灰とダイヤモンド
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | 真夏の扉(GLAY VERSION) | TAKURO | TAKURO | GLAY | 2ndシングルとして再録 |
2 | 彼女の“Modern…” | TAKURO | TAKURO | GLAY | 3rdシングルとして再録 |
3 | KISSIN'NOISE | TAKURO | TAKURO | GLAY | 1stベスト『REVIEW』で再録 |
4 | ひどくありふれたホワイトノイズをくれ | TAKURO | TAKURO | GLAY | |
5 | RAIN(GLAY VERSION) | YOSHIKI | YOSHIKI/ TAKURO |
GLAY | 1stシングル(メジャーで同時発売) シングルとは別アレンジ |
6 | LADY CLOSE | TAKURO | TAKURO | GLAY | |
7 | Two Bell Silence | TAKURO | TAKURO | GLAY | 4thベスト『THE GREAT VACATION VOL.2』で再録 |
8 | 千ノナイフガ胸ヲ刺ス | TAKURO | TAKURO | GLAY | 1stベスト『REVIEW』で再録 |
9 | BURST | TAKURO | TAKURO | GLAY | 4thベスト『THE GREAT VACATION VOL.2』で再録 |
10 | if〜灰とダイヤモンド〜 | TAKURO | TAKURO | GLAY |
リリースデータ
1994年5月25日 2000年9月13日(再発) |
最高57位 | 売上5.1万枚 | Produced by GLAY | エクスタシー・レコード |
メンバー
Vocal | TERU |
E.Guitar,A.Guitar | TAKURO |
E.Guitar | HISASHI |
Bass | JIRO |
Drums | AKIRA |
GLAYインディーズアルバム。同日にメジャーデビューシングル「RAIN」を発売。今作はYOSHIKI主宰のインディーズレーベル"エクスタシー・レコード"でのリリースだが、シングル『RAIN』はYOSHIKIが新たに立ち上げたメジャーレーベル"プラチナム・レコード"の第1弾アーティストとしてリリースされた。これ以前はデモテープの発売しか無かったため、インディーズ、メジャーで同時にCDデビューした。「RAIN」は今作にも収録されているが、今作ではバンドサウンドではないピアノメインのアレンジになっていてYOSHIKIはクレジットされず、別のサポートがピアノを担当している。また「真夏の扉」がリメイクされて2ndシングルになるのは既に決まっており、ブックレットに記載はないが、裏ジャケットには「RAIN」「真夏の扉」にはシングルと区別するためかGLAY VERSIONと表記された。さらに「彼女の“Modern…”」も3rdシングルとしてリメイクされ、97年のベスト『REVIEW』でも2曲再録、09年の『THE GREAT VACATION VOL.2』でも2曲が再録されている。いずれにせよ今作収録のバージョンがベスト盤に収録される事は無く、今作のバージョンは7曲全て今作でしか聞くことができない。当時はランクインせず、98年になって初ランクインし、最高57位を記録した。
何度か再発されているが2000年に再発されたのが最後。20周年を迎えた2014年5月25日にはリミックス&リマスターに加えて、デモ音源や貴重映像を収録した2CD+DVDの『灰とダイヤモンド Anthology』がリリースされ、2015年にはオリジナル音源のハイレゾリマスターで配信された。
当時はドラムの固定メンバーAKIRAが在籍していたが今作のレコーディング終了後に活動方針を巡ってスタッフとの軋轢からシングル『RAIN』のLAレコーディングに同行せず、メンバーは慰留したが94年1月に脱退。レコーディング終了やジャケット完成から発売までやや開きがあったため、発売時点で既にAKIRAは脱退していたが今作はAKIRA在籍の5人組として発売されている。またこれに続くメジャーでの2ndシングル「真夏の扉」とC/W「Life〜遠い空の下で〜」は「RAIN」より前にレコーディングされていてAKIRAのドラムのまま発売されている。
非常に勢いのあるロックナンバーが並んでいてライブでは盛り上がりそうだが後に多くの人の心をつかんだようなメロディー重視の曲はほとんどない。かろうじて「ありふれたホワイトノイズをくれ」や「if〜灰とダイヤモンド〜」のおとなしめな楽曲にその片鱗が見える程度。後にリメイクされた曲が多いのでリメイクを先に聞いてしまうと今作はかなり荒い&しょぼく聞こえてしまうところもあるが、そもそもこの当時のインディーズの環境はあまり良くなかったようで全体に音がペラい。『灰とダイヤモンド Anthology』のリミックスとはまるで再録音かのように音が違っているのでアンソロジーシリーズの中でも最も聞き比べがいのある1作でもある。今作自体はそこまででもないがメジャーデビュー後の再録音バージョン、アンソロジーでのリミックスとそれぞれパワーアップ&激変していき、違いがとても分かりやすい。
印象度★★★☆☆
2018.8.14修正