Turntable

Disc.1 More Expressions

Disc.2 Mariya's Rarities

Disc.3 Premium Covers

リリースデータ

2019年9月4日 初登場2位、最高1位 売上21.8万枚 Produced by 竹内まりや&山下達郎 ワーナー

竹内まりや公式4thベストアルバム。モア・ベスト『More Expressions』&レアリティーズ『Mariya's Rarities』&カバーズ『Premium Covers』異なるコンセプトでまとめられた3枚組。『More Expressions』の収録範囲のみ『TRAD』までとなっているため、TRAD』より後にリリースされた配信含むシングル表題曲は未収録だが、C/Wや別バージョンはDISC-2,3でアルバム初収録となった(詳細は各DISC参照)。

初回盤は三方背ケース仕様、冊子「まりやちゃんスペシャル・ブック」、次のシングル『旅のつづき』との連動応募特典となる応募券付属。「まりやちゃんスペシャル・ブック」はバイオグラフィー、ディスコグラフィー、提供曲リストが掲載されていて表紙イラストはヤマザキマリが担当。応募券はシングル『旅のつづき』封入のハガキに貼る事で『ライブハウスでまりやに会おう!! 「LIVE Turntable」』キャンペーンに応募可能で、1枚1人2020年4月に大阪と東京のライブハウスZeepでの抽選ライブへ招待される。

5年前の『TRAD』を下回って初動10万を割り込み、矢沢永吉が複数商法も駆使して突如初動10万越えで1位となったため、今作は初登場2位となった。しかし2週目は強力な新譜も無く、矢沢永吉を逆転して3万台で1位を獲得した。

本来別々の企画作品としてリリースされるような3作がセットになっているBOX作品みたいな1作。お得仕様といえばお得仕様だが…『More Expressions』は結局あれからオリジナルアルバム1枚しか出ていないので内容が薄くなるのは避けられないし、レアリティーズは単独だとファン向けの印象は避けられないし、洋楽カバーなんかはそれ単体だとたぶんあまり聞いてもらえないだろうし、一昔前なら40周年企画として1年かけて3作別々にリリースしていたんだろうけど、一気にまとめたのは時代的なものか。8月下旬発売予定が9月に延期になってますます40周年が後ろ倒し気味なってしまったので、今作自体を上半期までにリリースするか、3枚完成させるのが間に合わないなら春夏秋でバラで順番に出していった方が40周年が盛り上がった気がしなくもない。

決定版オールタイムベストとなった『Expressions』の続編のようではあるけど、続編というよりはコアなリスナー向け、音源コレクター向けの1作であり、細かい未収録C/Wやレア曲、ルーツ志向のカバーを聞いて竹内まりやの音楽のルーツとなっている部分にまで触れていきたいというような勉強熱心なリスナーなら存分に楽しめる。ライトな感覚で聞くにはマニアックだし、ましてやこの機会にと『Expressions』と一緒にレンタルしてきて聞こうなんて事をすると確実に消化不良になるか最悪聞かずに途中で放置する事になるだろうから推奨しない。個人的にも隅々まで楽しめたとは言い難く、3枚に分かれていてもDISC-2,3はごちゃごちゃした印象になった。モアベストはそのままとしてもC/W集、邦楽カバー、洋楽カバー、提供曲セルフカバーは4つそれぞれ明確に分け、それぞれに合致する未発表音源を適宜足していくような方針でまとめてほしかった。

【初回仕様特典付き】Turntable(別冊「まりやちゃん special book <全28Pブックレット予定>」封入 イラスト:ヤマザキマリ)(三方背BOX仕様)初回盤  【Amazon.co.jp限定】Turntable (通常版) (デカジャケット付)通常盤 

印象度★★★★☆

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