Bee and The Whales
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | ヘイヘイ | 尾崎雄貴 | 尾崎雄貴 | Galileo Galilei | |
2 | 死んでくれ | 尾崎雄貴 | 尾崎雄貴 | Galileo Galilei | |
3 | 色彩 | 尾崎雄貴 | 尾崎雄貴 | Galileo Galilei | 5/17先行配信 |
4 | ノーキャスト | 尾崎雄貴 | 尾崎雄貴 | Galileo Galilei | |
5 | ピーターへ愛を込めて | 尾崎雄貴 | 尾崎雄貴 | Galileo Galilei | |
6 | ファーザー | 尾崎雄貴 | 尾崎雄貴 | Galileo Galilei | |
7 | I Like You | 尾崎雄貴 | 尾崎雄貴 | Galileo Galilei | |
8 | 汐 | 尾崎雄貴 | 尾崎雄貴 | Galileo Galilei | |
9 | 君の季節 | 尾崎雄貴 | 尾崎雄貴 | Galileo Galilei | |
10 | 愛なき世界 | 尾崎雄貴 | 尾崎雄貴 | Galileo Galilei | |
11 | Bee and The Whales | 尾崎雄貴 | 尾崎雄貴 | Galileo Galilei | |
12 | ギターバッグ | 尾崎雄貴 | 尾崎雄貴 | Galileo Galilei | |
13 | 花束と水晶 | 尾崎雄貴 | 尾崎雄貴 | Galileo Galilei | |
14 | あそぼ | 尾崎雄貴 | 尾崎雄貴 | Galileo Galilei |
リリースデータ
2023年5月31日 | 初登場35位 | 売上0.1万枚 | Produced by Galileo Galilei Co-Produced by Christopher Chu |
Ouchi Daisuki Club Records |
メンバー
Vocal,Guitar | 尾崎雄貴 |
Guitar,Keyboards | 岩井郁人 |
Drums | 尾崎和樹 |
Bass | 岡崎真輝 |
Galileo Galilei5thアルバム。2016年にGalileo Galileiは"終了"を宣言し、その後2017年末に尾崎雄貴のソロプロジェクトwarbearが始動した後に、最終メンバーがそのままスライドする形での後継バンドBird Bear Hare and Fishとして2018年に再デビューするも翌2019年にSME離脱に伴ってBBHFへと改名して活動していた。2022年にGalileo Galilei再始動を発表、今後はGalileo Galilei、BBHF、warbearを並行して活動していくことを宣言した。2012年にGalileo Galileiから脱退していた岩井郁人はBBHFには誘われてサポート参加して既に再合流を果たしていたものの今回のGalileo Galilei再始動で正規メンバーに復帰した。一方で尾崎兄弟と共にGalileo Galilei、BBHFとずっと正式メンバーで2021年3月にBBHFを脱退した佐孝仁司はGalileo Galileiにも復帰せず不参加。佐伯脱退後のBBHFのサポートベースを担当していた岡崎真輝がGalileo Galileiでは正規メンバー入りした。
2023年3月29日に発売した再始動後最初の作品『Tsunagari Daisuki Box』には再開後最初の新曲「4匹のくじら」も収録されたもののそれ以外はインディーズ時代の音源と解散ツアーの地元公演の映像などをまとめたものでSMEから発売されたが、SMEと再契約したわけではなかったようで、今作はBBHF、warbear同様に自主レーベルOuchi Daisuki Club Recordsから発売された。「色彩」が5月17日に先行配信。1種発売。売上は振るわず、1万円を越える高額なBOXだった『Tsunagari Daisuki Box』を300枚程度下回ってしまう事態となった。BOXは買わないと聞けない、観れない映像もあったので購入を選択したファンが一定いたという事なんだろうか。2020年のBBHFでも2000枚は売れていたのと、Galileo Galilei復活自体はそこそこ話題になって離れていたリスナーが戻ってきそうな気配があった事からほとんどがサブスクに流れたか、新作が出たのが知られていないのか…。
BBHFは尾崎雄貴、尾崎和樹、DAIKIの3人、Galileo Galileiは尾崎雄貴、尾崎和樹、岩井郁人、岡崎真輝と正式メンバーだけで並べると尾崎兄弟以外はメンバーが異なるが、岩井郁人、岡崎真輝共にBBHFのサポートメンバーとして参加していたため、実質的にはDAIKIがいるかいないかの違いしかない。そのDAIKIもGalileo Galilei末期のサポートメンバーだった。ソロプロジェクトのwarbearでも尾崎和樹がほぼ終始関わっていたりと、名義ごとのメンバー構成にも明確な線引きが無い。レコーディングにおいては岩井郁人は『BBHF1-南下する青年-』でこそ共同プロデューサーとして名前を出して初めて全面的に参加していたが直近のBBHF『4PIES』のクレジットには名前が無かった。今作の岩井のインタビューで改めてBBHFに参加した経緯とBBHFでは正式なメンバーにはならずにGalileo Galileiでは復帰したことについても語っている辺りからして、今後BBHFの方にガッツリ関わることは無く、DAIKIはBBHF、岩井はGalileo Galileiとギタリストは明確に区別するのかなと思えなくもない。兄弟には一蓮托生な感じになっているのでwarbearだろうとソロだろうと打ち込みじゃない限りは和樹を起用しそうだし、BBHFにまた新しいベースのサポートを連れてくるのか、岡崎真輝をBBHFではサポート扱いのまま二重起用し続けるのかどうか。
尾崎雄貴本人が色々と説明付けはしている(BBHFやwarbearと違う事をやろうとかGGらしさを再認識しようとしていない、BBHFでやれない事があって始動したわけではない、箱を3つに分けたという意味などを発売後にもツイートしており、インタビューでも語ってはいるんだけど、今作がBBHFと同じじゃないかと思われる事も想定してそれでいいとも言っているし、いくら説明しても説明しきれないのも自覚しているっぽい。結局は尾崎雄貴のその時々の精神性における差でしかなく、尾崎雄貴がやりたいと思いメンバーがそれに同調したのでGalileo Galileiが復活したわけで他者に完璧に理解できる違いではないという事で…。まあこういうところは昔から変わってないなーというか。
というわけでデビュー時の4人での復活ではない。また明言されているようにあの頃のGalileo
Galileiをもう1度やろうともしていない。そもそもアルバムごとに毎回作風を変えてきていたのでGalileo
Galileiにこれぞという王道の路線はないし、今度はこんな感じかくらいの捉え方をしておいたほうがたぶん幸せ。そしてBBHFもまたずっとそんな感じなので今作がBBHFの新作だと言われれば今回はこういう感じなのかと思うだけだし、どこに違いがあるのかは全く分からない。歌詞の面など内面的な違いはあるのかもしれないけど、相当コアなファンで尾崎雄貴の考え方に共鳴できないとその辺りは難しいだろう。おお振り、あの花を始めとしてアニメタイアップの当時のシングル曲のイメージで聞いても今作は明確に違うので、まあ結局のところはGalileo
Galileiをシングル以外のアルバム曲単位で好きだったのに加えてその後のBBHFもwarbearといった尾崎世界観(違)尾崎雄貴ワールドを全て良いと思えてきたファン向けの高度な1作と言えるんじゃないだろうか。BBHF以降は良く分からないとか聞かなくなってたというリスナーがGalileo
Galileiという名前だけで今作は良い!となるかといえば無いだろうし、逆に今作がいいと思うならBBHFも改めて聞き返せば良いと思えるんじゃないかなっていうか。それくらいBBHFからの地続き。Galileo
GalileiからBBHFへが地続きであるので、Galileo Galilei前作から今作も時空が飛んだだけで地続きであり、別物ではない。
全体に明るめというか開放的でそれなりにポップな方向性ではあるんだけど、単に暗くはない、マニアックすぎるわけではない、コンピューターこねくり回しててバンドっぽくないレベルにまでは行ってない、打ち込みも多用しているけど一応バンドの体裁は概ね取られている…といった感じで飛び抜けて明るいわけでもヒット性のあるポップ感があるわけでも終始バンドっぽいわけでもない。自由に楽しくやっている感じはあるんだけど、シングルになるような曲を書こうという気概も全く無い。先行配信「色彩」と「死んでくれ」にMVを制作しているので一応この2つがリード曲だとは思うんだけどシングル不在、リード曲不在のアルバム曲が延々続いていく。聞いている間は好印象ながらも1曲単位で印象的な曲は無い。こうなってくると14曲もあるのがネックで、最近のBBHFのようなEPスタイルの方が聞きやすかっただろうなとは思った。
印象度★★★☆☆
2023.6.24更新
※今作はAmazon Musicのみで視聴したためCD(ブックレット)を手に取っていません。