シュプール(初回生産限定盤・FC限定盤)
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | シュプール | 池森秀一 | 山根公路 | 侑音 | |
2 | マイナス20℃ | 池森秀一 | 山根公路 | 侑音 | |
3 | 恋人がサンタクロース | 松任谷由実 | 松任谷由実 | 侑音 | 12/1先行配信 松任谷由実のカバー |
4 | Farewell to the snow | 池森秀一 | 山根公路 | 大平勉 | |
5 | Christmas time<spur style> | 池森秀一 | 山根公路 | 大平勉 | 1stClassicsシングル セルフカバー(2度目) |
6 | Happy New Year | 池森秀一 | 山根公路 | 侑音 | |
7 | 君だけのサンタクロース | 池森秀一 | 山根公路 | 侑音 | |
8 | 白い恋人達 | 桑田佳祐 | 桑田佳祐 | 侑音 | 桑田佳祐のカバー |
9 | White landscape | 山根公路 | 山根公路 | 小川清邦 | 山根公路ボーカル曲 |
10 | 愛の鐘が世界に響きますように…<spur style> | 池森秀一 | 山根公路 | 侑音 | 30thシングル セルフカバー(初) |
初回生産限定盤のみDISC-2(CD)
DEEN
WINTER SONG PLAYLIST
FC限定盤のみBlu-ray
DEEN AOR NIGHT
CRUISIN' 〜5th Groove〜
リリースデータ
2021年12月22日 | 初登場49位 | 売上0.2万枚 | Produced by DEEN Co-Produced by 山口育孝 |
Epic Records |
メンバー
Vocal | 池森秀一 |
Keyboards,Back-up Vocals,Vocal&Chorus Arrangement | 山根公路 |
DEEN20thアルバム。前作から5ヵ月ぶり。2021年3作目のアルバム。公式通算35thアルバム。初のWinter Special Albumと銘打たれ、Summer Special Albumと銘打たれた『クロール』『バタフライ』と同様に新曲、カバー、セルフカバーで構成された季節の企画アルバム第3弾の位置づけにもなっている。「恋人がサンタクロース」がアルバムと同じジャケットで12月1日に先行配信されていた。このタイミングで発売していても20位台ではあったが、年末の立て込んだ時期に発売したため初登場49位と前作6位から大失速する順位となった(初動は2524枚→2199枚のダウン)。
初回盤は☆Taku
TakahashiがMIXを担当したノンストップミックスアルバム『DEEN
WINTER SONG PLAYLIST』が付属。『クロール』『バタフライ』、前2作を踏襲した紙ジャケット仕様。
FC限定盤は『DEEN
AOR NIGHT CRUISIN' 〜5th Groove〜』の『DEEN LIVE IN CITY 2021〜City Pop
Chronicle〜』に収録されなかった1st Stageの模様を収録したBlu-ray付。スリーブケース+分厚いプラケース仕様(『全開恋心』『PARADE』初回盤と同じ)。
通常盤は本編CD1枚のみ。
2021年3作目となるアルバムだが、前2作は2020年のうちにほぼ完成していたものだったので(前作は前々作より前にほぼ完成したが先にカバーを出す事になったので発売を見送っていた)、2021年に実際に新規制作されたのは今作が最初となる。このため前2作では2021年1月にくも膜下出血で倒れた矢野顕太郎がサポートドラムだったが、今作ではライブでは既に新たなサポートドラマーとなっていた北村望がレコーディング初参加となっている。
夏の企画盤だった『クロール』『バタフライ』に続く初の冬をテーマにした企画盤。秋冬のアルバム発売は過去にもあったが、晩秋〜冬をテーマにした曲はその中に数曲程度で冬全開のアルバムというのは無く、リゾートライブ等のシリーズ化もあって夏のアルバムばかり増えていく状態だったので、ここまで冬全開の楽曲が並んだアルバムというのは初。『クロール』『バタフライ』の冬バージョン的な構成ではあるが、前2作のシティポップ路線をそのまま継承していて、シティポップ路線のウィンターアルバムといった装い。ドラマー交代は仕方なかったが、それ以外の制作スタイルは早くもパターン化していて、池森さん頑なに作曲しない、山根ボーカル曲では作詞も山根さんなので山根さんばかり負担が増える、アレンジは丸投げで侑音メインで時々大平勉、山根ボーカル曲だけ小川清邦で演奏メンバーも違うといった点が連続して共通している。
オシャレで大人っぽいサウンドのウィンターソングが並んでいる(歌詞はそんなに大人っぽくなく冬に浮かれまくった感じもするが)のでそれだけでも新鮮だし雰囲気も良い。加えてインタビューによれば山根さんの方が1音半ほどキーが高いがいつもは作曲時は山根さんが自分のキーで作っていて池森さんに合わせて下げて渡しているが下げずにそのままにしてサビでほぼ全部ファルセットという(「マイナス20℃」「Farewell
to the snow」)DEENとしては新しい試みも(SHUのソロ名義では過去にやっている)。ていうか00年までの原曲キーを取り戻した現在で2人のキーが1音半くらい違うというなら02〜17年までのキー下げていた時期って3〜4つ近くまで下げて渡していたのだろうか。2人になってからは明らかに今はこれくらいいけるだろとばかりに一時期に比べて高い感じはしていたが…。
「恋人がサンタクロース」は割とイメージ通りだが、「白い恋人達」は原曲と違ってスウィングするようなノリのアレンジになっていてイメージを変えてきていたので新鮮だった。セルフカバー2曲も「Christmas time」は原曲はほぼドラム無し、1度セルフカバーした時はアカペラだったので、今作終盤でバンドアレンジになるのは初だったりもして新鮮。「愛鐘」の方も原曲は亀渕友香&The Voices of Japanのコーラス隊による壮大な感じだったのがシンプルなストバラに生まれ変わっていて好印象。今作でのストリングスはこの1曲だけで基本的にブラス隊に注力しているので最後の曲になって登場するストリングスが新鮮に響く。
新曲に関してはやはり2人になってから1人での作曲負担が響きまくっていていいんだけどなかなか1曲1曲で印象に残ってこない。雰囲気はとてもいいんだけどなかなかかいつまんで繰り返し聞きたいお気に入りの1曲というのは出てこないし、定着に時間がかかるか、次に聞くまで思い出せない(何もない状態ではサビメロも浮かばない)といった状態が続いている。この山根さんのアレンジを全部任せてコーラスアレンジのみ担当にしながらも作曲1人で全部というのは明らかに負担になっているように思う。池森さんが頑なに作曲再開しないなら外部に依頼するしか…。
インタビューでは来年以降も冬の定番アルバムになってほしい旨も語っているが、個人的にも冬の定番アルバムになりそう。ただ04年にシングル「愛の鐘が世界に響きますように…」を12月22日に発売した愚行を再びやらかしてクリスマスソングが複数収録されているのに今年のクリスマスまであと数日しかないというのは余裕が無さすぎる。「恋人がサンタクロース」を12月1日に先行配信したがむしろ12月1日に今作本体を出さないとダメだろう…。半分以上はクリスマスに限定しないウィンターソングで「Happy New Year」なんて曲もあるので一応年明け以降も冬の間は堪能できる曲もあるが、クリスマスソングはクリスマス過ぎ去ると途端に来シーズンまで聞く気がしなくなるからなぁ…。
という事でクリスマスまで集中して聞いて、クリスマス当日に何とかいつにない速度で感想を完成させたものの、この速度では購入したアルバムとしては率直にまだちゃんと印象が固まってはいない(レンタル/STで済ますアルバムだとこのくらいで固めちゃうけど)。シーズン真っただ中で今作を味わうのはまた来年以降という事で…(愛鐘の時も発売年はあまり聞かず2年目以降の方が聞いた)。
印象度★★★★☆
2021.12.25更新、12.30Blu-rayも更新