GOLDEN☆BEST Whiteberry
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | 通学路 | Whiteberry | 恩田快人 | 坂井紀雄,恩田快人 | 1stミニアルバム『after school』収録曲 |
2 | YUKI | Whiteberry | 恩田快人 | 恩田快人,坂井紀雄 | 1stシングル 最高32位 売上6.0万枚 |
3 | 空の飛び方〜/〜 | 前田由紀 | 坂井紀雄 | 坂井紀雄 | 1stシングルC/W |
4 | Whiteberryの小さな大冒険 | 川村恵里加, 長谷川ゆかり |
恩田快人 | 坂井紀雄,恩田快人 | 2ndシングル 最高33位 売上2.0万枚 |
5 | 夏祭り | 破矢ジンタ | 破矢ジンタ | 坂井紀雄 | 3rdシングル 最高3位 売上64.8万枚 2020年アナログ盤 最高68位 売上0.04万枚 JITTERIN'JINNのカバー |
6 | 太陽をぶっとばせ!! | Whiteberry | 水沢里美 | 坂井紀雄 | 1stアルバム『(初)』収録曲 |
7 | 願い星 | Whiteberry | 坂井紀雄 | 坂井紀雄 | 1stアルバム『(初)』収録曲 |
8 | あくび | 前田由紀 | 坂井紀雄 | 伊藤銀次 | 4thシングル(カット) 最高29位 売上2.5万枚 1stミニアルバム『after school』収録曲「AKUBI」リメイク |
9 | 桜並木道 | Whiteberry | Whiteberry | 伊藤銀次,Whiteberry | 5thシングル 最高16位 売上5.5万枚 |
10 | 携帯中毒 | 前田由紀 | 山本勲 | 伊藤銀次 | 5thシングルC/W |
11 | かくれんぼ | 川村恵里加 | たなかひろかず | たなかひろかず | 6thシングル 最高20位 売上3.2万枚 |
12 | 立入禁止 | Whiteberry | Whiteberry | 坂井紀雄,Whiteberry | 7thシングル 最高59位 売上0.5万枚 |
13 | それだけなんだけど | 前田由紀 | 坂井紀雄 | 坂井紀雄 | 2ndアルバム『カメレオン』収録曲 |
14 | 正直者 | 前田由紀 | たなかひろかず | たなかひろかず | 2ndアルバム『カメレオン』収録曲 |
15 | 炭酸水 | Whiteberry | 馬場一嘉 | 坂井紀雄 | 2ndアルバム『カメレオン』収録曲 |
16 | 自転車泥棒 | 手島いさむ | 手島いさむ | 馬場一嘉 | 8thシングル 最高76位 売上0.2万枚 ユニコーンのカバー |
17 | BE HAPPY | JILL | 渡邊貢 | 馬場一嘉 | 9thシングル 最高91位 売上0.2万枚 PERSONZのカバー |
18 | 生まれ変わってもアタシでいたい | 川村恵里加 | 馬場一嘉 | 馬場一嘉 | 9thシングルC/W |
19 | 声がなくなるまで | 宮田和弥 | 森純太 | 馬場一嘉 | 10thシングル 最高98位 売上0.2万枚 JUN SKY WALKER(S)のカバー |
20 | 信じる力 | Whiteberry&UCO | Funta | 鈴木Daichi秀行 | 11thシングル 最高52位 売上0.4万枚 |
リリースデータ
2008年8月27日 | 300位圏外 | ソニー |
メンバー
ドラムス | 川村恵里加 |
キーボード | 水沢里美 |
ボーカル | 前田由紀 |
ベース | 長谷川ゆかり |
ギター | 稲月彩 |
Whiteberry2ndベストアルバム。『ゴールデン☆ベスト』シリーズの1作としてリリースされた。活動期間は99〜04年、4年前に解散したばかりというこのシリーズの中でもかなり新しい起用だった。08年になってJITTERIN'JINNの『夏祭り』がパチンコのCMに起用されたものの、着うた世代にはWhiteberryのヒットの記憶が根強かったせいか、Whiteberryの版も着うたランキングで好調な動きを見せていて、それに便乗してのリリースと思われる(が何の宣伝もせずにひっそり発売されたので300位圏外だった)。全シングルA面+C/Wやアルバム曲からの選曲。解散時に出たベスト盤は一部のシングル曲が収録されていなかったので、今作は初のコンプリートシングルコレクションとなった。A面では「あくび」「BE HAPPY」「声がなくなるまで」、C/Wは「空の飛び方〜/〜」「携帯中毒」がアルバム初収録。メンバークレジットでは長谷川と稲月の楽器表記が逆にされているというミスプリントがある。
ジャケ写に使用されているのは2ndアルバム『カメレオン』のCDトレイ下に掲載されていた5人の写真+歴代シングルとベスト除くアルバムジャケット。裏ジャケに使用されているメンバー紹介写真はシングル『かくれんぼ』の歌詞カード掲載のメンバー紹介写真となっている。ブックレット裏には左上からシングル「夏祭り」→シングル「桜並木道」↓←1stアルバム『(初)』→デビューミニアルバム『after school』の時のアーティスト写真が使用された。トレイ下には全作品(シングル/アルバム/映像)のジャケ写が掲載されている。
『KISEKI〜the best of Whiteberry〜』は反抗期シングルを排除してのベスト選曲だったが、今作はシングルコレクション+α。「あくび」「BE HAPPY」「声がなくなるまで」といったシングルA面がようやくのアルバム初収録となったほか、C/W2曲が初収録となった。これでアルバム未収録曲はC/Wのみとなり、2ndC/W「ちこくのうた」、6thC/W「めざせポケモンマスター」(カバー)、8thC/W「チエの輪」、10thC/W「456日間」の4曲となった。
最もダークなメイクをしていた2ndアルバム時の写真をジャケ写に使用したため、明らかに目つきが悪くて「元気いっぱいのホワイトベリー」とか書かれている帯の宣伝文句と噛み合っていない。普通に「夏祭り」が売りなんだから「夏祭り」のジャケ写を転用すれば良かったのにわざわざ1番反抗的な目つきの悪い写真を使用したソニーの意図は…?
反抗期という裏側も含めて、よりWhiteberryが残した思春期の記録が鮮明になったヒストリーアルバム的な1作。多くのリスナーが正直「夏祭り」しか知らないし、後追いでも「夏祭り」目当てとなるだろうから『KISEKI〜the best of Whiteberry〜』でも今作でもどっちでもいいといえばいいんだけど、ベスト盤は『KISEKI〜the best of Whiteberry〜』、ヒストリー盤は今作といったところか。
「夏祭り」だけではない輝きも自作で見せたがむしゃらな可能性も、可能性を潰した反抗期も全部時系列に入っているので、正直何でほぼ1発屋になって失速したのかも良く分かる1作にはなっている。実力や覚悟が足りなかった事や、物珍しさだけでソニーがスカウトしてデビューさせ、序盤で実年齢より幼いかわいらしい雰囲気を押し出し過ぎたのもあったと思う。小学生時代にスカウトしているので、デビュー時点でもその頃のイメージのまま売り出そうとしたのが「Whiteberryの小さな大冒険」みたいな小学生っぽいイメージに繋がっている感じもある。そこからうまく成長していけば面白かったんだろうけど、なかなか難しい。そこも含めての思春期のリアルが詰まった他に無い経歴のメジャーバンドにはなったと思う。後追いで1作聞くなら今作がベスト。
印象度★★★★☆
2020.10.6修正