2024年12月13日
O社作品登録なし(25日現在)
1984年リリースから40周年を記念した40周年記念盤シングル。当時は7インチ、12インチで発売されたが、1988年には8センチCD化され、この際にA面がシングルバージョン、C/WはロングバージョンのPudding mixで固定された。日本では1993年にも8センチCDで再発、2001年にマキシシングル化、2004年には織田裕二主演の月9ドラマ『ラストクリスマス』主題歌として織田裕二が「Wake Me Up GO! GO!」と共にカバー、これに便乗して12インチ盤のジャケットに新装(2人ではなくジョージソロ)してマキシシングルを再発。以降20年この2004年盤が日本での現行盤となっており、しかも特にリマスターもされていないため80年代初期CD並の音の極小さであった。
Wham!関連の再発はリマスター無しで2004年に再発されたのが最後だったため、長らく1997年のベスト盤『The Best of Wham!: If You Were There…』収録のPudding mixがリマスターされた他よりマシな音量で、これ以外はクリスマス関係のコンピ盤収録の音源で聞いた方が良い…という状態で、2011年に『The Final (Deluxe Version)』発売時も日本盤スルーなどかなり不遇だった。
しかし2020年に『ジャパニーズ・シングル・コレクション-グレイテスト・ヒッツ-』が日本独自企画盤としてリリースされ、日本向けWham!のCDでようやくリマスターされた音源で流通、しかもレアなシングルバージョンとカラオケバージョン収録であった。2023年には『The Singles:Echoes From The Edge Of Heaven』も発売されたがまたも日本盤スルー。しかし同作は配信でリリースされたため、2023年よりようやくシングルバージョン、Pudding mix両方が最新リマスターで手軽に聞く事は可能になっていた。
今作は新たに未発表ライブ音源Live at Wembley Arena, December 2006とInstrumentalを追加した4曲仕様。CD、12インチアナログ盤3種、配信でリリースされた。
またしても日本盤はスルーとなった。13日発売とされているが輸入盤の流通も遅れているのか、O社へのランクインどころか登録自体が無く、Amazonでは発売が20日扱いになっていたりとかなりおざなりになっているようだ。マライア同様に日本でも需要あると思うんだけど、ここは渋い判断…。
1.Last Christmas
4分25秒にまとめられた通常サイズのシングルバージョン。最後のフェードアウトが早い。一応これが無印メインバージョンではあるが、後述のように実質Pudding Mixの方がメイン扱いされているのでシングル盤以外で聞ける機会が少ない。2020年の日本独自企画ベスト『ジャパニーズ・シングル・コレクション-グレイテスト・ヒッツ-』への収録はかなり貴重な機会であった。
「恋人たちのクリスマス」同様に英語の授業で1997年か1998年に聞いたのが最初でこれは欲しい!と88年盤のシングル盤をBOOK OFFで探してきたが、80年代のCDなのですげぇ音が貧弱で驚いた記憶がある。現在も所持しているCDの中でたぶん1番音が小さい。今作も小さめではあるんだけどそれでも比較的標準的な音量で再生されるのが30周年って感じ(?)だ。
前述のようにスタンダードな割には日本での扱いがそんなに良くなく積極的に売ってこなかったので、後年は2004年の織田裕二の独自性強めのカバー(英語の発音がかなりウヤムヤな上になんか歌詞飛ばし気味)や2008年のEXILEの日本語カバーで知った人の方が多くなっているとは思うんだけど、先に原曲を知っているとやはり原曲が1番だと思う。
★★★★☆
2.Last Christmas(Pudding Mix)
メインの演奏が始まる前にゆったりしたイントロが追加され、最後のフェードアウトまでが長いので6分47秒に達する。解散時のベスト『The Final』、3rdアルバム扱いの『Music from the Edge of Heaven』、1997年のベスト盤『The Best of Wham!: If You Were There…』と公式リリースのアルバムには基本的にこのバージョンで収録されているためか、クリスマスのコンピ盤にもこのバージョンで収録されている事が多い。
リミックス系のロングバージョンというより、シングルとしては規格外ながらこれがフルバージョン/メインバージョンといった感じ。通年聞くような曲だとシングルバージョンのサイズが適正だと思うんだけど、今作のようなクリスマスナンバーは正味1ヶ月強程度の期間しか聞かないのでそうなるとこっちを好んで聞くかなぁ…という感じ。
★★★★★
3.Last Christmas (Live at Wembley Arena, December 2006)
今回初めて追加収録となった貴重音源。2006年のGeorge Michaelソロでのライブバージョン。まあ元々この曲後半にかけて2人で掛け合いしているように聞こえるけどGeorge Michaelのボーカルを重ねただけでAndrew Ridgeleyは音源に不参加である事が知られており、実質ソロ曲なのでソロで歌っても変わらなかったりはするが…。この時点で発売22年、亡くなる10年前で43歳当時となる。ライブ映像も同時に公開された。
キー高い曲だな…とは思っていたが(EXILEのカバーでもキー下げていたほど)、やはり若さで出ていた高音だったのか、一般成人男性が歌いやすいくらいのキーに下げられている。オリジナルとは違った味わいになったが、そこまで違和感はない。サビだけでなく、AメロBメロの別に合唱するようなところでもなんでもないパートでも頻繁に観客に合唱を促しているのは誰もが知っている超有名曲ゆえか。
★★★★☆
4.Last Christmas(Instrumental)
2014年限定12インチレコードに収録され、『ジャパニーズ・シングル・コレクション-グレイテスト・ヒッツ-』で世界初CD化と銘打たれていたカラオケバージョン。メインボーカルのみを抜いているため、前半はほぼインストだが、後半にかけて重ねられたボーカルはそのまま残されていてどんどん歌が出てくるようになり、最後のサビはコーラスでもなく主旋律をそのまま重ねているので普通の歌入り音源と同じような感じになっていく。完全なオケだけも聞いてみたいところだが、それはそれで延々同じようなオケが続く感じにはなるんだろうな…。
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