Relation
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | letting out a deep breath | MARC | 小室哲哉 | 小室哲哉 | |
2 | across the street,cross the waters | MARC | 小室哲哉 | 小室哲哉 | |
3 | wanna Be A Dreammaker | TK&MARC | 小室哲哉 | 小室哲哉 | 13thシングル 最高1位 売上50.0万枚 |
4 | creamy day | MARC | 小室哲哉 | 小室哲哉 | |
5 | Sa Yo Na Ra | TK&MARC | 小室哲哉 | 小室哲哉 | 14thシングル 最高1位 売上46.8万枚 |
6 | sweet heart | TK&MARC | 小室哲哉 | 小室哲哉 | 15thシングル 最高1位 売上39.3万枚 |
7 | like a snowly kiss | KEIKO | 小室哲哉 | 小室哲哉 | |
8 | calls from the public | MARC | 小室哲哉 | 小室哲哉 | |
9 | Relation | 小室哲哉 | 小室哲哉 | インスト | |
10 | Perfume of love | TK&MARC | 小室哲哉 | 小室哲哉 | 16thシングル 最高2位 売上46.9万枚 |
11 | illusion | KEIKO | 小室哲哉 | 小室哲哉 |
リリースデータ
1998年12月9日 2012年3月21日 |
初登場1位 | 売上173.0万枚 | Produced by globe | エイベックス |
メンバー
KEIKO |
MARC PANTHER |
小室哲哉 |
globe4thアルバム。これまでの3作は毎年3月発売だったが、今作は前作からわずか8ヵ月、前作と同じ98年年内のリリースとなった。9月から4作連続シングル発売を行い(1作目→2作目が3週間開き、2〜4作目は毎週リリース)、それら4作のシングルが収録された。4作のシングルは表記は無いが全てアルバムバージョン。制作面ではMARCの作詞関与が増加し、KEIKOも初めて作詞を担当している一方で小室の単独作詞が無くなっている。メンバーがこれまで以上に関与したためか、プロデュースの名義も小室単独ではなく初のグループ名義となっている。初動は84万枚で2週目でミリオンを達成。最終的な累計は前作を上回った。年末のレコード大賞ではミリオン連発、同時発売や連続リリースなどglobe以上の大活躍をしたGLAYやラルクを差し置いてglobeが「wanna Be A Dreammaker」で大賞に輝くという珍妙な事態となり、話題を呼んだ。今作以降は大胆な路線変更によりヒットが出なくなったため、単独のオリジナルアルバムとしては最後のミリオン作品となった(というかこれ以降30万以上売れたオリジナルアルバムが無い)。
当時は4シングルリリースの時点で耳には残るキャッチーさはあったものの随分複雑な感じがして、アルバムもそうなんだろうなと思ったら案の定複雑すぎてほとんど聞いた記憶が無い。リアルタイムで聞いていたのもここまでで翌年の路線激変以降は急に記憶が無くなる。翌年の『CRUISE RECORD 1995-2000』があるものの、シングルに関しては「Perfume of love」で記憶が終わっている人も圧倒的に多いのではないだろうか。レコード大賞受賞もありえねーよ!という感じで、レコード大賞に疑問を持つきっかけは世代によって差があると思うけど、個人的にはこの時で同級生の間でも大いに話題になったものだった。とはいえそんな風に大きくglobeが取り上げられ、ヒット戦線の最前線に(この時点では既に「かろうじて」)いた最後のアルバムが今作なのである。
で、改めて聞いてみての今作だが、冒頭2曲からなかなか曲が始まらなくてかなりマニアック。当時印象があまり良くなかったのはこの導入部分で挫けたためだろう。今ではそれなりトラックが凝っていてトータルでは面白い2曲だと思えるようになった。シングルの変更はシングルよりも複雑になってマニアックさが増した形。これまた当時はただでさえ複雑だったのをさらに複雑にしやがって…と思っただけだったが、今では普通に聴き応えが増してパワーアップしているように感じた。「Perfume of Love」だけ、あまり変わっていない気がするが…。今作は打ち込みも多いが、一方でベースやドラムを導入したバンドサウンドも5曲ほどで聞くことができる(あと小室が「wanna Be A Dreammaker」で単独でギターを演奏している)。2ndほどロックに寄っていないが、デジタルとロックの融合的なテーマがあったのかもしれない。全体的には歌詞が暗いし、サウンドもかなり複雑になっているので、2ndと同レベルで閉塞感全開な印象。そして発売当時はたどり着く前に既にまともに聴くことを放棄していたのか、全く気付かなかったが、「like a snowly kiss」、「calls from the public」、ラストの「illusion」など後半になるとわりかし聞きやすい曲が並んでいたりするのは新たな発見だった。そんなわけで改めて聞いてみたらけっこう好印象に変わった。
この時期のリアルタイムでの思い出といえば、前述のレコ大以外に4シングル連続リリースに関しても1つある。当時中2。少ない資金をやりくりして友人は4シングルをコンプリート。その目的は4シングル集めるともらえる5枚目のシングルだった。しかし4シングル集めた直後にまさか年内には出ないと思われた今作の発売を知り憤慨。さらに届いた「winter comes around again」という4枚コンプリート特典CDはあの「DEPARTURES」と「Can't stop〜」を合体させたという驚愕の内容だったとのことでさらに憤慨。この曲は貸してもらって聞いたが確かに中2当時の少ない資金で集めた結果がこれはキッツいなぁ…と思ったものだった。
印象度★★★★☆