Remember Me
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | Remember Me | 前田亘輝 | 栗林誠一郎 | 明石昌夫 | 8thシングル 最高12位 売上6.3万枚 |
2 | HA・DA・KAでいこう | 亜蘭知子 | 春畑道哉 | 春畑道哉 | |
3 | あとの祭り〜After Carnival〜 | 亜蘭知子 | 織田哲郎 | 織田哲郎 | |
4 | Don't Think,It's All Right | 前田亘輝 | 鈴木キサブロー | 中島正雄 | |
5 | Keeping The Face | 前田亘輝 | 春畑道哉 | 春畑道哉 | |
6 | After The Rain | 松本玲二 | 清岡千穂 | 中島正雄 | |
7 | I Think of You | 春畑道哉 | 春畑道哉 | 春畑道哉 | |
8 | Heart of Rock'n Roll | 前田亘輝 | 前田亘輝 | TUBE | |
9 | Lonely Revolution | 亜蘭知子 | 織田哲郎 | 織田哲郎 | |
10 | See You Again | 森山進治 | 織田哲郎 | 織田哲郎 |
リリースデータ
1988年12月21日 1991年7月1日(SRCL盤) 2003年5月2日(AICL盤) |
初登場10位 | 売上7.8万枚 | Sound Produced by TUBE Produced by 長戸大幸 |
CBSソニー Sony Records Sony Music Associated Records |
TUBE8thアルバム。20日前にリリースされた先行シングル「Remember Me」を収録。前作リリース直後の5月にベース角野が交通事故を起こし(同乗していた交際していた女性が死亡)、解散も含めて話し合った結果、TUBEは活動を継続、角野は活動休止となった。今作に角野は不参加、このためか今作にはクレジットにメンバー名の表記が一切無い。代わりに初めてSound Prpduced by TUBEの表記がされている。またゲストミュージシャンはクレジットされているものの、アコースティックギター、パーカッション、コーラスのみで、当時ライブでは角野の代役でベースを担当していた栗林誠一郎の演奏参加を示すクレジットもない。またジャケットやブックレットのアートワークに写真は使用されず『BOYS ON THE BEACH』以来となるわたせせいぞうのイラストが使用された。91年にSRCL品番で一斉再発、03年にはAICL品番で一斉再発されているが、音源は全てそのままでリマスター等はされていない。
提供曲は今作が最後となり、同時に夏と冬の年間アルバム2作リリースという活動形態も今作をもって終了。次回作からは07年の『WINTER LETTER』を除いて夏のみとなった。
よく見るとメンバー表記がどこにもない上に、アートワークも全てイラストで構成されているので後追いで聞くと角野が参加していない事はよく分からないが、ジャケットの冬の海のイラストでは椅子が4つあるのに1つ空席になっており、男性3人(サーフボードも3つ)となっている。ブックレット内のイラストでも男性3人のイラストが2枚あるなどイラストは特にメンバーに似せてもいないものではあるが当時の状況を暗示しているようだ。楽曲面でも「Keeping The Face」は休養中の角野に捧げた曲と思われる。序盤は単なる応援歌のような言葉が並んでいるものの曲終盤に出てくる"あせることないぜ""君のかわりは""誰にもできないから"といったフレーズは角野に向けられているように聞こえるし、実際角野の復帰は信じていたようでブックレット内の最後のイラストは4人でのイラストになっていたり、ブックレット裏のイラストはジャケットのイラストと場所は同じながら季節や天候や時間が変わっており(来夏?)、サーフボードを掲げた3人に向かって手前からサーフボードを掲げた4人目の男性がやってくるといった来夏の角野復帰を暗示するようなイラストになっている。
角野休養だけでなく、提供曲が今作をもって終わる、冬発売が今作で終わる、長戸大幸のプロデュース表記以外にSound Produced by TUBEと表記されるといった1つのターニングポイントでもある今作。作風自体はこれまでとさほど大きな変化はないが、冬発売らしくややバラードを中心に落ち着いた曲が多いか。「Remember Me」はシングルでは初の本格的バラード。これまでもバラードナンバー自体はあったけど、TUBEのもう1つの軸であり魅力でもあるバラードが初めて表に出てきたということでTUBEバラードの始まりというとこの曲が浮かぶ。冬発売のオリジナルアルバムは総じて夏のアルバムに比べてガクッと売れなかったみたいだけど、今作以降もたま〜にやれば面白かったのになとは思う。
印象度★★★☆☆
2020.6.26微修正