君と歩きたい/浅岡雄也

2024年1月25日(自社通販限定CD)
2024年3月1日(DL/ST配信)

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昨年4月のアルバム以来の新作。シングルとしての新作発表は2019年1月以来5年ぶりとなった(この間にFIELD OF VIEW名義で2022年にシングル1作発売)。

初のライブBlu-ray『U-ya Asaoka Solo Debut 20th Anniversary Live@TOKYO』と同時発売。ソロ20周年Liveをノーカット全3時間9分40秒で12000円と高額商品となっていたためそちらは入手予定はない(デモ音源やライブ音源、DVDのを乱発発売するようになってからは全作コンプはとっくについていけなくなっており新曲音源のみに焦点を絞る事にした)。なお高額なのは理由がある模様。

新曲2曲+カバー1曲+このうち1,2曲目のOff Vocalを4,5曲目、Vocal Onlyを6,7曲目に収録した全7トラック。3曲目の「あなたをあいしている いますぐあいたい」のみOff VocalもVocal Onlyも収録されていない。Vocal Onlyはカラオケの逆でメインボーカルのみのトラックとなっていて、歌っていない演奏のみの部分はただ無音が続くのみとなっている。

商品体裁はCD-R用の薄型ケースに表紙1枚(折り畳みなし)の歌詞カードでCDはプレスCD。前作はQR表記のみで歌詞の印字が無かったので前作よりグレードアップ(というか回復)したが1500円→2000円へと値上げとなった。アルバムは5000円で大幅値上げだったのでシングルが3000円になってもおかしくなかった…と考えれば500円の値上げで留めたのは企業努力と言えるのかもしれない。

という発言もあり現状販売手法のままになるようだ。ただこれまではレターパックプラスの封筒にThank You!とかありがとう!とか一言記載していたのが無くなったり、緩衝材(プチプチ)無し、OPPテープ封入だけの直入れでの発送となった辺りに余力のなさは垣間見えた。厳しい時代だ。

2月29日にアルバムはDLのみで配信、今作はDL/ST両方で配信を開始した。

1.君と歩きたい

作詞は浅岡雄也。作編曲は馬場一嘉。表題曲だけは頑張ったのかAll Instruments:馬場一嘉になっているもののBass:セキタヒロシ、Drums:鈴木達也と生のバンドサウンドで制作されている。期待されるド王道を貫いたようなミドルナンバー。厳しい現実を反映するかのようにこんなしんどい時代だけどそれでも信じたい進んでいきたいという思いが反映されているような強い思いを感じる1曲。
★★★☆☆

2.夜の海を歩きながら君のことを考えてる

作詞は岡部真理子、作編曲は馬場一嘉。ソロでは珍しい完全提供曲…と思ったらどうやら馬場一嘉のカバーだったらしい。しかも25年前の曲とのこと。All Instruments:馬場一嘉、Bass:セキタヒロシの2人オケ制作でドラムは打ち込み。エレキギターで引っ張っていくロックナンバー。ドラム打ち込みだが普通にバンド風サウンド。Bメロやサビ終わりで裏声交じりの歌い方をするほどかなり無茶な高音に跳ねあがるなど難度が高くてかなり挑戦的な1曲。正直近年はさすがに高音が出しにくくなっている旨を本人も発信しているだけあってちょっと苦しげだし、3度出てくるBメロ全てで声の出し方が変わってるように聞こえるのも表現というより1発録音でのギリギリ感が先に出ているような…。部分録音ではなさそう。

特に今回は2曲のVocal Onlyトラックまで用意しているが2曲ともボーカルだけで聞くと高音の維持がきつそうな部分や枯れ気味になっている部分がチョイチョイ目立ってかなり粗っぽさも見えてきてしまうところがあるが、ここに来てそんな音源をわざわざ収録しているのはありのままのイマを提示したいという意向なのだろうか。ボーカリストとしてのある種の誠実さ、潔さは感じた。
★★★☆☆

3.あなたをあいしている いますぐあいたい

作詞作曲編曲MIX、All Instruments全て本人の完全1人制作。エフェクトがかった音像でダークサイド的な打ち込みナンバー。ファンの期待に応えた2曲に対して今作は趣味性が強くコアな部分を少し出してみた的な。歌詞をよく見たらお布団からまだ出たくないと歌っている「お布団」の部分が全部「オフトゥン」になっていて吹き出した。実際にオフトゥンと発音しているとはいえどこにこだわっているんだ。
★★★☆☆

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