THE BEST "1992-2018"+"雪" Set List Non-Stop Mix
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | 歌いたいわ | 広瀬香美 | 広瀬香美 | 宗本康兵 | 新曲 |
2 | 愛があれば大丈夫 | 広瀬香美 | 広瀬香美 | 鷺巣詩郎 | 1stシングル 最高42位 売上11.2万枚 |
3 | 二人のBirthday | 広瀬香美 | 広瀬香美 | 鷺巣詩郎 | 2ndシングル 100位圏外 |
4 | ロマンスの神様 | 広瀬香美 | 広瀬香美 | 小西貴雄・広瀬香美 | 3rdシングル 最高1位 売上174.9万枚 |
5 | ドラマティックに恋して | 広瀬香美 | 広瀬香美 | 広瀬香美 | 4thシングル 最高4位 売上37.3万枚 |
6 | 幸せをつかみたい | 広瀬香美 | 広瀬香美 | 広瀬香美 | 5thシングル 最高6位 売上45.4万枚 |
7 | 愛はバラード | 広瀬香美 | 広瀬香美 | 広瀬香美 | 6thシングル 最高41位 売上4.3万枚 2nd(バラード)ベスト『THE BEST Love Winters-ballads-』収録Ver. |
8 | ゲレンデがとけるほど恋したい | 広瀬香美 | 広瀬香美 | 広瀬香美 | 7thシングル 最高6位 売上38.5万枚 |
9 | DEAR...again(Ver.2.05) | 広瀬香美 | 広瀬香美 | 本間昭光・広瀬香美 | 8thシングル(リメイク・カット) 最高7位 売上33.7万枚 6thアルバム『welcome-muzik』収録Ver. |
10 | 真冬の帰り道 | 広瀬香美 | 広瀬香美 | 本間昭光・広瀬香美 | 9thシングル 最高10位 売上21.5万枚 |
11 | 夏だモン | 広瀬香美 | 広瀬香美 | 本間昭光・広瀬香美 | 10thシングル 最高34位 売上2.7万枚 |
12 | promise | 広瀬香美 | 広瀬香美 | 本間昭光・広瀬香美 | 11thシングル 最高4位 売上54.2万枚 |
13 | ピアニシモ | 広瀬香美 | 広瀬香美 | 本間昭光・広瀬香美 | 12thシングル(アルバム同発) 最高22位 売上6.6万枚 |
14 | Groovy! | 広瀬香美 | 広瀬香美 | 本間昭光・広瀬香美 | 13thシングル 最高67位 売上0.5万枚 |
15 | ストロボ | 広瀬香美 | 広瀬香美 | 本間昭光 | 14thシングル 最高5位 売上33.8万枚 |
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | I Wish | 広瀬香美 | 広瀬香美 | 本間昭光 | 15thシングル 最高15位 売上8.6万枚 |
2 | 恋のベスト10 | 広瀬香美 | 広瀬香美 | 井上ヨシマサ | 16thシングル 最高33位 売上3.3万枚 |
3 | BEGIN〜いくつもの冬を越えて〜 | 広瀬香美 | 広瀬香美 | 井上ヨシマサ | 17thシングル(リメイク・カット) 最高26位 売上1.8万枚 |
4 | Only One〜オンリー・ワン〜 | 広瀬香美 | 広瀬香美 | 吉俣良 | 18thシングル 最高78位 売上0.2万枚 |
5 | Search-Light | 広瀬香美 | 広瀬香美 | 野崎貴潤 | 20thシングル 最高23位 売上3.5万枚 |
6 | 黄昏 | 広瀬香美 | 広瀬香美 | h-wonder | 21thシングル 最高47位 売上0.7万枚 |
7 | Velvet | 広瀬香美 | 広瀬香美 | h-wonder | 22ndシングル 最高42位 売上1.3万枚 |
8 | 月の下で逢いましょう | 広瀬香美 | 広瀬香美 | 井上ヨシマサ | 23rdシングル 最高44位 売上0.7万枚 |
9 | 日付変更線 | 広瀬香美 | 広瀬香美 | 村山晋一郎 | 24thシングル 最高90位 売上0.2万枚 |
10 | GIFT | 広瀬香美 | 広瀬香美 | 井上ヨシマサ | 25thシングル 最高85位 売上0.3万枚 |
11 | 愛は特効薬 | 広瀬香美 | 広瀬香美 | 鈴木Daichi秀行 | 25thシングル両A面曲 |
12 | とろけるリズム | 広瀬香美 | 広瀬香美 | 川嶋可能 | 26thシングル(アルバム同発) 200位圏外 |
13 | ロマンスの神様 2016 | 広瀬香美 | 広瀬香美 | 小西貴雄 | 配信シングル『ロマンスの神様』収録曲、13thアルバム『25th
プレイリスト』収録曲 3rdシングルのセルフカバー |
14 | 出会いの奇跡を大切に | 広瀬香美 | 広瀬香美 | 安部潤 | 配信シングル『ロマンスの神様』収録曲 初CD化 |
15 | 青い冬ハジマレ | 広瀬香美 | 広瀬香美 | 宗本康兵 | 13thアルバム『25th プレイリスト』収録曲 |
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | ロマンスの神様 | 広瀬香美 | 広瀬香美 | 小西貴雄・広瀬香美 | 3rdシングル |
2 | ドラマティックに恋して | 広瀬香美 | 広瀬香美 | 広瀬香美 | 4thシングル |
3 | ストロボ | 広瀬香美 | 広瀬香美 | 本間昭光 | 14thシングル |
4 | ピアニシモ | 広瀬香美 | 広瀬香美 | 本間昭光・広瀬香美 | 12thシングル(アルバム同発) |
5 | 恋のベスト10 | 広瀬香美 | 広瀬香美 | 井上ヨシマサ | 16thシングル |
6 | 青い冬ハジマレ | 広瀬香美 | 広瀬香美 | 宗本康兵 | 13thアルバム『25th プレイリスト』収録曲 |
7 | Search-Light | 広瀬香美 | 広瀬香美 | 野崎貴潤 | 20thシングル |
8 | 二人のBirthday | 広瀬香美 | 広瀬香美 | 鷺巣詩郎 | 2ndシングル |
9 | How To Love | 広瀬香美 | 広瀬香美 | 小西貴雄・広瀬香美 | 3rdアルバム『SUCCESS STORY』収録曲 |
10 | 歌いたいわ | 広瀬香美 | 広瀬香美 | 宗本康兵 | 新曲 |
11 | I Wish | 広瀬香美 | 広瀬香美 | 本間昭光 | 15thシングル |
12 | You're my hero | 広瀬香美 | 広瀬香美 | 高橋圭一 | 12thアルバム『And.Love.Again.』収録曲 |
13 | DEAR...again(Ver.2.05) | 広瀬香美 | 広瀬香美 | 本間昭光・広瀬香美 | 6thアルバム『welcome-muzik』収録Ver. |
14 | ゲレンデがとけるほど恋したい | 広瀬香美 | 広瀬香美 | 広瀬香美 | 7thシングル |
15 | 真冬の帰り道 | 広瀬香美 | 広瀬香美 | 本間昭光・広瀬香美 | 9thシングル |
16 | promise | 広瀬香美 | 広瀬香美 | 本間昭光・広瀬香美 | 11thシングル |
17 | 幸せをつかみたい | 広瀬香美 | 広瀬香美 | 広瀬香美 | 5thシングル |
18 | 愛があれば大丈夫 | 広瀬香美 | 広瀬香美 | 鷺巣詩郎 | 1stシングル |
19 | ロマンスの神様 | 広瀬香美 | 広瀬香美 | 小西貴雄・広瀬香美 | 3rdシングル |
リリースデータ
2019年1月23日 | 初登場89位 | 売上0.16万枚 | Producer:広瀬香美、田村充義 | ビクター |
広瀬香美7thベストアルバム+ミックスCD。コンプリートベストアルバム(2枚)+No.1クラブDJ DJ和による最新ツアーセットリストを繋いだMIX CDの3枚組。ベスト盤は実質的なシングルコレクションだがシングルCDを09年を最後に出していないため2011年の『SINGLE COLLECTION』とほぼ同じで1曲目に新曲を加え、ボーナストラックだった3曲を近年発表の楽曲に差し替えただけの選曲となっている。ただしアルバムバージョンの「DEAR...again(Ver.2.05)」、表記は無いが「愛はバラード」は01年のバラードベストで再録音したバージョンで収録している点が異なる。配信限定のままだった「出会いの奇跡を大切に」は初CD化。配信シングルは他にもあるが収録されていない。特に2013年の配信シングル「ストレートに好きと言おう」はC/W2曲含めて今回もCD化されなかった。
初回盤はLPサイズジャケット仕様、ツアーでの握手券、プレイパス限定MVコレクション(22曲)が付属する。プレイパスのMVコレクションは前作『25th プレイリスト』初回盤DVDから最後のライブ映像3曲を抜いたものと同内容。よって初回盤はデカいだけと判断し、今回は通常盤を入手した。
周年でもないのにまさか『SINGLE COLLECTION』とほとんど同じ内容のベスト盤をただでさえ00年代後半頃からベスト盤乱発状態の中でやるとは思わなかった。これは事務所からの独立が関係していると思われ、心機一転改めて冬の女王としての存在感を示そうという事なのだろうか。実際年末年始にかけては積極的にTV出演をする機会もあった。特に心機一転が表れているのは新曲「歌いたいわ」で、これまでのラブソング中心の歌詞とは異なり、ストレートに歌への思いをリスナーに伝えようとする内容で歌手広瀬香美の生き様・プライドがひしひしと感じられるような1曲。ひとまずこの新曲を出してそして新作…という流れで聞きたかった気はどうしてもしてしまう。2曲目以降は『SINGLE COLLECTION』と同じでマスタリングエンジニアも同じ川崎洋。しかも『SINGLE COLLECTION』の時はK2HDマスタリング+HQCDという高音質化技術+高音質CDという重ね掛けで高音質をアピールしていたのに対して今作は普通のCDなので、2011年リマスター&高音質技術詰め込みまくりCDと約7年後の再リマスターCDの今作のどっちの方が音がいいんだろうかと正直迷う。
ただシングルバージョンに徹底していた『SINGLE COLLECTION』に対して今作では「DEAR...again」は他ベストと同様の「DEAR...again(Ver.2.05)」に戻され、さらに「愛はバラード」はバラードベストで再録音した際の音源にこっそり差し替えるといった変更もあった(「愛はバラード」のシングルとの違いはイントロ部分と歌い方が「DEAR...again」同様にシングルはやたら力みまくり、再録音は優しい)。これ以外はアルバムバージョンへの差し替えはなさそうに聞こえたが、どうせならアルバムバージョン統一でシングル並べるのも面白かったかも。ヒット曲は特に何度も何度もリマスターされているのでもう面白みが…。
そんなわけで今作の感想自体もほぼ『SINGLE COLLECTION』と同じになってしまう。DISC-2の方が知名度の低い曲が多く、地味な曲も多いがなんだかんだ終始聴き応えはあるし、ここ数年の曲が並んだラスト3曲や新曲でも往年の広瀬香美らしい楽曲や変わらぬ声の高さを保っていて凄さを感じる部分もある。それだけに09年を最後にシングルCDなしではヒットが出せるはずもなく、ベスト乱発状態になってしまっているのは非常に残念。アルペンも2016年を最後にCM打ってないっぽい(業績不振でCM撤退?)ので、冬の女王としてアルペンCMソング以外で冬関係のタイアップの話とか実は今までほとんどしてこなかった事、そして普通に新曲を出せばまだ新曲でも爪痕残せると思うんだけどなぁ…。
DISC-3のMIX CDはかつて発売されたリミックスシングル『More
More Love Winters』(トラックごと作り変えて繋げてのメドレーリミックス)とも前作収録の「ALPEN
MEDLEY90's」(全面再録音によるメドレー)とも異なるもので、率直に言えばオリジナル音源をただ並べて1コーラス〜2コーラス程度の間奏部分でぶった切って繋いだだけである。音源には一切手を加えていないようなのでリミックスでも無く、そもそもDJ和というのはこのように既存の曲を並べて繋ぐだけの手法で新たなコンピ盤ムーブメントを生んだJ-POPの人気DJとして知られていた人物らしい(広末涼子がジャケットの『ラブとポップ』を大ヒットさせている)。新たに音を作るようなトラックメイカーとしての技術はそもそも持ち合わせておらず、繋ぎ方がうまいというわけでもなくちょっと編集ソフトで練習して経験を積めば正直誰でも出来るレベルだと思われ単純に自身をブランド化するなど立ち回りに長けた人物のようだ。DJ和を知らなかったのでただ並べただけのMIX
CDには驚いた。
しかもこれまでDJ和がヒットさせてきたコンピ盤は一応DJ和による絶妙な選曲というのも売りになっていた。DJ和はソニーに自ら売り込み、ソニーのA&Rスタッフ社員として就職して自ら音源使用の許諾申請・交渉を行う立場でもあるため、選曲が非常に有利(許可が出ないものは出ないんだろうけど)であるのが影響していると思われる。加えて自ら高速道路のSA/PAで実演販売パフォーマンスを行うなどクラブ文化や普通のクラブDJの活動範囲に無いような場所に届けていくスタンスも知名度を上げた最大の要因だろう。
そういった通常のDJとは異なる立場からのアプローチがまさに空白のポジションだったJ-POPのDJとしての地位を不動のものした理由の1つでもあったようだが…今作は開催するツアーのセットリストをそのまま並べたものだと明記されているためDJ和は選曲に一切関わっていない。前述のようにDJ和はただ切って繋ぐしかやらないのでこれではあまりに面白みが無さすぎる。DJ和の仕事のメインは本来交渉や実演販売パフォーマンスなどのスタッフ業務の方にあるわけで、許可も選曲も終わっている音源を繋いでもらうならDJ和に依頼する必要は全くない。広瀬香美サイドが今大人気のDJ和によるMIX CDという事でDJ和の知名度を使いたかっただけと思われる。DJ和はもうそういう楽なお仕事が回ってくるようなポジションにまで来ているんだなと…。
もちろんこのただ繋ぐだけの手法は多数の楽曲をサクサク流れるように聞けるので、セットリストを短時間でおさらいするにはいいし、もはや1曲フルで聞く時間が惜しい!メドレーでいいからたくさん聞きたい!というBGM的な欲求には答えてくれるので流し聞きするには気持ちがいいものではあると思う。コンピ盤ブームからミックスCDに変わってきて、DJのセンスによる音源加工とか全くないこのような切り貼りDJ MIXに変わったのも、ただでさえストリーミングで流し聞きに傾いていく中でそういったリスナーの需要が高まっていたという事だと思うけど…せっかちな世の中になったなぁ…。実際のところ変なリミックス加工施されてもよく分からないし、加工されてないオリジナル音源が繋いであった方がスッキリ聞けるのは確かだし、そりゃこの方が好評で売れるだろうなとは思うんだけど、DJ文化の中ではDJ和がやった事って明らかな禁じ手だったんじゃないかなと改めて思った。
印象度★★★★☆
2019.2.22更新