2022年8月の配信シングル(後編)
プラチナ-from CrosSing/竹達彩奈
2022年8月24日
声優のカバーソングプロジェクト「CrosSing」の一環。カラオケバージョンとの2曲バンドル配信。1999年の坂本真綾のカバー。どこかで聞き覚えのあるようなないような曲だったが2010年のベスト盤『everywhere』に収録されていたのでその時に聞いた事があったようだ。
だいぶ丁寧に落ち着いたカバーという印象だが、これは年齢を重ねて竹達彩奈の歌い方自体が落ち着いたのか、声優的特性としてオリジナルに寄せた結果なのか。
★★★☆☆
夢ならば/熊木杏里
2022年8月24日
12ヶ月連続配信第6弾。配信日を29日(水)と表記しているが8月の29日は月曜日であり、単純な日付表記ミスと思われる。公式も疲れてきたのか
会えなくなってしまった相手への思いを歌った夏の終わりを感じさせるバラード。なんかピアノの感じが今までの弾き語りっぽいのと違うような…と思ったら鶴谷崇がピアノで参加した特別バージョンとされていた。基本的に横一線、次の曲が出る頃にはもう前月の曲を覚えていない状態にはなっているが、今回はここまでの曲よりは夏の終わり感に情緒があってよかった。
★★★☆☆
ベルベットの詩/back number
2022年8月26日
映画「アキラとあきら」主題歌。昨年9月以来の新曲。今作配信直後に次の朝ドラに別の新曲が起用されることが発表された。
最近見てないなと思ったが、2022年残り3ヶ月はかなり耳にすることが多くなりそうだ。プロデューサーは亀田誠治。ストリングスは使用しないミディアム系の安心安定のロックナンバー。
★★★☆☆
きらりらり/KANA-BOON
2022年8月26日
3月30日のアルバム以来の新曲。前ペース脱退後のサポートベースだった遠藤昌巳が正式にメンバー加入発表したのはアルバム発売直後の4月1日だったため正式加入後最初の新曲となる。
アニメ『BORUTO-ボルト- NARUTO NEXT GENERATIONS』OP。KANA-BOONらしい勢いを感じるアップテンポのロックナンバー。甲高いボーカルというイメージが強かったが、今作は甲高さに任せるよりはやや低めになったような…。挫折からの復活を思わせる歌詞はバンドが辿った道のようでもあり、初期の頃には無かった深みが。
★★★★☆
なんとなく。/SHISHAMO
2022年8月31日
1ヶ月半ぶりの新曲。エレキギターも共存しているがアコースティック主体のややおとなしめのさっぱりした雰囲気。”「ダメな恋愛」をしている事に自分で“なんとなく”気づきながらも、
二人の未来への希望を捨てられない主人公の複雑な恋心を、メロウなロックサウンドで表現した楽曲”とされているが、割とエグイ感じもしなくもない。サウンドがさっぱりしているのでだいぶ中和されている。
★★★☆☆
Trick me(TCTS Remix)/秦基博
2022年8月31日
エド・シーラン「Overpass Graffiti」のリミックスなども手掛ける英マンチェスター出身のプロデューサー兼DJであるTCTSによるリミックス。英語バージョンと2曲同時配信で、公式サイトでの扱いは『Trick me(TCTS Remix)』の作品名で1曲目に「Trick me(TCTS Remix)- English ver.」、2曲目に日本語の「Trick me(TCTS Remix)」の2曲セット配信(なんか配信開始直後は単曲で別々に配信されていたのを見たような…気がついたら1作に統合されていたような…)。英語か日本語かの違いだけで言語以外の音源は同じと思われる。
4月に一般向けには配信、FC限定でシングルCD化して英語バージョンをC/Wに収録→6月末にGeG(from 変態紳士クラブ)のリミックスを配信→8月17日に英語バージョンも配信→さらに新規リミックス…とどんだけこの曲擦るんだ…。かつて「Girl」をアルバムのリード曲からベスト盤のリード曲に、数年後のシングルCD化と再利用した事はあったが別バージョンを作ったわけではないし、そもそも弾き語りを主軸にしていたミュージシャンだけに電子音なリミックスとは対極なところがありリミックス作るだけでも珍しいのにリミックスを2度も発表するとは…。
リミックスとの親和性は高い曲だとは思うが、まあ電子系リミックスだなぁとしか。原曲同様に英語の方がハマりはいい曲だと思う。
★★★☆☆
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