WANDS BEST LIVE&CLIPS

DISC 1-BEST LIVE-
No タイトル 会場 作詞 作曲 備考
1 天使になんてなれなかった VIDEO SHOOTING LIVE 1993/12/8 渋谷ON AIR 上杉昇 柴崎浩 3rdアルバム『Little Bit...』収録曲
2 もう 自分しか愛せない VIDEO SHOOTING LIVE 1993/12/8 渋谷ON AIR 上杉昇 大島康祐 1stアルバム『WANDS』収録曲
3 寂しさは秋の色 VIDEO SHOOTING LIVE 1993/12/8 渋谷ON AIR 上杉昇 栗林誠一郎 1stシングル
4 Mr.JAIL LIVE-JUNK#1 KEEP MY ROCK'N ROAD 1994/6/22 渋谷公会堂 上杉昇 柴崎浩 2ndアルバム『時の扉』収録曲
5 Jumpin' Jack Boy LIVE-JUNK#1 KEEP MY ROCK'N ROAD 1994/6/22 渋谷公会堂 上杉昇 栗林誠一郎 7thシングル
6 もっと強く抱きしめたなら VIDEO SHOOTING LIVE 1993/12/8 渋谷ON AIR 魚住勉・
上杉昇
多々納好夫 3rdシングル
7 Keep My Rock'n Road VIDEO SHOOTING LIVE 1993/12/8 渋谷ON AIR 上杉昇 上杉昇 2ndアルバム『時の扉』収録曲
8 Good Sensation VIDEO SHOOTING LIVE 1993/12/8 渋谷ON AIR 上杉昇 大島康祐・
柴崎浩
1stアルバム『WANDS』収録曲
9 時の扉 VIDEO SHOOTING LIVE 1993/12/8 渋谷ON AIR 上杉昇 大島康祐 4thシングル
10 Secret Night〜It's My Treat〜 LIVE-JUNK#2 PIECE OF MY SOUL1995/5/25 中野サンプラザ 上杉昇 栗林誠一郎 9thシングル
11 PIECE OF MY SOUL LIVE-JUNK#2 PIECE OF MY SOUL1995/5/25 中野サンプラザ 上杉昇 柴崎浩・
上杉昇
4thアルバム『PIECE OF MAY SOUL』収録曲
12 星のない空の下で VIDEO SHOOTING LIVE 1993/12/8 渋谷ON AIR 上杉昇 柴崎浩 2ndアルバム『時の扉』収録曲
13 ありふれた言葉で VIDEO SHOOTING LIVE 1993/12/8 渋谷ON AIR 上杉昇 柴崎浩 6thシングルC/W
14 Little Bit... LIVE-JUNK#2 PIECE OF MY SOUL1995/5/25 中野サンプラザ 上杉昇 柴崎浩 3rdアルバム『Little Bit...』収録曲
15 世界中の誰よりきっと
〜Album Version〜
VIDEO SHOOTING LIVE 1993/12/8 渋谷ON AIR 上杉昇・
中山美穂
織田哲郎 中山美穂&WANDS シングル、
2ndアルバム『時の扉』収録曲(Album Version)

ボーカル+ギターだけのアコースティックバージョン
ベスト『BEST OF WANDS HISTORY』収録の
Live Versionと同一音源
16 Cloudy Sky VIDEO SHOOTING LIVE 1993/12/8 渋谷ON AIR 上杉昇 大島康祐 1stアルバム『WANDS』収録曲
17 FLOWER LIVE-JUNK#2 PIECE OF MY SOUL1995/5/25 中野サンプラザ 上杉昇 柴崎浩 4thアルバム『PIECE OF MAY SOUL』収録曲
18 MILLION MILES AWAY LIVE-JUNK#2 PIECE OF MY SOUL1995/5/25 中野サンプラザ 上杉昇 木村真也 4thアルバム『PIECE OF MAY SOUL』収録曲
19 愛を語るより口づけをかわそう LIVE-JUNK#1 KEEP MY ROCK'N ROAD 1994/6/22 渋谷公会堂 上杉昇 織田哲郎 5thシングル
20 世界が終るまでは… LIVE-JUNK#1 KEEP MY ROCK'N ROAD 1994/6/22 渋谷公会堂 上杉昇 織田哲郎 8thシングル

 

DISC 2-BEST CLIPS-
No タイトル 作詞 作曲 備考
1 寂しさは秋の色 上杉昇 栗林誠一郎 1stシングル
2 ふりむいて抱きしめて 上杉昇 大島康祐 2ndシングル
3 もっと強く抱きしめたなら 魚住勉・
上杉昇
多々納好夫 3rdシングル
4 時の扉 上杉昇 大島康祐 4thシングル TVオンエア・サイズ
5 愛を語るより口づけをかわそう 上杉昇 織田哲郎 5thシングル TVオンエア・サイズ
6 恋せよ乙女 上杉昇 大島康祐 6thシングル TVオンエア・サイズ
7 Jumpin' Jack Boy 上杉昇 栗林誠一郎 7thシングル TVオンエア・サイズ
8 White Memories 上杉昇 大島康祐 7thシングル両A面曲 TVオンエア・サイズ
9 Cloudy Sky 上杉昇 大島康祐 1stアルバム『WANDS』収録曲 TVオンエア・サイズ
1期の曲だが使用されている映像は2期の「VIDEO SHOOTING LIVE」のもの
そのためキーボードは大島ではなく木村
10 天使になんてなれなかった 上杉昇 柴崎浩 3rdアルバム『Little Bit...』収録曲 TVオンエア・サイズ
11 星のない空の下で 上杉昇 柴崎浩 2ndアルバム『時の扉』収録曲 TVオンエア・サイズ
12 ガラスの心で 上杉昇 柴崎浩 2ndアルバム『時の扉』収録曲 TVオンエア・サイズ
13 Secret Night〜It's My Treat〜 上杉昇 栗林誠一郎 9thシングル TVオンエア・サイズ
14 PIECE OF MY SOUL 上杉昇 柴崎浩・上杉昇 4thアルバム『PIECE OF MAY SOUL』収録曲 TVオンエア・サイズ
15 FLOWER 上杉昇 柴崎浩 4thアルバム『PIECE OF MAY SOUL』収録曲 TVオンエア・サイズ
16 WORST CRIME
〜About a rock star who was a swindler〜
上杉昇 柴崎浩 11thシングル TVオンエア・サイズ
17 Same Side 上杉昇 上杉昇・柴崎浩 10thシングル
18 錆びついたマシンガンで今を撃ち抜こう 小松未歩 小松未歩 12thシングル TVオンエア・サイズ
19 Brand New Love 坂井泉水 綿貫正顕 13thシングル
20 明日もし君が壊れても 坂井泉水 大野愛果 14thシングル
21 「今日、ナニカノハズミデ生きている」 AZUKI 七 三好誠 15thシングル TVオンエア・サイズ
22 DON'T CRY 上杉昇 川島だりあ 3rdアルバム『Little Bit...』収録曲
「世界が終るまでは…」と繋がっており、曲の途中で切り替わる
23 世界が終るまでは… 上杉昇 織田哲郎 8thシングル
24 Secret Night〜It's My Treat〜 上杉昇 栗林誠一郎 9thシングル
13トラック目のTVオンエア・サイズとは全く違う映像のフルバージョン

Secret Night〜It's My Treat〜=英作詞(“It's My Treat”):栗林誠一郎

リリースデータ

2012年8月8日 音楽DVDチャート初登場9位
総合DVDチャート初登場23位
売上0.3万枚 Produced by 長戸大幸 Being Group

メンバー(DISC-2)(DISC-1は全て2期)

第1期
(1〜3)
Keyboard 大島康祐
Vocal 上杉昇
Guitar 柴崎浩
第2期
(4〜17、22〜24)
Vocal 上杉昇
Guitar 柴崎浩
Keyboards 木村真也
第3期
(18〜21)
Keyboards 木村真也
Vocal 和久二郎
Guitar 杉元一生

WANDS2ndDVD。ベストライブ集&クリップ集の2枚組。00年解体時にリリースした『BEST OF WANDS VIDEO HISTORY』以来2作目の映像作品。ライブ映像に関しては大半が未発表のもので、『BEST OF WANDS VIDEO HISTORY』と日時まで完全に重複している楽曲も全て新たな編集となっている。「世界中の誰よりきっと」は曲目ではAlbum Versionとなっているが、上杉と柴崎の2人だけで披露された別バージョンである。クリップに関しては基本的に重複しているが未収録になっていたものを大量に加えた形となっている。T-BOLAN同様に、映像編集、ミックス、マスタリングのクレジットが記載されており(マスタリング以外はT-BOLANと異なる人物)今作用に新規の映像編集と音源のリマスターがなされている。同時発売でT-BOLAN、オムニバスも発売された。オムニバスの方にもWANDSのライブ映像が3曲収録されており、曲目は被っているが3曲とも今作とは別日のライブ映像となる。発売元はB-GramやZAINではなく、Being Groupという表記になっており、新たに「Being Group」ロゴが作られている。

BEST LIVE
WANDSは2期の中期頃しかライブを行っていない。初のライブが93年12月8日渋谷 ON AIR EASTでの「VIDEO SHOOTING LIVE」という1公演のみのライブ(VIDEO SHOOTINGと題していたのに当時特にビデオ作品として発売する様子も無かった)。そして94年4月25,26日に渋谷 ON AIR EASTでJUNK#0(これは未収録)、6月22日に渋谷公会堂、24日に中野サンプラザで行った2公演がJUNK#1、ここまで全て東京で、全国ツアーは95年4〜5月に行ったJUNK#2のみだった。

今作に多く収録されているのは1番最初の「VIDEO SHOOTING LIVE」となっている。不慣れな初ライブよりも『PIECE OF MAY SOUL』の楽曲を演奏しているJUNK#2をもう少し多めに見たかったところだが、VIDEO SHOOTINGと題していたくらいだから他の公演よりも気合を入れて映像収録していたのだろうか。この初ライブから上杉は絶好調で飛ばしまくっているのが印象的。動き回り、叫びまくりなので、この当時のポップな作風とはややギャップがあるけど、後期の作風へとたどり着くのも必然だったようにも思える。またライブでは生のバンド編成なので『PIECE OF MY SOUL』より前の基本的に打ち込全開だった時期の楽曲の印象がだいぶ異なる。CDでは時代性を感じる打ち込みの音色が目立つが、生バンド編成のライブ映像で見て改めて1st〜3rdアルバム頃のアルバム曲も新鮮に聞ける。後追いのリスナーほどCDではちょっと古いと思ってもライブアレンジでしっくり来るんじゃないかと思う。

楽曲の再編集とリマスターも丁寧に施されているようで、『BEST OF WANDS VIDEO HISTORY』がしょぼすぎたのもあるが音には迫力があり、曲間の繋ぎも自然な流れになっているのでバラバラの収録ながらある程度は1つのライブとして楽しめる

後に上杉昇はWANDS時代を「アイドル時代」と呼び、元WANDSの肩書がライブハウス文化の中では音楽性を馬鹿にされるようなこともあって嫌な思いをした事を語っている。アイドルなどと形容するような楽曲はやっていなかったと思うし、WANDSのイメージは硬派なものだったので、売れ線のポップな楽曲というだけでアイドルという事なのか?と少し疑問だったんだけど、上杉昇がWANDSをアイドルだと感じた理由は、数少ないファンと接する機会であったこのライブの場で自身が思うよりも遥かにキャーキャーと黄色い声援が飛び交っていた記憶が根強く残ったせいなのかな?と今作を見て思った。

別に普通に女性の客多めでキャーキャー声援を送っているだけで正直どんなバンドでもカッコいい男性アーティストにはキャーキャー声援が飛び交うもんだと思うんだけど、ほとんどライブ経験も無いままにデビューした上杉昇にとってライブとはもっと野郎共も多くて黄色い声援ではなくウオオオみたいな熱狂の声が飛び交うイメージがあったのかもしれない。後にアニサマに出演した際の熱狂を目の当たりにしてWANDSに対する考え方に大きな変化が訪れたことも著書で語っているが、アニサマの熱狂はキャーキャーではないウオオオオオ(男性比多め)だっただろうし、経験のないアリーナ級での観客のこういった反応は全く質が異なるものだったはず。

BEST CLIPS
『BEST OF WANDS VIDEO HISTORY』ではディスコグラフィー映像が前後に被っていたので、それが無く、さらに未収録だった曲が大量に収録されているので文字通り拡大版といった感じ。初期3作をついでで撮っておいたような素材組み合わせでもないフルPVで制作しておきながら、4〜16まで一斉にショートサイズと手抜きになるのは、連続リリースでPVをのんびり作っている暇が無かったのだろうか。この4〜16はノンストップ編集になっており、メドレーのような怒涛の勢いで突き進んでいく。1コーラスどころかサビの途中で終わったりと、何でこんな中途半端なサイズで作ったのか謎なものもチラホラ…。3期を経て繋がっている「DON'T CRY」→「世界が終るまでは…」は相変わらず何度見ても、登場している外人が何に苦悩しまくっているのかさっぱり分からん…と思いながら最終曲である「Secret Night〜It's My Treat〜」に入ると最大の衝撃が待っていた。TVオンエア・サイズは普通にかっこいい映像だったが、このフルPVでは曲に全く合わない脱力モノの珍妙な格好をしたメンバー3人が登場する。こんなにユルい微笑みを浮かべている上杉昇なんて初めて見た…。しかもよりによってロック化していったこの時期にこんなものを作っていた(やらされた?)なんて、とんでもない隠し玉があったものである。

『BEST OF WANDS VIDEO HISTORY』を持っていても十分に楽しめる拡大版といえる内容。それでいて『BEST OF WANDS VIDEO HISTORY』の価値も完全には失われないバランスは絶妙だ。ただ1つかわいそうなのが3期の扱い。ジャケット、ブックレットにはかなりの写真が使われているが、ほぼ全て2期のものである。見開きでたくさんの写真が掲載されているページがあるのだが、1期3人で写った写真はそれなりの大きさで唯一ここに掲載されている。対して3期は3人揃った写真が皆無で、この見開きページに3人それぞれ(木村に関しては3期サングラスVer.)ソロショットが小さく載っているのみ。今回メンバー表記が無いので、コアなファンじゃないと3期の存在そのものが分からないじゃないか…。18〜21に出てくるのは何者?偽物?とか思われかねないじゃないか。初めて見る人のために説明しておくと「錆びついたマシンガンで今を撃ち抜こう」でのそれまでと同様のデカメガネなキーボードと「Brand New Love」以降のグラサンキーボードは全くの別人に見えるが、同一人物(木村真也)である。

B008CGLQ0C

印象度★★★★★

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