Melodies&Memories
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | 週末Only You | 前田亘輝 | 松本玲二 | TUBE | 9thアルバム『SUMMER CITY』収録曲 新録音 |
2 | Melodies&Memories | 前田亘輝 | 春畑道哉 | TUBE | 20thシングル 最高3位 売上33.5万枚 |
3 | 十年先のラブストーリー | 前田亘輝 | 春畑道哉 | TUBE | 11thアルバム『湘南』収録曲 新録音 |
4 | Remember Me | 前田亘輝 | 栗林誠一郎 | TUBE | 8thシングル 新録音 |
5 | 冬の海岸通り | 亜蘭知子 | 小田裕一郎 | TUBE | 2ndアルバム『OFF SHORE DREAMIN'』収録曲 新録音 |
6 | 明日への道 | 森山進治 | 織田哲郎 | TUBE | 7thアルバム『Beach Time』収録曲 新録音 |
7 | Stories | 前田亘輝 | 春畑道哉 | TUBE | 10thシングル 新録音 |
8 | Melody(君のために…) | 前田亘輝 | 角野秀行 | TUBE | 9thアルバム『SUMMER CITY』収録曲 新録音 |
9 | Close Your Eyes,Hold Your Dreams | 森山進治 | 織田哲郎 | TUBE | 6thアルバム『Twilight Swim』収録曲 新録音 |
10 | サンディー | 亜蘭知子 | 織田哲郎 | TUBE | 1stアルバム『HEART OF SUMMER』収録曲 新録音 |
11 | 君となら | 前田亘輝 | 春畑道哉 | TUBE | 12thアルバム『納涼』収録曲 新録音 |
12 | Love Song | 前田亘輝 | 春畑道哉 | TUBE | 3rdリミックスシングル『Beach Time SEASIDE
REMIX』C/W 新録音 原曲「LOVE SONG〜春が作った冬の曲、アキが来ないでナツかしい〜」を改題 |
Strings Arrangement by Jimmie Haskell(5)、Dick Marx(6,11)、池田大介(3,4,12)
Horn Arrangement by Jerry Hey(9)
リリースデータ
1994年11月16日 2003年5月2日(再発) |
初登場1位 | 売上96.9万枚 | Produced by TUBE | Sony Records Sony Music Associated Records |
メンバー
Vocal | 前田亘輝 |
Guitar | 春畑道哉 |
Bass | 角野秀行 |
Drums | 松本玲二 |
TUBE1stバラードベスト。"全曲新録音 バラードTUBEst"と称されており、セルフカバーアルバムでもある。94年は秋以降も活動を継続し、10月に先行シングル「Melodies&Memories」をリリースし、今作発売前から年末まで89年以来となる冬ツアーも行った。表題曲にして先行シングル「Melodies&Memories」は発売されたばかりの"新曲"扱いのためそのままだが、それ以外の全曲が新録音され、TUBE名義での編曲ではなかった曲もすべて編曲:TUBEで統一された。基本的にはアレンジをほぼ変えずに再録音した曲が多いが、バラードじゃなかったのをバラードに変えたためガラッとアレンジが変わった曲もあり、楽曲によってアレンジの変更度合いには差がある。また初めて1曲ごとにゲストミュージシャンの参加クレジットが記載された(これまでは一括表記)。アートワークは『Remember Me』以来となるわたせせいぞうのイラスト。初回盤はホワイトBOXケース付属だったが、前作までと異なり初回盤と通常盤で品番が同じだったため別集計にはならなかった。
全曲新録音という気合の入りようがすさまじいが、選曲は80年代のアルバム曲が中心。TUBEのバラードというと90年代以降から徐々に表にも出るようになってきて、90年代末期頃から00年代半ばにかけてはバラード曲を出すと普段のシングルより売れるくらい世間的にも評価が高くなっていったという印象があるんだけど、この時期はそこまで強い印象のバラードはあまり多くなくて正直元々の楽曲をあまり覚えていなかった曲も多かった…。「十年先のラブストーリー」とか「Remember Me」とか「君となら」など特に有名なバラード曲はほとんどアレンジ変わってない一方で「週末Only You」とか「Stories」などテンポもアレンジも大きく変わっている曲もある。一部の曲ではストリングスアレンジと演奏にLAのミュージシャンを起用し、AORテイストも漂っている。当時のTUBEのイメージよりもかなり大人っぽい方向に向かっていて、同時期にB'zも『FRIENDS』を制作しているけど、それと同様の普段とは別の一面を見せたようなアルバム。
5分越えの大作バラードが並ぶので通常のアルバムより長い上に、80年代のオリジナルアルバムを相当聞きこんでおかないとそもそも原曲が分からない(知らない曲ばかりになる)事もあり、後追いで聞く場合、ベストアルバムといえど続編の『Melodies&MemoriesU』に比べると敬遠しがちなアルバムではある。ただ原曲を知らない、聞いたはずだがあまり覚えてない状態でも今作自体が1枚のアルバムとしてまとまっているし、他のアルバムとは異なる大人なTUBEが垣間見えるのでアナザーサイド的な作品としてなかなか味わい深い。あとラストを飾る「Love Song」がさりげにリミックスシングルのC/Wに入っていた楽曲ということでアルバム初収録なのもポイント。ていうか照れ隠しのような原題なんだこれ…。
印象度★★★☆☆