モーニング娘。ベストセレクション〜The 25周年〜
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | HEAVY GATE | つんく | つんく | 大久保薫 | 新曲 |
2 | なんざんしょ そうざんしょ | つんく | つんく | 大久保薫 | 新曲 17期も参加 |
3 | Swing Swing Paradise | つんく | つんく | 平田祥一郎 | 72ndシングル 最高1位 売上10.3万枚 |
4 | Happy birthday to Me! | つんく | つんく | 大久保薫 | 72ndシングル両A面曲 |
5 | Chu Chu Chu 僕らの未来 | つんく | つんく | 大久保薫 | 71stシングル 最高2位 売上10.4万枚 |
6 | 大・人生 Never Been Better! | つんく | つんく | 鈴木俊介 | 71stシングル両A面曲 |
7 | Teenage Solution | つんく | つんく | 平田祥一郎 | 70thシングル 最高2位 売上13.2万枚 |
8 | よしよししてほしいの | つんく | つんく | 大久保薫 | 70thシングル3A面2曲目 |
9 | ビートの惑星 | 児玉雨子 | Erik Lidbom/ miwaflower |
Erik Lidbom | 70thシングル3A面3曲目 |
10 | One・Two・Three(23 Ver.) | つんく | つんく | 大久保薫 | 50thシングル ボーカル新録音 |
11 | わがまま 気のまま 愛のジョーク(23 Ver.) | つんく | つんく | 大久保薫 | 54thシングル ボーカル新録音 |
12 | What is LOVE?(23 Ver.) | つんく | つんく | 大久保薫 | 55thシングル3A面3曲目 ボーカル新録音 |
13 | 悲しくなるようなRainy day | つんく | つんく | 平田祥一郎 | 新曲 生田衣梨奈、石田亜佑美、小田さくら、野中美希、羽賀朱音 |
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | LOVEマシーン(updated 23 Ver.) | つんく | つんく | 平田祥一郎 | 7thシングル 4thベスト『The Best!〜Updated モーニング娘。〜』収録Ver.のボーカル新録音 |
2 | 恋愛レボリューション21(updated 23 Ver.) | つんく | つんく | 大久保薫 | 11thシングル 4thベスト『The Best!〜Updated モーニング娘。〜』収録Ver.のボーカル新録音 |
3 | そうだ!We're ALIVE(updated 23 Ver.) | つんく | つんく | 大久保薫 | 14thシングル 新規リアレンジ・ボーカル新録音 |
4 | ハッピーサマーウェディング(23 Ver.) | つんく | つんく | ダンス☆マン | 9thシングル ボーカル新録音 |
5 | ザ☆ピ〜ス!(23 Ver.) | つんく | つんく | ダンス☆マン | 12thシングル ボーカル新録音 |
6 | ラストキッス(23 Ver.) | つんく | つんく | 小西貴雄 | タンポポのカバー ボーカル新録音 牧野真莉愛、横山玲奈、北川莉央 |
7 | ちょこっとLOVE(23 Ver.) | つんく | つんく | 松原憲 | プッチモニのカバー ボーカル新録音 岡村ほまれ、山ア愛生、櫻井梨央 |
8 | 青春Night(23 Ver.) | つんく | つんく | 大久保薫 | 67thシングル ボーカル新録音 |
9 | ジェラシー ジェラシー(23 Ver.) | つんく | つんく | 大久保薫 | 63rdシングル ボーカル新録音 |
10 | 気まぐれプリンセス(23 Ver.) | つんく | つんく | 大久保薫 | 41stシングル ボーカル新録音 |
11 | みかん(23 Ver.) | つんく | つんく | 鈴木Daichi秀行 | 35thシングル ボーカル新録音 |
12 | 浪漫〜MY DEAR BOY〜(23 Ver.) | つんく | つんく | 鈴木俊介 | 22ndシングル ボーカル新録音 |
13 | ここにいるぜぇ!(23 Ver.) | つんく | つんく | 鈴木Daichi秀行 | 16thシングル ボーカル新録音 |
horn arrangement by 川松久芳(4,5)
Rapアレンジ:Miss Monday(8)、U.M.E.D.Y.(9)
ストリングスアレンジ:弦一徹
リリースデータ
2023年8月30日 | 初登場3位 | 売上2.9万枚 | Zetima |
メンバー
譜久村聖 | 9期 | |
生田衣梨奈 | 9期 | |
石田亜佑美 | 10期 | |
小田さくら | 11期 | |
野中美希 | 12期 | |
牧野真莉愛 | 12期 | |
羽賀朱音 | 12期 | |
横山玲奈 | 13期 | |
北川莉央 | 15期 | |
岡村ほまれ | 15期 | |
山ア愛生 | 15期 | |
櫻井梨央 | 16期 | 72ndシングル〜 |
井上春華 | 17期 | デビュー作 「なんざんしょ そうざんしょ」のみ |
弓桁朱琴 | 17期 | デビュー作 「なんざんしょ そうざんしょ」のみ |
佐藤優樹 | 10期 | 2021年卒業 70thシングルのみ |
森戸知沙希 | 14期 | 2022年卒業 70th、71thシングルのみ |
加賀楓 | 13期 | 2022年卒業 70th〜72ndシングルのみ |
モーニング娘。'23、8thベストアルバム。デビュー25周年記念ベストアルバム。つんくセレクトによる歴代シングルから14曲と派生ユニットだったタンポポ、プッチモニからの2曲の16曲を現メンバーで新録音+新曲3曲+16thアルバム『16th〜That's J-POP〜』以降にリリースされていた3シングルからA面7曲をそのまま収録。一方で前年に今作と同じようにオリジナルアレンジでセルフカバーしていた配信シングル「I WISH」(71stのSP盤のみC/W)は未収録、不定期に現メンバーネタでリメイクしてきていた「女子かしまし物語」も選曲されなかった。「ハッピーサマーウェディング」の歌詞において"運命の彼氏(ひと)"のフリガナの位置が何故か移動してしまう誤植が発生し、"運命(ひと)の彼氏"になっていたために購入者がざわつく事態となり、ニュース記事となり、公式に交換対応が発表された。
今年加入したばかりの井上春華、弓桁朱琴は今作がデビュー作となるが、参加曲は「なんざんしょ そうざんしょ」1曲のみ(この曲だけ14名歌唱)、他の曲には参加していない。残りの大半の新録音曲は2人を除く現メンバー12名での歌唱。新曲「悲しくなるようなRainy day」は5人のユニット、タンポポとプッチモニのカバーは当時と同じ3人ずつの編成でこの3曲はメンバーが重複せずに振り分けられているが、12人のうち卒業を発表している譜久村聖は3曲どれにも参加していない。譜久村聖はそれ以外の新曲2曲と新録音には参加しており、10月25日の次のシングルが最終参加作となった(=17期初参加シングル)。
16曲の新録音のうち、23 Ver.は全て当時のオケ+現メンバーでのボーカルのみ新録音となる。
updated 23 Ver.は「LOVEマシーン」「恋愛レボリューション21」は『The
Best!〜Updated モーニング娘。〜』でリアレンジされたupdateアレンジのオケに現メンバーでのボーカルのみ新録音。
「そうだ!We're ALIVE」のみ唯一アレンジから新規で制作(アレンジャーも変更)された完全リメイクとなるが、ダンス☆マンによるオリジナルよりもupdateアレンジが基になっている。
大半の曲でオケが使い回しのため、当時のコーラスも使用されており、声を失っているはずのつんくが多くの楽曲でコーラスとしてクレジットされ、卒業メンバーの道重さゆみ、鞘師里保、高橋愛、新垣里沙が一部の楽曲でコーラスとしてクレジットされている(新規参加ではなく当時のコーラス音源と思われる)。
初回盤は2022年12月29日幕張メッセ国際展示場で開催された「COUNTDOWN
JAPAN 22/23」出演時のライブ映像を収録したBlu-ray付。豪華LPサイズWジャケット仕様+LPサイズ16Pブックレット+12P歌詞ブックレット+LPサイズ見開きポスター封入。
通常盤は2CDのみ。W紙ジャケ仕様+32Pブックレット封入。初回盤がLPサイズであるの大して通常盤はCDサイズの紙ジャケとなっているため通常のプラケースCDよりもコンパクトになっている。
つんくセレクトという事になっているが、『16th〜That's J-POP〜』以降にリリースされていた3シングル7曲は機械的に収録されただけで、これだけでDISC-1の半分以上を埋めてしまうのは何か違う気がする…。1st〜72ndシングルまでの表題曲を全て聞きたい場合は『ALL SINGLES COMPLETE〜10th ANNIVERSARY〜』→『ベスト!モーニング娘。20th Anniversary(初回盤B)』(初回Bのみで他の形態は抜粋なのでダメ)で66thまで→『16th〜That's J-POP〜』で67th〜69th、今作で70th〜72ndと揃うようにはなったけど、オリジナルアルバムの続きになっちゃってるじゃん…。
またつんくもある程度満遍なく選曲する事は意識したようで、「LOVEマシーン」以降から現在に至るまでピックアップしていくように拾い上げているものの、何故か「ふるさと」以前を1曲も選ばない、自身の曲しか選曲しないというのはなかなか露骨。病気の前後で非つんく曲を増やそうと積極起用した時期があって故・津野米咲による「泡沫サタデーナイト!」は内だけでなく珍しく外でも好評で唯一広がった曲だったと思うんだけど選ばないというのはベスト盤としてはどうなんだろうか(初回盤Blu-rayになっている「COUNTDOWN JAPAN 22/23」出演時のライブ映像ではメドレーの1曲として「BRAND NEW MORNING」「泡沫サタデーナイト!」といった非つんく曲を選曲しているので外向けのセットリストとして「泡沫サタデーナイト!」が必要な曲である事は現場サイドでは認識している模様)。今回収録の3シングル7曲では非つんくはついに1曲だけになってしまうなど、つんく曲オンリー志向が再度強まっているのは気になるところ。新曲も相変わらずメロディーが動かないリズム感とアレンジ主役のいつもの感じだし、アレンジャーも大久保薫時々平田祥一郎の2トップ固定だし全盛期を知る鈴木俊介をたまに呼びもどしても大久保・平田と同じようなアレンジにさせてるしで膠着状態が続いているように思う。声を失った事もあって今から新規で意思疎通を図る新たなアレンジャーと組むのは難しく、阿吽の呼吸でやってくれる大久保・平田ライン固定でやるのが1番楽なんだろうけど、このトリオ関係が続いている間は同じような曲が延々続くようにしか思えない。
現メンバーによる歌い直しはこれだけ長いグループになると全員いなくなっている曲の方が多くなっていて改めて"今"を提示する意味ではありだとは思う。ただ9期10期の残っているメンバーは当時歴代最長で卒業していった新垣里沙や道重さゆみの在籍年数を既に突破しており、9期の譜久村聖・生田衣梨奈は2011年45th〜、10期の石田亜佑美は2012年48th〜、11期の小田さくらは2013年52nd〜と4人も在籍10年を越えている。12期は58th〜、13期は63rd〜、15期は68th、16期は72nd〜。なので今作では「One・Two・Three」は10期まで3人が当時も参加していて、「わがまま 気のまま 愛のジョーク」「What is LOVE?」、そしてupdatedアレンジの3曲は11期まで4人が当時も参加。「ジェラシー ジェラシー」「青春Night」になると13期までになるので12人のうち8人が当時と同じメンバー。これはわざわざ歌い直さんでも…というところはある。
また「One・Two・Three」は『The Best!〜Updated モーニング娘。〜』でも今作と同じボーカルだけ再録音をやっていたので、シングル当時からいる譜久村・生田・石田の3人はシングル当時、『The Best!〜Updated モーニング娘。〜』、今作と3回も同じアレンジで「One・Two・Three」をレコーディングした事になり(11期小田はシングル当時は加入前なので2回目)、こんな事例は25年の歴史の中で唯一である。
今回は『The Best!〜Updated モーニング娘。〜』のような全曲無理なEDM変換をせずにオリジナルアレンジなのは良かったが、よりによって「LOVEマシーン」「恋愛レボリューション21」「そうだ!We're ALIVE」がupdatedアレンジで歌い直しなのは残念(「そうだ!We're ALIVE」はupdatedの平田祥一郎から大久保薫へアレンジャー変更してupdatedの方向性でさらにリアレンジ)。TVではオリジナルアレンジのまま歌わされることも少なくないが隙あらばupdatedで歌っているので本心としてはupdatedで行きたいという事の表れなのだろうか。「ハッピーサマーウェディング」と「ザ☆ピ〜ス!」はダンス☆マンのアレンジのままだけにダンス☆マンのアレンジをもう使いたくないというわけではないようだが…変なところでこだわりを見せるよな…。
歌い直しでも大久保薫になってからの曲は正直今と地続きであまり変化は感じない。懐かしさと同時に同じような感じがしないのははやはり大久保薫一辺倒になるより前で曲自体もメロディアスでいいものが多かったように思う。現メンバーで提示する最新の7曲+新曲3曲と現在のつんく選曲による現メンバー歌唱によるベストという事で、今を提示した作品ではあるんだけど外向けのベスト盤としては機能しないコアファン向け作品かなやっぱり…。発売直後に開催された『Hello! Project 25th ANNIVERSARY CONCERT』は案の定歴代OGメンバーの登場でOG登場しかニュースにならない始末だったので世間の関心と懐かし需要が全盛期の過去メンバーにしかないのは正直明白な状況の中で、このタイミングで誕生10年記念隊、ドリムス、20thみたいなOGメンバー召喚に走らずに現メンバーのみ勝負したところは好印象だったけどベスト盤としてはやはり中途半端になってしまったかなと。つんく独断じゃなくて素直にファン投票すれば良かったのに。
印象度★★★☆☆
2023.9.24更新