TREASURE COLLECTION 安全地帯

リリースデータ

メンバー

安全地帯6thベストアルバム。ポリスター・マーキュリー・キティ・ポニーキャニオンによる合同企画ベストシリーズで17作が一斉に発売された『TREASURE COLLCTION』の一環として発売された。ユニバーサルを中心とした統合改変により、キティレコードはキティMMEへ名称が変わり品番がユニバーサルと同じものになり、やがて完全にユニバーサルへ統合されたのでキティレコードが使用していたKTCR品番での最後の作品となった。94年の『アナザー・コレクション〜アルバム未収録曲集〜』以降はO社100位圏外が続いていたが、今作は93年の『安全地帯|玉置浩二ベスト』以来となるO社ランクインを果たした。

93年ソニーへ移籍してから始まった毎年の勝手に企画ベストリリースシリーズ(?)、99年は独自企画ではなくレコード会社の企画シリーズの一環でのベストアルバム。2月には玉置浩二がセルフカバーアルバム『ワインレッドの心』をリリースしていて、あくまでソロ作品だったが安全地帯メンバーもレコーディングに参加していたので、新作リリースにおいても安全地帯がピックアップされていた時期だった。ベストアルバムの原点に回帰したようなヒット曲中心の選曲となったが、何気にデビューから93年までをヒット曲中心にまとめた王道のベスト盤は今作が初。これまでの王道ベストであった88年までの『I Love Youからはじめよう-安全地帯 BEST- 』と、入らなかった曲+90〜93年をまとめた『安全地帯ベスト2〜ひとりぼっちのエール〜』を統合して1作にまとめたといった形。

時々順番が前後したりしているが概ね時系列に安全地帯のヒットシングルを辿っていくことが出来る。「ひとりぼっちのエール」が非常にラストっぽい曲なのでそのまま終わればいいのに何故か2ndアルバムの「あなたに」に戻って終わるのは若干謎だ。前ベストである『メモリーズ/安全地帯バラードセレクション』の1曲目が「あなたに」だったので、そっちへリスナーを流す目的でもあったのだろうか…。

前述のようにここまでのベストアルバムに88〜93年を王道選曲でまとめたものが無かったので、味気ない企画モノながら安全地帯の代表的なシングルをとりあえずざっと1枚で聞いてみたいというのであれば意外と最適なアルバムだと思う。ただこれ以降のベスト盤は概ね王道選曲が繰り返されるようになったので1番古い今作をわざわざ探す必要はなく、まあ最初に見たのが今作なら…といったところだろうか。

印象度★★★★☆

2016.10.20更新

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