田亘輝 茂村泰彦 TUBE 1987 5thアルバム『Summer Dream』収録曲
31 いつかの僕よ... 前田亘輝 春畑道哉 TUBE 1995 15thアルバム『ゆずれない夏』収録曲
32 そんなもんさ 前田亘輝 春畑道哉 TUBE 1997 17thアルバム『Bravo!』収録曲、25thシングル『Purity〜ピュアティ〜』C/W(カット)
33 Someday 前田亘輝 春畑道哉 TUBE 1996 16thアルバム『Only Good Summer』収録曲
34 Rock On The Way 前田亘輝 春畑道哉 TUBE 2011 31stアルバム『RE-CREATION』収録曲
35 Keep On Sailin' 前田亘輝 春畑道哉 TUBE 1990 10thアルバム『N・A・T・S・U』収録曲

リリースデータ

2020年6月24日 初登場8位 売上1.7万枚 Compiled & Non-stop mixed by DJ 和 Sony Music Associated Records

メンバー

Vocal 前田亘輝
Guitar 春畑道哉
Bass 角野秀行
Drums 松本玲二

TUBE2ndノンストップミックスCD。2枚同時発売でどちらも35周年で35曲を収録している。リミックスアルバムは過去にあったが今作は初のMIX CDで各楽曲がオリジナル音源そのままで概ね1コーラス程度でノンストップで繋がれている。担当したのはJ-POP人気No.1 DJとなっているDJ和。ブックレットに記載されている歌詞は収録部分のみ。また各楽曲解説は音楽ライターの藤井徹貫。サブタイトル"涙は心の汗だから"「Miracle Game」冒頭のフレーズ。初登場8位と『夏と恋』の7位と並んでランクインしたが、有名ヒットが少なかった事もあって2週目以降は大きく離れて売上差も広がった。

各楽曲の出典はアルバム単位で記載されており、シングル曲であっても最初に収録されたアルバムと該当アルバムの発売年が併記されている。このため前年のシングルが翌年のアルバムに収録された場合はシングルではなくアルバムの発売年が掲載されている。

今作は「涙と汗」という事で応援歌、いわゆる"負けるなソング""アスリートソング"中心。これは『Best of TUBEst〜All Time Best〜』のDISC-4にあたるExciting拡大版と言っていいコンセプトで重複も多い。シングルではあまりやっていない方向性なので必然的にシングルが少なく、アルバム曲中心。1番ヒットしたシングルでも冒頭の「-花火-」で売上としては低い方(最高9位売上10.1万枚)となる。DJ和がTUBEのファンでもなんでもなくヒット曲しか知らなかったとすれば、普段はヒット曲ばかり選曲するのを売りにしているので恐らくDJ和のノンストップミックス史上過去最高に知らない曲ばかり繋ぐハメになった可能性が…知っている曲や好きな曲をいかに繋ぐかが肝であり楽しみでもあるDJ MIXで知らない曲ばかり延々繋ぐ作業は120%作業でしかなく割と地獄だったんじゃないだろうか…。

シングルベストとバラードベストではほぼ選曲対象にならなかったがゆえに、2015年のExciting枠でほとんど初めてスポットを当てて編集された方向性なわけだが、聞き手を熱く鼓舞する通称"負けるなソング""アスリートソング"はアルバムでのTUBEの王道の1つでもあった。そこにスポットを当てた選曲がMIX CDの形とはいえ単独作品としてようやく出たというのも35年もやってていかにベスト盤が少なかったかという事だと思う。よって夏のヒットシングルくらいしか知らないで聞くとTUBEにはこんなにも熱い応援歌がたくさんあったのかとかなり新鮮に感じられる熱〜い1作が今作だと思う。ほぼ1コーラスずつとはいえ1度もリマスターされていなかった古いアルバム曲の数々が最新リマスターで比較的新しい作品を並べても遜色ない迫力で聞けるというのもポイント。唯一フルサイズ収録の最終曲は2枚とも01年の『Melodies&MemoriesU』でリマスター済みの2曲だったのでそこは惜しい。

繋ぎは相変わらずだが、唯一今作冒頭には加工音源らしき音源が使用されている。「-花火-」の演奏開始前に謎のホッホッホッホッツナァ〜イ♪という掛け声の連呼と後半にリズムトラックが入っているが、これは今作には選曲されていない「Hot Night」…なんだけど微妙に異なる。「Hot Night」のサビのメロディーとは微妙にズレた音程のホッホッホッホッツナァ〜イ♪でありTUBEの「Hot Night」にこんな箇所は無い(Amazonレビューでは「変な掛け声」呼ばわりされているくらいには本来のサビ部分とは違う)。

実はこのホッホッホッホッツナァ〜イ♪があるのは渚のオールスターズバージョン(『渚のカセットVol.3』)の間奏とエンディング部分である。しかし渚のオールスターズバージョンでは終始演奏も一緒だが今作では声のみ+後半から異なるリズムトラック。渚のオールスターズバージョンのホッホッホッホッツナァ〜イ♪のボーカルパートのみを抜き出して新たにリズムトラックを加える(もしくは新規で掛け声を再録音して新たなリズムトラックを加える)といういわゆるリミックス(or新緑)の作業を行わないとこの部分は作れない。この部分は本来渡された音源をDJ和が繋いで完成すれば必要ないはずなのに謎にしれっとクレジットされているミキシングエンジニア2名による仕事で間違いないと思う。

B0884DXCQD 

印象度★★★★☆

2020.8.16更新

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