Good-bye My Loneliness
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | Good-bye My Loneliness | 坂井泉水 | 織田哲郎 | 明石昌夫 | 1stシングル 最高9位 売上20.9万枚 2020年再発盤 最高101位 売上0.04万枚 |
2 | 愛は暗闇の中で | 坂井泉水 | 栗林誠一郎 | ZARD,寺尾広 | 1stシングルC/W 44thシングル両A面曲(リメイク) |
3 | 恋女の憂鬱 | 川島だりあ | 川島だりあ | 明石昌夫 | |
4 | Oh! Sugar Baby | 坂井泉水 | 栗林誠一郎 | 葉山たけし | |
5 | 女でいたい | 川島だりあ | 川島だりあ | 葉山たけし | |
6 | It's a Boy | 坂井泉水 | 栗林誠一郎 | 明石昌夫 |
リリースデータ
1991年3月27日 1993年9月1日(再発) 2021年9月15日(1B1初期版のリマスター) |
初登場34位 - 初登場38位 |
売上25.4万枚 - 売上0.1万枚 |
Produced by DAIKOH NAGATO(BEING) | b.gram(ポリドール) B-Gram Records B-Gram Records |
Zard1stアルバム。91年2月10日に「Good-bye My Loneliness」でデビュー。1stシングルからC/W共々収録された。坂井泉水以外のメンバーは決まっていなかったが一応バンド形態という構想ではあったようで、今作には全楽曲中唯一のZARD名義での編曲がされている。これが誰を指すのかは明かされていない。またこの時点ではZard表記だったがこの編曲部分のみ既にZARD表記になっている。ドラマタイアップ効果により「Good-bye My Loneliness」はいきなりトップ10入り、20万枚を越えるヒットを記録したものの、今作は5週ランクインして100位圏外となりシングルを下回っていた。その後ブレイクに伴って92年9月にトップ100復帰すると12月まで連続ランクイン。「負けないで」で大ブレイクを果たした直後の93年2月に再びトップ100復帰して9月まで延々と50〜100位の間にランクインし続けたため最終的には100位以内45週チャートインとロングヒットを記録し、シングル売上を上回った。2021年に30周年を記念してオリジナルアルバム10作のリマスター盤と『時間の翼』のリアレンジ盤が一斉発売。『ZARD ALBUM COLLECTION』以来、単独では初のリマスターとなる。
Zardデビューと同時にポリドールにb.gramレーベルを設立してのデビューだったが93年にB-Gram Recordsとして独立した事に伴い、権利を移動させて再発された。ポリドール盤は品番がPOCHだったが、再発盤はBGCHとなっている。またポリドール盤には初期ミックス盤が存在する。
1B1ミックスは中のCDを見ないと判別できないが、当時流通したそれ以外のミックス(1A1準拠)の方が今や廃盤に…
ポリドール盤の初期に発売されたロット番号(CD盤の中枠にうっすら印字されている製造番号)が"MT 1B1"になっている盤のみ3〜6が別ミックスで、特に「Oh!
Sugar Baby」は15秒ほど長く(この曲が1番判別しやすい)、「女でいたい」も5秒ほど長くなっている。これ以外のロット番号及びB-Gramでの再発盤では全て1番最初の番号と思われる「MT
1A1」と同じ音源に戻されているようだ。つまり1A1で発売→シングル2曲以外のミックスをやり直した1B1に差し替え→やはり元のままでいいとなったのか1A1音源に戻して2A1、3A1、4A1と増産されていった…という経緯を辿ったと思われる。また7B1などBになっているものもあるが音源は変わらず、ミックスが違うのは1B1だけのようだ。
しかし2012年の『ZARD ALBUM COLLECTION』ではどういうわけかレアな1B1のリマスター音源が収録され、2021年のリマスター、配信でも1B1のリマスター音源が採用された。2021年のリマスターと配信を機に1A1準拠のミックスの方が廃盤になってしまった。中古で1B1以外のロットの91年盤、93年再発盤を買ってこないと長年流通していた1A1準拠のミックス音源は聞けない。
全体的な雰囲気はダークなロック。「Good-bye My Loneliness」は陰りのある雰囲気…というかアレンジがほぼそのままTHE POLICEで今作の中ではまた少し色が違うが、2曲目以降は激しめのギターサウンドが炸裂しており、後のZARDの一般イメージとは異なり、爽やかさや清涼感が無い。もっとロックバンドとして売り出すつもりだったようで後に完成されたZARDとは印象が異なる作品。今作では声もかなり違う上に、歌詞の印象までもが少々違うし(ZARD作品で唯二となる提供された歌詞があったりもする)のでかなり行き当たりばったりというか探り探りだったようだ。またドラムの打ち込みの音色からはさすがにやや古さを感じるところもあり、これは2012年BOXでのリマスターでもいかんともしがたい。後追いで聞いたリスナーの方が圧倒的に多かったと思われるが、さわやかな王道のイメージを持って聞くと驚くと同時に新鮮な1作でもあると思う。久々に聞くとZARDとしては逆にかなり新鮮に感じて、今でもたまに聞きたくなる1枚。
初期ミックス版は他の曲は微妙な違いで分かりにくいが「Oh! Sugar Baby」は曲の長さが15秒も変わっているのに加えてイントロから各楽器の音のバランスが変わって聞こえるので判別しやすいかなと思う。また旧盤とリマスター盤を聞き比べるとリマスター効果だけでもかなり違って聞こえるので、旧盤同士(1B1とそれ以外)で聞き比べた方が分かりやすい。
印象度★★★☆☆
2021.3.29修正