TODAY IS ANOTHER DAY

No タイトル 作詞 作曲 編曲 備考
1 マイ フレンド 坂井泉水 織田哲郎 葉山たけし 17thシングル 最高1位 売上100.1万枚
2 君がいたから 坂井泉水 織田哲郎 葉山たけし FIELD OF VIEWへ歌詞提供 セルフカバー
3 サヨナラは今もこの胸に居ます 坂井泉水 栗林誠一郎 葉山たけし 16thシングル 最高1位 売上55.2万枚 ボーカル再録音
4 LOVE〜眠れずに君の横顔ずっと見てた〜 坂井泉水 栗林誠一郎 明石昌夫 Barbier 2ndシングル セルフカバー
5 DAN DAN 心魅かれてく 坂井泉水 織田哲郎 池田大介 FIELD OF VIEWへ歌詞提供 セルフカバー
6 眠り 坂井泉水 坂井泉水 池田大介 16thシングルC/W remix
7 心を開いて 坂井泉水 織田哲郎 池田大介 18thシングル 最高1位 売上74.7万枚
8 突然 坂井泉水 織田哲郎 葉山たけし FIELD OF VIEWへ歌詞提供 セルフカバー
9 今日も 坂井泉水 織田哲郎 葉山たけし  
10 Today is another day 坂井泉水 織田哲郎 池田大介  
11 愛が見えない 坂井泉水 小澤正澄 葉山たけし 15thシングル 最高2位 売上72.1万枚
12 見つめていたいね 坂井泉水 栗林誠一郎 明石昌夫  

リリースデータ

1996年7月8日
2021年9月15日(リマスター)
初登場1位
初登場37位
売上165.5万枚
売上0.1万枚
Produced by 坂井泉水 B-Gram Records

ZARD7thアルバム。前作から1年4ヵ月ぶり。前作以降の4シングル、C/W「眠り」とFIELD OF VIEWへの歌詞提供曲セルフカバー3曲、坂井泉水が作詞とゲストボーカルとして参加した栗林誠一郎のユニットBarbierのセルフカバー1曲を収録。オリジナルの新曲は3曲のみとなった。今作より坂井泉水のセルフプロデュースとなった。「サヨナラは今もこの胸に居ます」はボーカルを再録音、「眠り」はAndy Johnsによりリミックスされている。別紙で1曲ごとの解説が書かれたライナーノーツ封入。これまではコーラス以外はほぼノンクレジット状態だったが、今作よりAdditonal扱いでギター、ベース、キーボードの演奏者が一括クレジットされ、それ以外のパーカッション、ブラスセクション、ストリングスセクションもクレジットされた。過去最高となる初動77万枚を記録し、前3作は3週かかっていたが2週でミリオンを突破するなど出足は好調で、100位以内の登場週数も前作を5週上回っていたが、結局前作も下回る累計売上となった。2021年に30周年を記念してオリジナルアルバム10作のリマスター盤と『時間の翼』のリアレンジ盤が一斉発売。『ZARD ALBUM COLLECTION』以来、単独では初のリマスターとなる。

織田哲郎の作曲が栗林を上回る唯一のアルバムだったり、明石昌夫が現役で関わった最後のアルバム(既に2曲に留まる)だったり、新曲がわずか3曲だったりとこれまでの作品とは少し傾向が異なるが、路線変更というよりは全盛期の集大成に近いような雰囲気。個人的には1番好きな曲「心を開いて」、トップ5には常に入る「マイフレンド」「Today is another day」など単独ではきわめて好印象な曲が複数収録されている割にはアルバム全体の印象があまり良くは無い。というかこれらの曲をこのアルバムの流れで聞くと何故だかそこまでよく思えず、実際に「Today is another day」を名曲だと認識したのは04年のツアーのDVD及び06年の『Golden Best』で聞いてからだった。セルフカバーはどれも原曲と趣きを変えているのでどうしても原曲の印象を上回れないし、「DAN DAN 心魅かれてく」に至っては2番になるとボーカルコンディションが明らかに急変して苦しげに聞こえるのも気になる(何でも機械でいじったせいらしい…)。1曲1曲は馴染みがあるのにアルバム全体としての印象がイマヒトツに感じるのは、全体的にまとまりが無いように感じるせいかもしれない。

既にすっかりソロプロジェクト化していたがZARDがバンドなのかどうなのかについては今作では一応バンドの体裁をとっているかのような形跡はいくつか見られる。ライナーの「マイ フレンド」の解説では"彼等の通算17作目のシングル"としてこの1箇所だけではあるがZARDを"彼等"と表現。また2nd3rdに表記されていた男性メンバー4名が表記されなくなった4th,6thではゲストコーラス、ゲストボイス、5thではコーラス参加者の表記すらされないなど演奏クレジットが無い状態だったのが、今作では演奏楽器も表記するようになり、ギター、ベース、キーボードといったかつてメンバーがいた3つの楽器に関してはわざわざAdditonalをつけている。そしてこのAdditonal扱いでクレジットされているのは葉山たけし明石昌夫池田大介といったアレンジャー陣と鈴木英俊小野塚晃といった名の知れたスタジオミュージシャン達。少なくともAdditonal扱いされている演奏者はZARDメンバーではなく追加演奏をしている人たちという扱いらしい。このAdditonal扱いは以後も最後の『君とのDistance』まで一貫して続けられたが、Additonalではないメインのギター、ベース、キーボード演奏をしているのが誰なのかは最後まで教えてくれなかった。ノンクレジットで演奏している無名のZARD専任のスタジオミュージシャンが存在したのか、Additonalは建前でAdditonalの人が全部演奏していたのか、後者っぽい気はするけど…。

B00005F5G4   B099BYN9WW2021年リマスター盤

印象度★★★☆☆

2021.5.4修正

戻る