ZARD ALBUM COLLECTION〜20th ANNIVERSARY〜
アルバム名 | 区分 | オリジナル発売日 | 備考 |
Good-bye My Loneliness | 1stアルバム | 1991年3月27日 | 初期ミックス(MT 1B1) 3〜6がミックス違い |
もう探さない | 2ndアルバム | 1991年12月25日 | 「不思議ね…」は『Request Best〜beautiful memory〜』収録ミックス |
HOLD ME | 3rdアルバム | 1992年9月2日 | |
揺れる想い | 4thアルバム | 1993年7月10日 | |
OH MY LOVE | 5thアルバム | 1994年6月4日 | |
forever you | 6thアルバム | 1995年3月10日 | |
TODAY IS ANOTHER DAY | 7thアルバム | 1996年7月8日 | |
永遠 | 8thアルバム | 1999年2月17日 | |
「時間の翼」 | 9thアルバム | 2001年2月15日 | |
止まっていた時計が今動き出した | 10thアルバム | 2004年1月28日 | |
君とのDistance | 11thアルバム | 2005年9月7日 | |
PREMIUM DISC | 未発表音源集 | 初出 |
リリースデータ
2012年1月1日 | 初登場26位 | 初動0.4万枚、売上0.7万枚 | Producer:長戸大幸 | B-Gram Records |
ZARD3rdBOX。20周年アルバムコレクション。11年2月10日の20周年記念日にリリースされた『SINGLE COLLECTION』に続く作品。20周年期間はデビュー日からカウントして2011年2月10日〜2012年2月9日までであるということで、今作も20周年企画の一環とされている。全オリジナルアルバム11作をリマスター、さらにレア音源集をつけた全12枚。『SINGLE COLLECTION』と同じサイズのLPサイズジャケットとなっている。『SINGLE COLLECTION』は何故か集計されなかったが今作はO社でもちゃんとランクインした。
1stアルバム『Good-bye My Loneliness』のみオリジナル盤とは3〜6がミックス違い。音色や音のバランスがやや異なるほか、曲の長さも異なる。これは初期版(ロット番号MT 1B1)のリマスターとなっている模様。
また2ndアルバム『もう探さない』1曲目の「不思議ね…」は『Request Best〜beautiful memory〜』に収録された際に歌い出しのシンバル音の左右が入れ替えられており、『SINGLE COLLECTION』に続いて今回もそちらのバージョンに差し替えられている。
パッケージ
基本的にシングルコレクションの時のデザインと同様。シングルでは見開きジャケットの中にCDが全て入っていたが、今回は1作ごとにどでかいLPジャケットに収納。LPを入れるサイズの透明シートにLPサイズの丸い厚紙が入っており、その中央に12cmCDがポツンと入っている。これはレコードであればタイトル等が表記されていたレーベルに位置する部分である。この光景はレコードに馴染みがないので豪華というよりは贅沢すぎて無駄にもったいない作りという感情が勝った。レコード世代であれば懐かしさがこみ上げるのかもしれないが、CD世代のファンには何となく高級感はあるもののデカくて置き場に困るし、取り出すのがいちいちめんどいというのが正直なところではないだろうか。
ブックレット
アルバム1作ごとではなくLPサイズの分厚いのが1冊。シングルコレクションが104ページで今回は108ページなのでほぼ同じ厚さである。1stから順番にでっかく載っている。当時のブックレット写真も巨大化して掲載されているがかなり抜粋されており写真数は減っている。また歌詞と写真以外にはバイオグラフィー、ディスコグラフィーがそれぞれ見開きで掲載されているものの、作詞作曲編曲クレジットはラストにアルバムごとの一括掲載。1曲1曲の歌詞のところには何故か全て「作詞:坂井泉水」(3曲除く)としか記載されていない。作詞が坂井さんなのは分かっている。正直くどすぎるにも程がある。作編曲を歌詞と一緒に掲載してほしかった。さらに当時のブックレットに掲載されていた演奏クレジットなど作編曲以外の制作スタッフクレジットはすべてカットされている。シングルコレクションであった短い解説すら一切無い。特に未発表曲はどんな音源なのかとか、サブタイトルつけただけで全部放置するのはあんまりじゃないか…。正直見かけの豪華さはハンパ無いもののそれだけという感じで少々残念な仕様である。見かけが質素でも丁寧な解説書がついている方が個人的には嬉しい。レコード型の厚紙などスペース有り余っているんだからそこにクレジットも歌詞も記載しておいてくれれば良かったのに…。コンパクトな旧盤のブックレットの方が情報量・実用性の両面で優れている。
CD全体の印象
リマスタリングはシングルと同様に島田勝弘となっており、音の雰囲気も大体同じような印象。初期のアルバムほど音が良くなったように聞こえる。値段の高さが相当なネックではあるものの、思い切って買った人にとってはこれだけの音で聞ければ満足するんじゃないかと思う。正直もう旧盤には戻れない。ただしオリジナルアルバムだけだとC/Wだけでなく、A面でも数曲の漏れがあるのでシングルコレクションをスルーして今作で一気に網羅しようと思っている人は注意が必要である。
また今回のシングル/アルバム両方のBOXでも『ZARD BLEND』等ベスト盤に入っていた別バージョンの楽曲が未収録。特に「クリスマスタイム」はシングルコレクションに栗林誠一郎が歌っているBarbierバージョンが入ったのに坂井泉水が歌っているZARDバージョンは『ZARD BLENDU』でしか聞けないというねじれ現象が発生してしまった。未発表音源のあからさまにまだまだ余地ありの超小出し戦法からはまだ25周年、30周年と何か出す気満々のようにも思える。まあこの辺りは商売的な面になるので仕方ない部分ではあるし、純粋にオリジナルアルバムがリマスターで聞けたというだけで十分に満足である。
今作も『SINGLE COLLECTION』に続けて2021年になるとネット在庫が切れ始めてMusingでもSOLD OUTのままとなり、生産終了となった模様。中古価格が定価を超える価格へと高騰した。2021年9月には単独での最新リマスター再発が行われたものの『時間の翼』『PREMIUM DISC』は正規新品での入手が不可能となった。
印象度★★★★★
2021.9.3修正