We are the Fellows
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | けれど空は青〜close friend〜 | ASKA | ASKA | 十川ともじ | 2ndアルバム『SCENEU』収録曲 |
2 | 月が近づけば少しはましだろう | ASKA | ASKA | 十川ともじ | 3rdアルバム『NEVER END』収録曲 |
3 | はじまりはいつも雨 | ASKA | ASKA | 澤近泰輔 | 3rdシングル 最高2位 売上116.3万枚 |
4 | 晴天を誉めるなら夕暮れを待て | ASKA | ASKA | 十川ともじ | 4thシングル 最高1位 売上82.7万枚 |
5 | 君が愛を語れ | ASKA | ASKA | 澤近泰輔 | 3rdシングルC/W |
6 | 伝わりますか | ASKA | ASKA | 十川ともじ | 1stアルバム『SCENE』収録曲 ちあきなおみへ提供 セルフカバー |
7 | 東京 | ASKA | ASKA | ASKAの音楽を愛する仲間 | 8thアルバム『Too many people』収録曲 |
8 | 同じ時代を | ASKA | ASKA | 松本晃彦 | 5thアルバム『kicks』収録曲 |
9 | next door | ASKA | ASKA | 井上鑑 | 3rdアルバム『NEVER END』収録曲 |
10 | GIRL | ASKA | ASKA | 松本晃彦 | 7thシングル 最高6位 売上10.5万枚 |
11 | HELLO | ASKA | ASKA | 武部聡志 | 3rdアルバム『NEVER END』収録曲 |
12 | と、いう話さ | ASKA | ASKA | ASKA/鈴川真樹 | 8thアルバム『Too many people』収録曲 |
13 | しゃぼん | ASKA | ASKA | 澤近泰輔 | 8thアルバム『Too many people』収録曲 |
リリースデータ
2018年3月12日〜5月7日(公式サイト限定受注販売) 2018年10月18日(一般発売) |
対象外 初登場28位 |
- 売上0.4万枚 |
Produced by ASKA | ヤマハミュージック |
ASKA2ndベストアルバム。『ASKA the BEST Selection 1988-1988』以来となるベスト盤で(ミニベスト含めると『SCENE of SCENE〜selected 6 songs from SCENE T,U,V〜』以来)、これまでベスト盤の制作には関わってこなかったASKAが主体的に企画したベスト盤は初となる。1月24日〜2月28日にこれまでのソロ全99曲の中から1人10曲を選曲するファンアンケートが実施され、その投票数1〜13位がそのまま収録されている。結果は20位まで明かされ、ASKA本人が15位,17位,18位の楽曲が13位以内に入っていたら発売できなかったとコメントした。これは3月の時点でユニバーサル在籍時の音源が販売再開になっておらず、使用が許可されていなかったためで名指しされた3曲はその時代の音源であった。またこの事があったためアンケート時点ではベスト盤発売の事は伏せられ、無事発売可能な結果になったと判明してから正式に発売が告知された。
3月12日に公式サイトで受注が開始され、3月20日以降順次発送され、5月7日まで販売された。以降はしばし入手不可能となっていたが10月17日にASKA自らが選曲した『Made in ASKA』と同時発売で一般発売もされた。受注限定盤と一般発売盤はブックレット一体型のデジパック仕様、UHQCD仕様である点も全く同じとなっているが、唯一品番表記のみが異なる。また公式サイト限定盤はチャート対象外となっていて一般発売分からチャートインしたため、『Made in ASKA』はトップ10ヒットとなったが今作のO社売上は記録上は大不振となった。
ASKA本人がリマスターや後に発売された作品のリミックス等にブログで言及するなど本人監修でリマスターも行われた模様。担当したマスタリングエンジニアは佐々直美と明記されている。また楽曲クレジットは飛鳥涼はASKA、十川知司は十川ともじと現表記に変更されている。
03〜13年の曲が綺麗にはじかれているが、ASKA本人が公式の日記にて社名は出さないながらも楽曲を管理している3社のうちの1社の音源が使えない事を示唆するようなコメントをしていたため、勘のいいファンは回避して投票していた感じもあって、ASKAも結果が出た後に"みなさんと僕とで、打ち合わせしたみたいな結果"ともコメントしている。結局のところこの時点では『ASKA the BEST』まで+復帰後2作のアルバムからしか実質選曲できなかった事になり、『ASKA the BEST』との被りが8曲、同じ収録範囲から2曲、『Too many people』から3曲、『Black&White』から0曲というやや時期が偏った構成になった。ただ使用不可だった時期の音源は年数にすると10年にも及ぶもののオリジナルアルバムとしてはわずか2作しかないのでそんなにガッツリ抜け落ちているわけでもない。またなんだかんだ『ASKA the BEST』の選曲はしっかりベスト盤だったんだなぁと再確認できるような選曲になったと思う。『Black&White』から0曲というのだけちょっと悲しいところはあるが、個人的にも印象が強かったのは『Too many people』の方だったので結果的には割と納得…。
そのまま1〜13位という事で、1位は「けれど空は青〜close friend〜」という事になるが、正直1番人気というわけではないと思う。割とファン向けのアンケートだったためASKA本人が「はじまりはいつも雨」みたいな有名曲が上位に入ると思っていなかったともコメントしているが、10曲セレクトというのがポイントだったのかなと。10曲も枠があったので個人的に好きな曲だけでなくこれはやはり入れておかねば的な代表的な曲にも票が入りやすくなり、その結果がこれになっているんじゃないかと思う。ポイント制ではないので1位の「けれど空は青〜close friend〜」が最多の1位を獲得したわけではなく、最も多くの人が10曲の枠に選んだ順番という事だと考えればファン投票でもまあ割とこういう代表曲が並んだ感じ、いわゆるベスト盤として王道な選曲になってもおかしくないのかなと。
そんなわけで前のベスト盤とあまり変わらない部分もあるんだけど、なんだかんだ20年近く経過しているし、良くも悪くも逮捕の話題で注目して聞いてみようかと思ったリスナーもいるわけで改めてもう1度ASKAの王道のベスト盤という事で非常に価値のあるベスト盤なのかなと思う。どうしてもバラードが多いのでまったりしているところはあるんだけど、じっくり聞くと実に美メロ。クセのある歌い方も含めてこれぞASKAという世界観が確立されている。オリジナルアルバム単位で聞く前にひとまずそんなASKAの世界観に触れられるお手軽な1作としてこの上ない1作だ。
印象度★★★★☆
2019.1.6更新