ウーマンドリーム オリジナルサウンドトラック
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | Bye For Now/T-BOLAN | 森友嵐士 | 森友嵐士 | T-BOLAN・明石昌夫 | 6thシングル 最高2位 売上118.3万枚 |
2 | 悲しき自由の果てに/川島だりあ | 川島だりあ | 川島だりあ | 西田魔阿思惟 | 4thシングル 最高39位 売上9.0万枚 |
3 | Good-by morning〜Medium Version〜 /宇徳敬子&近藤房之助 |
庄野真代 | 中島薫C.A. | 長戸大幸 | コラボシングル『Good-by morning』A面 最高19位 売上28.9万枚 サンディー「グッドバイ・モーニング」のカバー |
4 | 一度だけのRainy Night/SO-FI | 岩切玲子 | 大島康祐・ 岩切玲子 |
大島康祐 | デビュー前 新曲 |
5 | Dream, In My Love/矢嶋良介 | 矢嶋良介 | 矢嶋良介 | 葉山たけし | 1stシングル『サヨナラMISTY DAYS』C/W |
6 | さよならには届かない/栗林誠一郎 | 小田佳奈子 | 栗林誠一郎 | 栗林誠一郎 | 新曲 後に5thアルバム『会わなくてもI Love You』収録 |
7 | 〜My Blue〜ひとめだけでも/瀬木祐未子 | 瀬木祐未子 | 瀬木祐未子 | 寺尾広 | 新曲 関ゆみ子から表記変更 |
8 | DREAMIN'/池森秀一 | 池森秀一 | 池森秀一 | 大島康祐 | デビュー前 新曲 後にDEEN1stシングル『このまま君だけを奪い去りたい』C/Wとしてリメイク |
9 | Good-by morning〜Slow Version〜 /宇徳敬子&近藤房之助 |
庄野真代 | 中島薫C.A. | 長戸大幸 | コラボシングル『Good-by morning』C/W サンディー「グッドバイ・モーニング」のカバー |
リリースデータ
1992年12月2日 1993年4月2日(再発) |
初登場17位 | 売上15.2万枚 | Produced by 長戸大幸 | ZAIN RECORDS |
関西テレビ・フジテレビ系で1992年秋クールに放送されたドラマ『ウーマンドリーム』サウンドトラックアルバム。サウンドトラックとされているがドラマ劇中インスト曲は収録されず、主題歌となっていたT-BOLAN「Bye For Now」と挿入歌として使用されていた楽曲のうちビーイング制作による8曲が全てフルサイズで収録されている。これ以外にも主演の裕木奈江を始めビーイング外部の歌手による挿入歌も使用されておりそれらは『ウーマンドリーム ドラマ・ソングブック』としてソニーから別途発売された。
直近11月18日、25日にシングル発売されたばかりの楽曲と4曲の新曲が収録されている。このうち既にキャリアを重ねていた栗林誠一郎の「さよならには届かない」は翌年の自身のアルバムに収録された。瀬木祐未子は関ゆみ子として活動していたが(ヒットはしていないがアニメ「ちびまる子ちゃん」初代OPの「ゆめいっぱい」が有名)、今作より読みはそのままに瀬木祐未子と表記を変更した模様。瀬木祐未子となってからはソロではなくBeachesとして3人組で再デビューしたため瀬木祐未子名義でのソロ作品は出ていないので「〜My Blue〜ひとめだけでも」も今作のみの収録になっている模様。
SO-FIはWANDSを同年脱退したばかりの大島康祐が新たに立ち上げた新ユニットで今作がデビューに先駆けた初の音源となり、93年6月にデビューした。しかし2ndシングルで岩切玲子が脱退してボーカルが交代した事も重なって「一度だけのRainy Night」は他に収録さず今作のみの収録となった。
池森秀一は1993年春にデビューアルバムをリリース予定でソウルシンガーとして将来有望な実力派シンガーと紹介されている。しかし急遽試しで歌った「このまま君だけを奪い去りたい」のボーカリストに選ばれ、93年3月にDEENとしてデビューする事となったためソロ名義での作品は今作のみとなった。「このまま君だけを奪い去りたい」がソロで準備していたものとは方向性が異なるためソロではなくバンドにしようという話になってDEENとしてデビューする事になったと後に語られている。ただしC/Wではしばらくソロ用に制作していた楽曲を発表していたと思われ初期のDEENシングルC/Wは池森楽曲が連投されている。「DREAMIN'」は『このまま君だけを奪い去りたい』C/WとしてDEEN名義で収録されたが今作の音源とはミックスやコーラス等が異なる。
ちょうど1年前の同枠のドラマ『ホテルウーマン』と同じような構成で人気を得ていたT-BOLANを主題歌に新人中心に参加させているが、例によってこの後予定が変更になったりした影響で今作にしか収録されていないレア音源があるというのが今作のポイントだ。瀬木祐未子やSO-FIの曲がここでしか聞けないのも貴重。
個人的にはやはり池森秀一の「DREAMIN'」が最大の注目点。DEENのデビュー経緯は既にだいぶ語られるようになっていて、R&Bやソウル系のシンガーとしてのデビューを目指していた事も語られているがソロデビュー予定だった池森秀一の名残として残されている唯一の音源とプロフィール紹介が今作である。これが92年12月で、93年3月10日にはDEENとして『このまま君だけを奪い去りたい』でデビューしていて「DREAMIN'」を手直ししてC/Wにした辺りからもかなり突貫だった事が伺える。今作の「DREAMIN'」はコーラスパートの声がDEEN版とは別人である事と、DEEN版では全体に大島サウンド特有のスパコンサウンドの圧が強くかなりスパコンスパコンとリズムが派手に鳴り響いているが、このソロバージョンではスパコン圧がかなり弱くてアレンジ自体は同じなんだけどリズムが抑えめ。一聴してだいぶ違うのは分かるので面白かった。
印象度★★★☆☆
2020.4.10更新