Premium Covers

No タイトル 作詞 作曲 編曲 備考
1 Baby Mine(Englsih Ver.) Ned Washington Frank Churchill Anders Dennvik 5th配信シングルの英語バージョン 初収録
ディズニー映画『ダンボ』挿入歌カバー
2 No Reply John Lennon,Paul McCartney   初収録 ビートルズのカバー 
3 Tell Me Why John Lennon,Paul McCartney   42ndシングル『静かな伝説』C/W ビートルズのカバー
4 Devil In Her Heart Ricahrd Brian Drapkin   初収録 ビートルズによるザ・ドネイズのカバーのカバー
5 If I Fell John Lennon,Paul McCartney   初収録 ビートルズのカバー
6 I'm Happy Just To Dance With You John Lennon,Paul McCartney   初収録 ビートルズのカバー
7 Drive My Car John Lennon,Paul McCartney   初収録 ビートルズのカバー
8 Nowhere Man John Lennon,Paul McCartney   初収録 ビートルズのカバー
9 The Night Before John Lennon,Paul McCartney   初収録 ビートルズのカバー
10 You're Going To Lose That Girl John Lennon,Paul McCartney   初収録 ビートルズのカバー
11 One After 909 John Lennon,Paul McCartney   初収録 ビートルズのカバー
12 Your Mother Should Know John Lennon,Paul McCartney   41stシングル『Dear Angie〜あなたは負けない/それぞれの夜』C/W
ビートルズのカバー
13 This Boy John Lennon,Paul McCartney   41stシングル通常盤のみC/W ビートルズのカバー
14 Fly Me To The Moon Bart Howard 松木恒秀 初収録 ジャズのスタンダードカバー
15 Scotch And Soda Dave Guard 野力奏一 初収録 キングストン・トリオのカバー
16 Cry Me A River Arthur Hamilton 松木恒秀 初収録 ジュリー・ロンドンのカバー
17 (I Love You) For Sentimental Reasons Deek Watson,
William Best BoundsV
松木恒秀 初収録 ナット・キング・コールのカバー
18 Out Of The Blue Robbie Robertson   初収録 ザ・バンドのカバー
19 Don't It Make My Brown Eyes Blue
〜瞳のささやき
Richard C Leigh 佐橋佳幸 初収録 クリスタル・ゲイルのカバー
20 Tequila Sunrise Don Henley,Glenn Frey センチメンタル・シティ・ロマンス 初収録 イーグルスのカバー
21 Southbound Train Graham Nash センチメンタル・シティ・ロマンス 初収録 シルバーのカバー
22 Musician (It's Not An Easy Life) Brent Mydland   初収録 デヴィッド・クロスビー&グラハム・ナッシュのカバー
23 Comment Te Dire Adieu
〜さよならを教えて
Jack Gold,Arnold Goland 牧戸太郎 初収録 フランソワーズ・アルディのカバー
24 Che Vuole Questa Musica Stasera
〜ガラスの部屋
GATEANO AMENDOLA,
ROBERTO MUROLO&
EZIO LEONI
牧戸太郎 初収録 ペピーノ・ガリアルディのカバー
25 For Your Love Ed Townsend   初収録 ピーチズ&ハーブのカバー Duet with 山下達郎

竹内まりや『Turntable』DISC-3『Premium Covers』は洋楽カバー集アルバム。山下達郎のラジオ番組「サンデー・ソングブック」でお馴染みの名物コーナー「まりやの課外活動」を初めてCD化したもの。ビートルズのカバー3曲はC/Wに収録済みだったがそれ以外は全て初収録音源。表記上は2019年になっていても初出が今作なのでそうなっているだけで、ラジオで発表するために随時録音されていたため10年以上前から録り貯めてきた音源が収録されている。このため初収録曲でも2017年に亡くなったギタリスト松木恒秀が生前に参加していた音源が複数収録され、ライナーのコメントでも一部録音時期に言及した曲もある。「Baby Mine」は竹内まりや、古垣内麻衣の訳詞での日本語カバーで19年3月に配信限定でリリースされていた最新作となるがそちらの日本語バージョンはCD化されず、未発表の英語バージョンで収録されている。

古い洋楽カバー集というところではLongtime Favorites』の第2弾に近いようなコンセプトのアルバム。今作はコアなファンから要望が多かったという「まりやの課外活動」のCD化という事もあって、より趣味性が強い。単独でリリースするのであればもう少しバランスは取るだろうからこんなにビートルズカバーの連発にはならないか最初からビートルズカバーアルバムとして企画されていただろうけど、企画盤の中の1枚という事でたぶん今回1番自由にやったのがこれだったんじゃないかなと思う。特に近年はオリジナル曲はほとんどタイアップの依頼に応えて書いた曲ばかりなので、完全に趣味で好きな曲を気心の知れた面々とコピーしたりするのは生きがいであるとも本人がコメントしている。

ビートルズのカバーにしても初期寄りでさらに超有名曲は一切やっていないので、赤盤・青盤だけではなく、オリジナルアルバムでちゃんとビートルズを聞いていないと分からない曲ばかり。それ以外のカバーは若い頃に親しんだというオールディーズばかりなので全く分からなかった…。ただなんか自由に楽しそうにバンドメンバーとやっているなぁ…というのは伝わるし、基本そんな自由に楽しんでいる竹内まりやの様子を聞いて楽しむというのが今作である。

特にビートルズのカバーは山下達郎は参加しておらず、杉真理、松尾清憲らによるBOXというバンドと共に原キー、完コピでやっているので普段の竹内まりやとは様子が異なる。ギターも足りているので松尾清憲は一切演奏せずにBackground Vocalのみの表記となっているが、実質的には竹内まりやとデュオ歌唱状態になっている部分も多い。また完コピを目指しているだけにみんな若干モノマネ気味に歌っているので、ビートルズの大ファンであれば少なくとも今作の半分はビートルズのコピーバンドとして楽しめる仕上がりなんじゃないかと。

今作はファン向けどころか最早ファンクラブ向けレベルといってもいいくらい趣味性が強い。なので竹内まりやのルーツであれば知っておきたいという勉強熱心なファンか、原曲を知る同世代の洋楽好きくらいじゃないとカバーとしての旨みが分からないだろうし、なんとなくなノリで『Expressions』に続く『More Expressions』目当てで手に取って、ついでで聞く事になるとどうしても聞き流してしまいがちな1作にはなってしまうと思う。一応全曲本人コメントはあるんだけど、もう少し詳しい解説は欲しかったなと思う。

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印象度★★★☆☆

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