SEASON'S GREETINGS(20th Anniversary Edition)
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | Acappella Variation on a Theme by Gluck グルッグの主題によるアカペラ |
作曲:Christoph Willibald Gluck | 山下達郎 | 18世紀の合唱曲「Liebster Jesu, Wir Sind Heir」に基づくアカペラ | |
2 | Bella Notte ベラ・ノッテ |
Peggy Lee&Sonny Burke | 山下達郎 | アニメ映画『Lady and the Tramp』(わんわん物語)挿入歌(1955年) 22ndシングル『ジャングル・スウィング』C/W (「HAVE YOURSELF A MERRY LITTLE CHRISTMAS」とのメドレー) |
|
3 | Be My Love ビー・マイ・ラヴ |
Sammy Cahn | Nicholas Brodszky | 服部克久 | マリオ・ランザ(1951年) |
4 | Angels We Have Heard on High グローリア |
Traditional | 山下達郎 | 賛美歌106番「あら野のはてに」 | |
5 | Smoke Gets in Your Eyes 煙が目にしみる |
Otto Harbach&Jerome Kern | 服部克久 | プラターズ(1958年) | |
6 | Silent Night サイレント・ナイト |
Franz Xaver Gruber&Joseph Mohr | 山下達郎 | 賛美歌109番(1818年) 2ndアカペラカバーアルバム『ON THE STREET CORNER 2』収録曲 |
|
7 | My Gift to You マイ・ギフト・トゥー・ユー |
James HarrisV&Terry Lewis | 山下達郎 | アレキサンダー・オニール(1988年) | |
8 | It's All in the Game イッツ・オール・イン・ザ・ゲーム |
Carl Sigman | Charles G.Dawes | Torrie Zito | トミー・エドワーズ(1958年) |
9 | Just a Lonely Christmas ジャスト・ア・ロンリー・クリスマス |
Harvey Fuqua&Alan Freed | 山下達郎 | ムーングロウズ(1953年) | |
10 | Happy Holiday ハッピー・ホリデイ |
Bob Staunton | 山下達郎 | シェルズ(1958年) | |
11 | Blue Christmas ブルー・クリスマス |
Billy Hayes | Jay Johnson | 服部克久 | ラス・モーガン(1949年)、エルヴィス・プレスリー(1957年) |
12 | White Christmas ホワイト・クリスマス |
Irving Berlin | 山下達郎 | ビング・クロスビー(1942年) 9thシングル『クリスマス・イブ』C/W、 2ndアカペラカバーアルバム『ON THE STREET CORNER 2』収録曲 |
|
13 | Christmas Eve(English Version) クリスマス・イブ(イングリッシュ・ヴァージョン) |
英語詞: Alan O'Day |
山下達郎 | 山下達郎 | 7thアルバム『MELODIES』収録曲、9thシングル(カット)の英語詞セルフカバー 00年再発盤(マキシ化)以降のシングル『クリスマス・イブ』C/Wに追加収録 |
14 | Have Yourself a Merry Little Christmas (Short Version) ハヴ・ユアセルフ・ア・メリー・リトル・クリスマス |
Hugh Martin,Ralph Blane | 服部克久 | ジュディ・ガーランド(1943年) 22ndシングル『ジャングル・スウィング』C/W(「Bella Notte」とのメドレー) |
|
15 | O Come All Ye Faithful 神の御子は今宵しも |
John Francis Wade | 山下達郎 | 賛美歌111番 | |
BONUS TRACKS(20th Anniversary Edition追加収録) | |||||
16 | White Christmas (Happy Xmas Show! Version) ホワイト・クリスマス(ハッピー・クリスマス・ショー・ヴァージョン) |
Irving Berlin | 日テレ特番『HAPPY Xmas SHOW』に提供した別アレンジバージョン(2003年) | ||
17 | We Wish You A Merry Christmas おめでとうクリスマス |
Traditional | イギリス発祥のスタンダード | ||
18 | Jingle Bell Rock (Live Version) ジングル・ベル・ロック(ライブ・ヴァージョン) |
Joe Beal and Jim Boothe | ボビー・ヘルムズ(1957年) 1995年11月26日東京FMホール『サンデー・ソングブック』3周年記念アコースティックライブ音源 |
||
19 | O Little One Sweet 優しくも愛らしき |
Traditional | 賛美歌110番 | ||
20 | Jingle Bell Rock (Happy Xmas Show! Version) ジングル・ベル・ロック(ハッピー・クリスマス・ショー・ヴァージョン) |
Joe Beal and Jim Boothe | ボビー・ヘルムズ(1957年) 日テレ特番『HAPPY Xmas SHOW』に提供したスタジオ音源(2004年) |
||
21 | It's All In The Game (Live Version) イッツ・オール・イン・ザ・ゲーム(ライブ・ヴァージョン) |
Carl Sigman | Charles G.Dawes | トミー・エドワーズ(1958年) 1993年12月16日赤坂TBSホールラジオ番組『赤坂ライブ』アコースティックライブ音源 |
|
22 | Joy To The World もろびとこぞりて |
Traditional | スタンダード |
リリースデータ
1993年11月18日 1999年6月2日 2013年8月28日(20th Anniversary Edition) 2013年11月20日(20th Anniversary Edition、LP) |
初登場5位、最高4位 - 初登場11位 - |
売上37.0万枚 - 売上2.3万枚 - |
Produced by 山下達郎 | MMG ワーナー ワーナー ワーナー |
山下達郎アカペラ+オーケストラカバーアルバム。クリスマス向けの企画アルバム。当初は1人アカペラの『ON THE STREET CORNER』シリーズのクリスマス版という構想だったが、オーケストラをバックにスタンダードを歌うという企画も取り入れられ、最終的には概ねクリスマスソングが選曲されているもののクリスマスには関係のない曲も一部選曲されている。ブックレットには本人による全体解説、全曲解説が掲載されている。合算週含めて7週連続トップ10入りを果たし、年末年始の合算週に最高位となる4位を記録するも翌週にはクリスマスシーズン終了に伴い35位→49位と急落して100位圏外となるなど、クリスマス作品らしい推移となった。
「Silent Night 」「White Christmas」は『ON THE STREET CORNER 2』収録曲でそのまま収録(「White Christmas」は83年のシングル『クリスマス・イブ』C/Wとして最初に発表)。1ヵ月前に発売されていたシングル『ジャングル・スウィング』C/Wには「MEDLEY:BELLA NOTTE〜HAVE YOURSELF A MERRY LITTLE CHRISTMAS」としてメドレー形式で2曲が先行収録されていた。「Christmas Eve(English Version)」は00年再発盤以降(マキシシングル化以降)のシングル『クリスマス・イブ』C/Wに追加収録されるようになり、同時にカラオケバージョンも初収録された。03年再発盤ではカラオケバージョンと共に2003 NEW REMIXとして若干のミックス変更も施されている。
99年にはレコード会社再編に伴い他の作品と同時に再発され現行盤となった。2013年には20周年を記念して20th Anniversary Editionとして『MELODIES(30th Anniversary Edition)』と同時発売で再発された。FC向けCD等で発表してきたクリスマス関連の楽曲をボーナストラックとして収録している。オリジナル盤の解説はそのままに、新たに2013年書き下ろしの全体解説、ボーナストラック解説が追記されている。オリジナルの楽曲解説は93年盤のままで修正されていないため、Alan O'Dayと出会って13年という記述など時系列も93年当時の年数のままになっている。再発リリースが8月で季節外れだった事もあってか、『MELODIES(30th Anniversary Edition)』はトップ10入りを果たしたが今作はギリギリでトップ10入りを逃した。
制作途中で方針が変わって拡大していったため、厳密にはクリスマスソングではない曲も入っているとのことだが、クリスマスの曲とそうでない曲にさほど大きな違いが無く、そもそも全英語詞なので何を歌っているのかも訳を見ないと分からないので、クリスマスなのかそうでないのかは聞いた感じでは分からず、クリスマス向けのアルバムとして楽しめる。「Christmas Eve(English Version)」は英語詞になっただけなのでアレンジはオリジナルと同じで、それ以外の山下達郎編曲は『ON THE STREET CORNER』シリーズの多重録音アカペラ、服部克久とTorrie Zitoはオーケストラをバックに歌い上げる楽曲という構成。オーケストラは日本では服部克久、ニューヨークではTorrie Zitoと2ヵ所でレコーディングが行われたが、Torrie Zitoによるアレンジ楽曲は1曲しか収録されていない。直接明言は避けているものの、NYレコーディングまでしておいて1曲しか収録せずにしかもその曲がアルバムでは浮いている、服部克久でやり直したいなどとコメントしている事からTorrie Zitoのアレンジと本人のイメージにズレがあり出来に納得が行っていなかったようだ。
スタンダードといってもかなり古い曲や日本ではそこまで有名じゃない洋楽ナンバーも多いため、知っているクリスマスの名曲が続々出てくる…という感じのアルバムではない。『ON THE STREET CORNER』シリーズほど知らない曲だらけということはないものの、ある程度は玄人向けの内容ではあると思う。クリスマスという点で浮いてはいないものの、曲調や聞きやすさの面では「Christmas Eve」が圧倒的過ぎてむしろ1番今作で浮いている気がしなくもない。
オリジナルで15曲、20thで22曲という曲数だが22曲でも1時間に届かない収録時間で1曲1曲は昔の曲ばかりなので非常に短く、けっこう次から次へと曲が出てくる印象のアルバムでもある。じっくり堪能するというよりは11月末頃から〜12月にかけてBGMとして流すのにふさわしい1作だと思う。
20th Anniversary Edition 99年盤 Season's Greetings(93年盤)
印象度★★★☆☆
2017.12.16更新