Request Best〜beautiful memory〜

DISC-1
No タイトル 作詞 作曲 編曲 備考
1 グロリアス マインド 坂井泉水 大野愛果 葉山たけし 43rdシングル 最高2位 売上8.4万枚
2 Ready,Go! 坂井泉水 川島だりあ 葉山たけし 14thシングル『Just believe in love』C/W
3 突然 坂井泉水 織田哲郎 葉山たけし 7thアルバム『TODAY IS ANOTHER DAY』収録曲
FIELD OF VIEWへ歌詞提供 セルフカバー
4 君に逢いたくなったら… 坂井泉水 織田哲郎 葉山たけし 20thシングル 最高1位 売上63.6万枚
1stセレクション『ZARD BLEND〜SUN&STONE〜』収録Mix
5 ハイヒール脱ぎ捨てて 坂井泉水 栗林誠一郎 明石昌夫 6thアルバム『forever you』収録曲
6 こんなに愛しても 坂井泉水 栗林誠一郎 明石昌夫 3rdシングル『もう探さない』C/W
7 二人の夏 坂井泉水 栗林誠一郎 明石昌夫 4thアルバム『揺れる想い』収録曲
8 明日もし君が壊れても 坂井泉水 大野愛果 葉山たけし 9thアルバム『時間の翼』収録曲 リアレンジ
WANDSへ歌詞提供 セルフカバー
9 君とのふれあい 坂井泉水 大野愛果 葉山たけし 11thアルバム『君とのDistance』収録曲
10 時間の翼 坂井泉水 大野愛果 小林哲 9thアルバム『時間の翼』収録曲(未完成、徳永アレンジ)
10thアルバム『止まっていた時計が今動き出した』収録曲
11 かけがえのないもの 坂井泉水 大野愛果 小林哲 38thシングル 最高4位 売上4.6万枚
12 揺れる想い('07 Live Ver.) 坂井泉水 織田哲郎 明石昌夫 8thシングル 追悼ライブ音源
13 永遠('07 Live Ver.) 坂井泉水 徳永暁人 徳永暁人 22thシングル 追悼ライブ音源
14 マイ フレンド('07 Live Ver.) 坂井泉水 織田哲郎 葉山たけし 17thシングル 追悼ライブ音源
15 Don't you see!('07 Live Ver.) 坂井泉水 栗林誠一郎 葉山たけし 19thシングル 追悼ライブ音源

 

DISC-2
No タイトル 作詞 作曲 編曲 備考
1 息もできない 坂井泉水 織田哲郎 葉山たけし 24thシングル 最高3位 売上24.0万枚 リアレンジ
2 新しいドア〜冬のひまわり〜 坂井泉水 北野正人 古井弘人 26thシングル(27th同発) 最高3位 売上20.5万枚
3 Forever you 坂井泉水 織田哲郎 明石昌夫 6thアルバム『forever you』収録曲
4 あの微笑みを忘れないで 坂井泉水 川島だりあ 明石昌夫 3rdアルバム『HOLD ME』収録曲
5 不思議ね… 坂井泉水 織田哲郎 明石昌夫 2ndシングル 最高30位 売上3.1万枚 ミックス変更(一部の音の左右入れ替え)
2020年再発盤 最高112位 売上0.03万枚
6 淡い雪がとけて 坂井泉水 寺尾広 徳永暁人 39thシングル『今日はゆっくり話そう』C/W
7 フォトグラフ 坂井泉水 徳永暁人 徳永暁人 8thアルバム『永遠』収録曲 コーラス追加&ミックス変更
8 hero 坂井泉水 大野愛果 葉山たけし 9thアルバム『時間の翼』収録曲 リアレンジ
9 Love is Gone 坂井泉水 綿貫正顕 葉山たけし 23rdシングル『My Baby Grand〜ぬくもりが欲しくて〜』C/W リアレンジ
10 Season 坂井泉水 栗林誠一郎 葉山たけし 4thアルバム『揺れる想い』収録曲
11 雨に濡れて 坂井泉水・
上杉昇
栗林誠一郎 明石昌夫 5thアルバム『OH MY LOVE』収録Ver.
ZYYG,REV,ZARD&WANDS『果てしない夢を』C/Wのセルフカバー
12 心を開いて('07 Live Ver.) 坂井泉水 織田哲郎 池田大介 18thシングル  追悼ライブ音源
13 少女の頃に戻ったみたいに
('07 Live Ver.)
坂井泉水 大野愛果 池田大介 25thシングル『運命のルーレット廻して』C/W 追悼ライブ音源
ピアノ+ボーカルの1コーラス
14 君がいない('07 Live Ver.) 坂井泉水 栗林誠一郎 明石昌夫 7thシングル 追悼ライブ音源
15 負けないで('07 Live Ver.) 坂井泉水 織田哲郎 葉山たけし 6thシングル 追悼ライブ音源

 

DVD
タイトル 内容
Memorial medley 揺れる想い〜グロリアス マインド〜負けないで from 2007LIVE“What a beautiful memory”
07年のNHK紅白歌合戦で披露されたものと同じ曲構成だがバンドメンバーは一切映らず坂井泉水の過去映像のみ。

リリースデータ

2008年1月23日 初登場1位 売上22.9万枚 Produced by 長戸大幸 B-Gram Records

ZARD4thベストアルバム。99年『ZARD BEST〜Request Memorial〜』以来となる2作目のリクエストベストとして当初は『ZARD BEST〜Request MemorialU〜』として6月頃に追悼セレクション発売告知と同時に告知され、6/27より投票を開始。発売は秋頃と告知されていたが、秋が終わっても発売されず、12月になって50万通の応募があり集計が難航したとして1月発売を正式発表、タイトルも変更された。投票結果上位30曲を収録しているが今回は投票順ではない。「グロリアス マインド」、「淡い雪がとけて」、「Love is Gone」はアルバム初収録。シングルバージョンでは「こんなに愛しても」がアルバム初収録。『Golden Best』、追悼セレクションにも収録されていたような有名曲は追悼ライブバージョン(生演奏に坂井さんの生前の歌声を被せるスタイル)で収録。さらにいくつかの曲は特に告知も無く変更されて収録(※)された。マスタリング担当者の表記は無い。スリーブケース仕様で紙ケースに収納された追悼ライブ映像を収録したDVD、ディスコグラフィー冊子は永続特典冊子型のカレンダーのみ初回特典で、スリーブの外(袋の中)に付属していた。リマスター表記は無く、作編曲とスペシャルサンクス、プロデュース以外は記載されていない。

※表記は無いが変更されている楽曲はアレンジャーごと変えてまるっきり変更されているものと微妙に変更されているものがある。

「明日もし君が壊れても」、「hero」、「Love is Gone」
この3曲は別のアレンジャーだったのが葉山たけしによりリアレンジされているため、オリジナルの面影は無く、完全な別アレンジとなっている。

「息もできない」
オリジナルと同じ葉山たけしによるリアレンジだが、リアレンジとミックス違いの中間を行くような変更。大枠のアレンジはオリジナルと同じで細部やボーカルの処理などが異なる。

「フォトグラフ」
アレンジはそのままだがミックス変更(2番以降入ってくるドラムの音色が大きく違う)とコーラス追加が行われている。

「不思議ね…」
アレンジは全く同じで音色の変更も無いが、歌が始まる直前のシンバル音が左右逆(オリジナルは左、今作は右)になっている。ベスト盤の類に選曲されるのが初のため、2ndアルバム以来の収録となるがこっそり差し替えという扱いのようで以後の『ZARD SINGLE COLLECTION〜20th ANNIVERSARY〜』、『ZARD ALBUM COLLECTION〜20th ANNIVERSARY〜』にもこの音源で収録されている。

なお追悼ライブ音源は生前の坂井泉水のレコーディングボーカルを流してそれに合わせて生演奏するという形式でのライブで披露されたもの。

8月発売の書籍『きっと忘れない』生前最後のレコーディングとして曲名とサビの歌詞が掲載されて「グロリアス マインド」の存在が初めて明かされ、その後の追悼ライブで曲が披露され、10月15日からタイアップ先のコナンで使用されるもこの時期のコナンは放送休止が相次いでいて結局12月までに合計4回しか使用されなかった。シングル発売はその後だったので、「グロリアス マインド」を聞ける機会はほとんどなく、しかも投票最初の2ヶ月程度は曲自体の存在が明かされていなかったので当然投票リストにも入っていなかったが、結果はまさかの5位となっている。個人的に投票した際になかったし、確かシングル発売時にはもうとっくに投票も打ち切っていたのでいつの間にそんなに票を集めたのか若干謎であった。

公式ページの投票で一般人が有名曲に投票して既存のベスト盤と変わらない内容になるのではないかと当初は危惧されていたが、多くの熱心なファンが気を使ったようで追悼盤や『Golden Best』との被りの少ないファンによるファンのためのベスト盤といった王道ベストとはかなり趣の異なる作品となった。上位入りした有名ヒットシングルが追悼ライブ音源に回されメインはアルバムの人気曲ばかりという構成はかなりファン向けで、前のリクエストベストよりもコアだと思う。これはB'zの『Teasure』と『ULTRA Treasure』の関係性とも近い感じで、今回は前回ほど聞きやすくはないかなと…。今作の場合はどうしても割とどれも同じような感じ、バラード多めでまったりしているように感じてしまう。

リアレンジ曲はどの曲もZARD王道に変換されており、特に「hero」に至っては淡々とした軽めのGIZAアレンジが全盛期のようなサウンドにリメイクされていて感動モノなのだが、重厚なロック色が印象的だったロックバラード「Love is Gone」は普通のZARDバラードになってしまい、アルバム未収録8センチCDのC/Wだったということを考えれば、オリジナルバージョンが不憫というか…。ファンは元のアレンジが好きで投票したんだろうからリアレンジ企画は別の機会に回して今回はそのまま収録してほしかった。

DVDは本当におまけ程度でわずか5分程度で終了。構成は紅白で放送されたものと同じメドレー、生前の坂井さんのボーカル音源+生のバンド演奏という追悼ライブの基本編成での音源となっている。紅白出演時は生演奏しているバンドメンバーの姿も映しだされていたが、本作では演奏者たちは映らずひたすら坂井さんの生前の映像のみで固められている。

 

別冊の冊子が問題作になっていてディスコグラフィーの方は『Golden Best』に付属していた冊子にその後の追悼リリース分の今作までを追記しただけのコピー品。これはいいとして問題はライナーの方であり、何故か途中からSoffio di vento』で坂井さんが織田哲郎作品を選んでいないからという理由で不自然に話を飛躍させて織田哲郎と坂井泉水が人格的にそりが合わなかっただの、坂井さんは織田作品が苦手だった、栗林作品の方がしっくり来ていただのと無理やり織田批判が長々展開する。ライターが個人的に織田哲郎を嫌っているとしか思えないようなトンデモ論で当時もあまりの文面の異常さに物議を醸した

Soffio di vento』は坂井さんが生前選曲していた『LOVE&POWER』から実に13曲中6曲もスタッフが勝手に入れ替えて発売したもので、半分近くも入れ替えたのではとても坂井泉水セレクションなどと言えた選曲ではなかった。そして入れ替えられた6曲の中に織田哲郎曲が3曲含まれており、元々坂井さんは織田曲を3曲も選曲していた。また織田哲郎本人の意向で長戸大幸に大量のデモを提出していた織田哲郎はシングルにならないなら没にしてくれという話を長戸大幸にしていたと証言しており、長戸大幸もこの意向に沿っていて、織田曲は基本シングル中心、歌詞提供のセルフカバーを除くとC/Wはゼロ、アルバム曲に採用したのは5曲のみでうち3曲はアルバムタイトル作として採用されていた。そして『LOVE&POWER』は元々C/Wとアルバムを対象としていてシングルは選外であった。よって『LOVE&POWER』の選曲では織田哲郎の対象曲は5曲しかなかったのである。対象たった5曲のうち3曲も坂井さんは選曲していたわけで、これらの事実を把握しているといかに無理のある理屈で織田批判を繰り出したか改めてその異常性が分かる。あまりに感情的な文章であったため、何も知らなくても不自然さを感じさせるほどの個人的で一方的な怒りを公式ライナーで隠せずに堂々発現させてしまったのはお粗末だったとしか言いようがない。そしてそれにOKを出してしまったのもどうかと思う。

同時期にリリースされていた『BEST OF BEST 1000』シリーズでも同じライターによる織田哲郎批判がされていて、ライターがビーイングお抱えの人物であることから、ビーイング公認の織田批判であり、ビーイングが一方的に織田哲郎を恨んでいた事が改めて公となってしまったのは本当に残念だった。

B0010Z2FL6

印象度★★★★☆

2021.8.18修正

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