LAST BEST〜豊作参舞〜

DISC 1
No タイトル 作詞 作曲 編曲 備考
1 I・CAN・BE 米米CLUB 米米CLUB 中村哲 1stシングル(アルバム同発) 100位圏外
CD再発盤(89年) 最高67位 売上0.7万枚
2 Shake Hip! 米米CLUB 米米CLUB 中村哲・米米CLUB 2ndシングル 最高54位 売上2.3万枚
11thシングル(再録音CD再発盤) 最高5位 売上40.0万枚
3 加油 米米CLUB 米米CLUB 米米CLUB 3rdシングル 最高27位 売上2.1万枚
4 PARADISE 米米CLUB 米米CLUB 中村哲 4thシングル 最高19位 売上3.2万枚
CD再発盤(89年) 最高65位 売上0.8万枚
5 sure danse 米米CLUB 米米CLUB 中崎英也・米米CLUB 5thシングル 最高19位 売上3.7万枚
6 嫁津波/山田実とトップ・ゴージャス 山田実 山田実 トップ・ゴージャス 6thシングル 売上不明
7 KOME KOME WAR 米米CLUB 米米CLUB 有賀啓雄 7thシングル 最高5位 売上11.6万枚
8 TIME STOP 米米CLUB 米米CLUB 中村哲 8thシングル(カット) 最高25位 売上4.7万枚
9 FUNK FUJIYAMA 米米CLUB 米米CLUB 萩原健太・米米CLUB 9thシングル 最高2位 売上30.6万枚
10 浪漫飛行 米米CLUB 米米CLUB 米米CLUB・中崎英也 10thシングル 東日本版 最高1位 売上66.5万枚
西日本版 最高3位 売上41.4万枚
11 ひとすじになれない 米米CLUB 米米CLUB 米米CLUB 12thシングル 最高3位 売上65.8万枚

 

DISC 2
No タイトル 作詞 作曲 編曲 備考
1 君がいるだけで 米米CLUB 米米CLUB 米米CLUB・中村哲 13thシングル 最高1位 売上289.5万枚
2 愛してる 米米CLUB 米米CLUB 米米CLUB 13thシングル両A面曲
3 ORION 米米CLUB 米米CLUB 奈良部匠平・米米CLUB 14thシングル 最高6位 売上27.7万枚
4 ときの旅路 米米CLUB 米米CLUB 三沢またろう 15thシングル 最高3位 売上38.8万枚
5 愛はふしぎさ 米米CLUB 米米CLUB 金子隆博 16thシングル 最高2位 売上34.9万枚
6 ア・ブラ・カダ・ブラ 米米CLUB 米米CLUB 米米CLUB 17thシングル 最高2位 売上56.0万枚
7 俺色にそまれ 米米CLUB 米米CLUB 米米CLUB 18thシングル 最高2位 売上39.9万枚
8 手紙 石井竜也 石井竜也 金子隆博 19thシングル 最高6位 売上42.9万枚
9 ワンダブルSUNでぃ 米米CLUB 米米CLUB 米米CLUB 20thシングル 最高5位 売上26.1万枚
10 JUST MY FRIEND 米米CLUB 米米CLUB 金子隆博 21stシングル 最高18位 売上19.9万枚
11 すべてはホントでウソかもね 米米CLUB 米米CLUB 有賀啓雄 22ndシングル 最高7位 売上19.3万枚
12 STYLISH WOMAN 米米CLUB 米米CLUB 有賀啓雄 23rdシングル 最高23位 売上9.0万枚
13 Special Love 石井竜也 石井竜也 勝又隆一・米米CLUB 24thシングル 最高12位 売上21.0万枚

 

No タイトル 作詞 作曲 編曲 備考
1 WELL COME 2 米米CLUB 米米CLUB   25thシングル 最高9位 売上4.1万枚
2 E-ヨ 米米CLUB 米米CLUB   26thシングル 最高5位 売上3.1万枚
3 君を離さない 米米CLUB 米米CLUB   27thシングル 最高9位 売上2.2万枚
4 MATAcTANA 米米CLUB 米米CLUB   28thシングル 最高8位 売上2.7万枚
5 御利益 米米CLUB 米米CLUB   29thシングル 最高13位 売上1.6万枚
6 WE ARE MUSIC! 米米CLUB 米米CLUB   30thシングル 最高17位 売上2.0万枚
7 つ・よ・が・り 米米CLUB 米米CLUB 柿崎洋一郎 31stシングル 最高7位 売上2.7万枚
8 080808 米米CLUB 米米CLUB   32ndシングル 最高18位 売上0.9万枚
9 ふりむかないで 米米CLUB 米米CLUB 米米CLUB 33rdシングル 最高14位 売上0.9万枚
10 恋のギャンブル 米米CLUB 米米CLUB 米米CLUB 34thシングル 最高12位 売上0.8万枚
11 TAKARABUNE 米米CLUB 米米CLUB   35thシングル 最高15位 売上0.9万枚
12 どんまい 石井竜也 石井竜也 金子隆博 36thシングル 最高31位 売上0.5万枚
13 コドモナオトナ 石井竜也 石井竜也・
米米CLUB
金子隆博 17/5/10配信シングル 初CD化
14 Uplight 金子隆博 金子隆博   17/5/10配信シングル両A面曲 初CD化

リリースデータ

2017年8月8日 初登場11位 売上1.5万枚 Sony Records

メンバー表記無し(現メンバー)

Vocal ジェームス小野田
Vocal カールスモーキー石井
Bass BON
Sax,Keyboard フラッシュ金子
Dance MARI
Dance MINAKO
Guitar BE
Drums RYO-J
Guitar ジョプリン得能

米米CLUB8thベストアルバム。2005年解散中の『米〜Best of Best〜』以来のベストアルバム。1985年デビュー、1997年解散、2006年再結成してここまでの全シングルA面曲をリリース順に収録。2006年の再結成以降2009年までは毎年作品リリースを重ねていたが、アルバムは2009年を最後にリリースしておらず、2010〜2012年は新作発表無し、2013年にシングル2作リリース後は再度新作が途絶え、2015年30周年を記念して全16作のオリジナルアルバムのリマスターBlu-spec CD2化+DVD付での再発はあったものの、配信シングル『コドモ ナ オトナ/Uplight』は4年ぶりの新曲となっていた。「TAKARABUNE」以降の4曲はアルバム初収録

キャリア初のオールタイムベスト!“あの頃の米米をもう一度”と銘打たれているが、解散後〜再結成前にリリースされた『STAR BOX』『STAR BOX EXTRA』『米〜Best of Best〜』も事実上その時点でのオールタイムであった。再結成後のベスト盤としては初で、DISC-3の楽曲がベスト盤対象になるのは初となる。また米米CLUB最後のオールタイムベスト!!とも銘打たれてタイトルも『LAST BEST』となっているように最後のベスト盤である事が強調されているが、これにて解散するというわけではなく、石井は「「LAST」って付ければもう最後だと思ってみんな買ってくれるんじゃないかなって。だからこれの次は「LAST BEST 2」っていうのを出そうかと(笑)。」と説明しつつももういい年なので(今作時点で年上メンバーは還暦目前となっていた)規模を小さくして活動を継続する旨も語っていた。新作自体も最後というつもりではなかったようだが、それでも今作以降はまたも4年新作が途絶え、2021年1月に35周年を記念してシングル「愛を米て」をリリース、12月には配信で「WHO?」を発売した。

メンバーに関しては解散直前の時期はサポート含めて全員をメンバー扱いしていたためメンバーでさえ人数を把握できない状態となっていたが再結成以降は再度整理され、9人を正規メンバー、それ以外はサポートメンバーと定義したようだ。結局公式サイトにも今作にもメンバー表記は無いが、アーティスト写真は上記9名となっている。

初回盤DJ和によるMIX CD『米米CLUB LAST BEST MIX BY DJ和』、1987年に最初の映像作品としてVHS/LD/βで発売したまま廃盤となっていた「米米TV ONODA-SAN」と厳選した歴代MV集を収録したBlu-ray付。豪華デジパック仕様。
通常盤は本編CD3枚のみ。
いずれもBlu-spec CD2仕様。リマスターは茅根裕司が担当。

DISC-1,2は『HARVEST SINGLES 1985-1992』『HARVEST SINGLES 1992-1997』とほぼ同じだが両A面「愛してる」が今回はちゃんと収録されている。解散している時にこの2作は聞いていて(『君がいるだけで/愛してる』はシングル盤を持っていた)DISC-1,2の時期は懐かしく、DISC-3は初ベスト選曲となり初めてちゃんと聞いた。

DISC-1
デビューから売れ始めるまで。この時期は若さゆえの無謀さもあってやりたい放題。ファンクなノリを中心としたインパクト重視でシングルには冒険すぎるようなふざけた曲も平気でシングルにしているが、中毒性も高く聞いていて面白い。またジェームス小野田の出番も多く、石井と小野田でちゃんとWボーカルしていてグループとしてのバランスも良かった時期だと思う。

DISC-2
あまりに売れすぎた事でポップな曲を求められるようになりポップ路線へ転向。純粋に良い曲というとこの時期に集中しているが、石井単独ボーカルが増え、大きくなりすぎたプロジェクトは徐々に窮屈なものになってきていたようにも思う。実際今作のインタビューで石井が解散の原因を語っているようにやりたい事と求められる事の差が大きくなったようで売れすぎても難しい事を感じさせる。ただ真面目にポップスを書けば大ヒットさせられるだけの高い実力も元々あったため単純にいい曲ぞろいでもあり、なんだかんだ3枚の中でもポップスとしては最も充実しているのもこの時期だ。

DISC-3
再び米米CLUBを楽しもうとしているような賑やかな楽曲で幕を開け、その後も楽しい感じの曲からポップス路線まで幅広くバランス良く米米CLUBの良さを出していっているようなイメージ。石井ソロみたいなバラードもあれば、みんなでワイワイ楽しく盛り上がろうぜ的なノリもあって振り幅も広い。ただ06〜09年までは解散前と変わらぬ勢いで精力的に活動してオリジナルアルバムも2作残しているが2010年以降はピタリと活動が止まり、2013年のシングル2枚以外は今作直前の配信シングルまで新作は長く途絶えていた。インタビューで石井は"解散前の米米CLUBの延長みたいになってしまった"と語っており、バランスよくやっていているようでそれでもやはり難しいところはあったようだ。

今作以降も再度新作リリースは止まり、4年後の2021年に2作リリースされているなど、オリンピック並の新曲発表ペースになっている。メンバーも還暦越えとなり、こうなってくると今作が『LAST BEST』というのもあながち間違いでも無く、以後5年以上アルバムも出ていない事からも少なくとも全期対象のアルバム含めたベスト選曲はやれても、今作以降とかシングルベストとしての続編として次が出せる状態にはもうなりそうにはない。

そんなわけでシングルという1側面には過ぎないものの、今作は米米CLUBが世間のイメージと戦ってきた歴史でもある。単純にヒット曲も多いし、幅広い音楽性と高いポップセンス、ふざけたノリの楽しさもあって一貫して楽しめる1作だった。

B073K9BMQ5初回盤MIX CD+Blu-ray付  B073K464WP通常盤 

印象度★★★★☆

2023.2.9更新

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