THE SWINGIN' SIXTIES

No タイトル 作詞 作曲 編曲 原曲
1 There will be love there-愛のある場所- 川瀬智子 奥田俊作 奥田俊作 3rdシングル
2 冷たい花 川瀬智子 奥田俊作 奥田俊作 4thシングル
3 You&I 川瀬智子 奥田俊作 奥田俊作 3rdシングルC/W
4 Rock'n Roll 川瀬智子 奥田俊作 奥田俊作 1stアルバム『the brilliant green』収録曲
5 Hello Another Way-それぞれの場所- 川瀬智子 奥田俊作 奥田俊作 10thシングル
6 Stand by me 川瀬智子 奥田俊作 奥田俊作 15thシングル
7 Bye Bye Mr.Mug 川瀬智子 奥田俊作 奥田俊作 1stシングル
8 そのスピードで 川瀬智子 奥田俊作 奥田俊作 5thシングル
9 Blue Daisy 川瀬智子 奥田俊作 奥田俊作 19thシングル
10 長いため息のように 川瀬智子 奥田俊作 奥田俊作 6thシングル
11 A Little World JJ,川瀬智子 奥田俊作 奥田俊作 新曲

リリースデータ

2014年7月23日 初登場18位 売上0.7万枚 Produced,Recorded&Mixed by 奥田俊作 ワーナー

メンバー

川瀬智子
奥田俊作

the brilliant greenセルフカバーアルバム。10年の『BLACKOUT』以来4年ぶりのリリース。2013年に川瀬智子・the brilliant greenデビュー15周年企画としてソロ名義2つ、the brilliant greenとしてオリジナルアルバムをリリースすると掲げたがスランプによりソロ名義の制作が遅れてしまい、the brilliant greenとしてのリリースはいったん白紙となった。レコード会社側から「フェブラリーとヘブンリーしか聴いていない人たちに対しても、改めてブリグリという存在を紹介してからオリジナルを作るほうが自然じゃない?」と提案され、セルフカバーを嫌っていた川瀬は何とか発売を中止にさせようと嫌がりながら制作が開始されたとされている。セルフカバー10曲と新曲1曲を収録。奥田俊作は川瀬智子ソロ名義の制作と同様に表舞台に出ない事を表明。このためアーティスト写真も川瀬智子1人となった。奥田の担当楽器は元々はベースだったが、ギターの松井亮脱退後の『BLACKOUT』同様に今作でも担当楽器は表記されていない。またサポートミュージシャンの表記もされていないため詳細は不明だが、奥田本人のライナーではギターやマンドリン等を演奏している事は明言されている。

なおthe brilliant greenのデビューは1997年9月であり、15周年は2012年である。2013年に15周年を掲げたのは完全な誤りとなる。しかし前倒しならまだしも15年目も15周年も完全に過ぎ去ってしまっていて、後に引けなくなっているのか、今作リリース時のナタリーインタビューにおいても年表まで制作しておきながら、気を遣っているのかナタリー側も「デビューから16年」(これではデビューが98年になってしまう)と表記し、川瀬は当然のように「デビュー曲は16年前」(実際は17年前)としている。

正直活動する気が無いならthe brilliant greenは3人じゃなくなった時点で潔く解散すべきだったと思っていた。発売決定直後の川瀬のTwitterでは長々とセルフカバーは出したくないけど強引に決められてしまったなどと力説していたし、やりたくないものを無理やりやってもらっても聞いている方も嬉しくはない。しかも奥田俊作が裏方に引っ込んでしまい、ソロ2名義と状況が同じになってしまう始末。ただインタビューを読み進めると"提案される→川瀬嫌がる→嫌がりながらやってるうちに考えが変わる→結果的に良かった"というのは川瀬の伝統芸らしく(現役で活動していた02年頃までの、恐らく不満を発信できるほどの段階に達して無かった普通のインタビューしか読んだ事が無かったので、そんな毎回伝統芸発動させてる人だと知らなくて、今回の一連の流れで初めて知って驚いた)、今回のナタリーのインタビューで過去を振り返っているコメントでは基本的にほとんどこのパターンである。今作も結果的に作ってみたら良かった、ということになるらしい。

60'sがテーマアンプラグド風にセルフカバーとされていたが、60'sというサウンドに関してはビートルズくらいしか聞いたことが無いのでよく分からないが抑えた感じのロックサウンドはビートルズに通じるところがあるような気もする。アンプラグド風という部分に関してはまあアコースティックと言い換える事も出来るが、もっとアコースティック一辺倒なアルバムなのかと思いきや、アコースティックメインではあるけど大半の楽曲でエレキギターも入っていて、エレキギターによるソロも入っている。全体的にはシンプルな演奏になっているが、シンプルな中にも細部までこだわって作っているようで、けっこう聞き応えがあり、退屈さは感じなかった。基本ガンガン厚みのあるバンドサウンドが鳴っている原曲と違ってこういうシンプルなリメイクもありかなと当初の期待値の低さからするとかなり上に突き抜けた印象の1作になった。

ただやはりあくまで原曲ありきの原曲を聞いてきた古くからのリスナーが楽しむためのアルバムであり、当初スタッフが提案したという「フェブラリーとヘブンリーしか聴いていない人たちに対しても、改めてブリグリという存在を紹介」という目的は全く果たせない気が…。まずもってそんなライトリスナーが現状存在するのかが謎(ライトリスナーは最早フェブラリーもヘブンリーも聞かなくなって現状ソロもバンドもコアなファンしか残ってな)。それに今作はソロ2名義の作風とは全く違うけど、今までのthe brilliant greenとも路線が違う。the brilliant greenを聞きたいなら『complete single collection '97-'08』を聞いた方が伝わると思う。

THE SWINGIN’ SIXTIES  

印象度★★★★☆

 

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