JOY-TATSURO YAMASHITA LIVE-

DISC 1
No タイトル 作詞 作曲 編曲 備考
1 ラスト・ステップ('89-4-7 宮城県民会館大ホール) 吉田美奈子 山下達郎 山下達郎 1stアルバム『CIRCUS TOWN』収録曲
吉田美奈子へ提供 セルフカバー
2 SPARKLE('86-7-31 中野サンプラザ・ホール) 吉田美奈子 山下達郎 山下達郎 6thアルバム『FOR YOU』収録曲
3 あまく危険な香り('86-7-30 中野サンプラザ・ホール) 山下達郎 山下達郎 山下達郎 6thシングル
4 RAINY DAY('86-7-30 中野サンプラザ・ホール) 吉田美奈子 山下達郎 山下達郎 5thアルバム『RIDE ON TIME』収録曲
5 プラスティック・ラブ('86-7-31 中野サンプラザ・ホール) 竹内まりや 竹内まりや 山下達郎 竹内まりやのカバー
6 THE WAR SONG('86-7-30 中野サンプラザ・ホール) 山下達郎 山下達郎 山下達郎 8thアルバム『POCKET MUSIC』収録曲
7 蒼氓('89-4-6 宮城県民会館大ホール) 山下達郎 山下達郎 山下達郎 9thアルバム『僕の中の少年』収録曲
8 LA LA MEANS I LOVE YOU('89-4-6 宮城県民会館大ホール) THOM BELL&WILLIAM HART 山下達郎 デルフォニックスのカバー
9 DANCER('81-3-11 六本木PIT-INN) 山下達郎 山下達郎 山下達郎 2ndアルバム『SPACY』収録曲
10 LOVE SPACE('81-3-11 六本木PIT-INN) 吉田美奈子 山下達郎 山下達郎 2ndアルバム『SPACY』収録曲

 

DISC 2
No タイトル 作詞 作曲 編曲 備考
1 Introduction to "FUTARI"('86-10-9 郡山市民文化センター大ホール)     山下達郎 「ふたり」の導入インスト
2 ふたり('86-10-9 郡山市民文化センター大ホール) 吉田美奈子 山下達郎 山下達郎 6thアルバム『FOR YOU』収録曲
3 ドリーミング・デイ('84-1-6 大阪フェスティバル・ホール) 大貫妙子 山下達郎 山下達郎 合同アルバム『NIAGARA TRIANGLE Vol.1』収録曲
4 GOD ONLY KNOWS('89-3-3 中野サンプラザ・ホール) BRIAN WILSON&TONY ASHER 山下達郎 ザ・ビーチ・ボーイズのカバー
5 メリー・ゴー・ラウンド('85-2-24 神奈川県立県民大ホール) 山下達郎 山下達郎 山下達郎 7thアルバム『MELODIES』収録曲
6 LET'S DANCE BABY('85-2-24 神奈川県立県民大ホール) 吉岡治 山下達郎 山下達郎 3rdアルバム『GO AHEAD!』収録曲、1stシングル(カット)
7 LOVELAND,ISLAND('86-10-9 郡山市民文化センター大ホール) 山下達郎 山下達郎 山下達郎 6thアルバム『FOR YOU』収録曲、32ndシングル(カット))
8 ゲット・バック・イン・ラブ('89-4-7 宮城県民会館大ホール) 山下達郎 山下達郎 山下達郎 14thシングル、9thアルバム『僕の中の少年』収録曲
9 恋のブギ・ウギ・トレイン('89-3-3 中野サンプラザ・ホール) 吉田美奈子 山下達郎 山下達郎 アン・ルイスへ提供 セルフカバー
10 DOWN TOWN('89-4-7 宮城県民会館大ホール) 伊藤銀次 山下達郎 山下達郎 Sugar Babe1stシングル
11 RIDE ON TIME('84-1-6 大阪フェスティバル・ホール) 山下達郎 山下達郎 山下達郎 4thシングル
12 おやすみ ロージー-Angel Babyへのオマージュ-
('89-3-2 中野サンプラザ・ホール)
山下達郎 山下達郎 山下達郎 16thシングル(今作ライブ音源) 最高22位 売上2.2万枚
鈴木雅之へ提供 セルフカバー

リリースデータ

1989年11月1日
1999年6月2日(再発)
初登場3位
最高56位
売上17.2万枚
売上0.2万枚
Produced by 山下達郎 ALFA MOON
ワーナー

山下達郎2ndライブアルバム。78年の『IT'S A POPPIN' TIME』以来のライブアルバム。今作は80年代のツアーの中から厳選されたライブテイクを収録。9月25日に発売されていたシングル「おやすみ ロージー」は今作への先行シングルであり、ライブ音源でリリースされていた。ただしこの曲は多重録音のアカペラ楽曲だったため、メインボーカル以外のパートをカラオケで流して披露したライブ音源となっている。カバー曲の「プラスティック・ラブ」「LA LA MEANS I LOVE YOU」「GOD ONLY KNOWS」、提供曲セルフカバーの「恋のブギ・ウギ・トレイン」はスタジオ音源が存在せず初収録となる。当時からCDで発売されたが、10日ほど遅れて3枚組LPとしても発売された。LP盤は曲順が異なるほか「DOWN TOWN」のミックスが異なっているらしい。99年にはレコード会社再編による品番変更で他の作品と同時再発されこれが現行盤となっている。99年盤は当時100位圏外、2003年度以降も300位圏外のままだったが2022年に『関ジャム』で特集されたのがきっかけで初めて300位以内にランクインし、2023年にはトップ100入りも果たした。

先行シングルの「おやすみ ロージー」C/Wだった「素敵な午後は」もライブ音源だったが今作には未収録となった。また今作以降のシングルC/Wでライブ音源が収録される機会も何度かあり、早い段階で続編の『Joy 2』も示唆されており、本人も過去何度かいつか出すような発言をしてきているようだが実現に至っていない。2011年のアルバム『Ray Of Hope』初回盤には「素敵な午後は」含めてC/Wで発表されてきたライブ音源のうち主に8センチシングル時代の7曲が『Joy 1.5』としてまとめられた。その時点で01年以降のシングルC/Wで発表されていたライブ音源は未収録になっており、改めて『Joy 2』への期待が高まったがやはり実現せずに現在に至っている。

比較的ここまでのキャリアから満遍なく選曲されている印象だが、1人演奏や打ち込みが増えた直近の作品を生バンドで演奏するパターンをもう少し聞きたかったという気もする。それでもライブ映像なんていうものは一切出していないだけに厳選された80年代のライブ音源が堪能できるのは貴重な記録といえる。ライブにおいても職人的な完成度の高さが圧巻のライブアルバム。ボーカルはもちろん演奏も物凄い安定感な上に、CDにはない長い間奏をバリバリ聞かせてくれる。このため曲数の割に2枚とも70分を越える長尺だが満足度の高い聞きごたえが味わえる。ライブアルバムとなると後回しにしがちではあるが、ベスト盤を聞いたその次くらいで聞いても十分に楽しめる1作だと思う。

それだけに『Joy 2』を期待する声が昔から絶えないのも確かに納得だ。しかしかなり昔から示唆していながら全く出てこないということは何か色々細かいこだわりやタイミングを計っているところがあるんだろうか。今作以降はアルバム『ARTISAN』を引っ提げてのツアーを91年に行ったのを最後にそもそも新作アルバムのリリース間隔が開くようになり、98年の『COZY』で7年ぶりのツアー…とツアーから遠ざかる時期が長く続いた。全くライブを行っていないわけではなく、FCや単発、企画的なライブはあったとはいえ、90年代や00年代半ば過ぎまで出なかったのはまあ結果的には納得なんだけど、08年からは新作に関係なくツアーを再度活発化させた。そして2011年の『Joy 1.5』があったので、特に2010年前後の時期は期待が再度高まっていた時期だったと思うんだけど、それでも出なかったというのは…。果たしていつか『Joy 2』が聞ける日は来るのか。

JOY〜TATSURO YAMASHITA LIVE99年盤  JOY: TATSURO YAMASHITA LIVE(89年盤)  

印象度★★★★☆

2018.1.16更新

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