2025年7月の配信シングル(前編)

Carrying Happiness (Tokyo Disney Resort Version)/Mrs. GREEN APPLE

2025年7月1日
7月2日~9月15日まで東京ディズニーリゾートで開催されるスペシャルイベント「サマー・クールオフat Tokyo Disney Resort」テーマソング。7月25日配信のデジタルアルバム『サマー・クールオフat Tokyo Disney Resort』からの先行配信とされている。ユニバーサル公式では一切触れていないが、公式サイトでは”フルサイズでの配信に先駆けて”とあるように1分半しかなく、これはショートサイズでフルサイズは18日になって改めて配信された。なんかあっという間に駆け抜けていってしまう。しかしディズニーまで制覇っすか。どこまで行くんすか。
★★★☆☆

THIS IS MY HOMETOWN/コブクロ

2025年7月2日
16日発売のミニアルバム『THIS IS MY HOMETOWN』から表題曲の先行配信。地元愛を歌ったまったりとしたレゲエ風ナンバー。相変わらず音はそこそこ盛ってはいるもののこってり全力びっしりという感じではなく肩の力が抜けた雰囲気であっさりめ。ただ歌いたい事が多すぎた&まったりが災いし、5分44秒とやや長めになってしまったのはまあしょうがないか。
★★★☆☆

ファミリー・サマー・バケーション/TUBE × FRUITS ZIPPER

2025年7月2日
8月6日発売のコラボアルバム『TUBE ×』からの先行配信2曲目。7月2日当日に『FNS歌謡祭』で披露したのはTUBE × 近藤真彦 × 織田哲郎「6、6、Rock!」だったようなんだけど、連携できてないのだろうか…?今作をTVでやったのは翌週の『CDTV ライブ! ライブ!』だったっていうし。

何故か2023年の「WeTube ~夏やろうの夏~」より共作詞で参加していたヤマモトショウだが、FRUITS ZIPPERの近年バズっている曲(わたしの一番かわいいところ、NEW KAWAIIなど)の作詞作曲編曲を担当している重要作家だったらしい。ますますベテランのTUBEが30代のヤマモトショウと急に共作詞し始めたのが謎なんだが…いずれにしても接点があったので自然な流れでのコラボとなったようだ。KAWAII LAB.は自社レーベルでやっているようだが一応2024年以降の販売元はソニーでもあった。毎年「真夏の全国ツアー」やってて今年は「真夏日よ」なんて曲も出しているソニーの乃木坂46じゃなくて新しい方に行くんだ…というのは正直ある…(アイドルの流行りの入れ替わりにもう10年以上ついていかなくなっている老いて枯れた人の発言)

バンドTUBEを前提にしてオシャレ&ポップな演奏を軸にしながらKAWAII LAB.御得意のカワイイをゴリ推してくるコラボらしいコラボ。KAWAII LAB.特有のあのカワイイカワイイゴリ押ししてくるカワイイの押し売りを通り越したカワイイの脅迫みたいな芸風は個人的にもかなりしんどくてまともに聞こうとしても最後まで持たないだろうなというかなるべく回避したい感じではあるのが正直なところなんだけど(今風に言うところのカワイイ脅迫キャンセル界隈とでもいうのだろうか)、今作でもやっぱり必須ワードみたいにカワイイを使用していてカワイイ脅迫っぷりが凄い。“めっちゃめっちゃめっちゃめっちゃめっちゃかわいい夏休みは確定”ってどんな夏休みなのか誰か教えてくれ。家族の夏休みが何をどうカワイイ脅迫したらカワイイ夏休みになるのか、家族の夏休みくらいカワイイお休みしてゆっくり楽しんだらどうなのか、そんなにカワイイに憑りつかれてしまってと゛お゛し゛て゛た゛よ゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛(藤原竜也風)と叫びたくなってくる。40年夏を生きていたTUBEでも”かわいい夏”というワードは未使用、未知の異次元世界だ。それでもイタイ感じにはならず、最近TUBEとも仕事していたヤマモトショウがブリブリな感じにはならないようにちゃんとバランス考えてくれてるんだなとも思った。
★★★☆☆

Acquiesce(Unplugged)/Oasis

2025年7月2日
1995年の2ndアルバム『(What’s The Story) Morning Glory?』の30周年盤発売が決定し、DISC-2に新規収録される5曲のUnpluggedバージョンのうちの1曲の先行配信。1stの30周年盤同様にアルバム本編は10年前の20周年盤のリマスターの使い回しとなる。20周年盤スタンダード・エディションの実質そのまま再発に新規収録音源5曲つけただけで30周年盤とは…。

“プロデュースとミックスには、ノエル・ギャラガーとカラム・マリーニョがあたり、ロンドンにあるノエルのスタジオ、ローン・スター・サウンドで、オリジナル・マスターを使って作業が行われた”と説明されているので、少なくともボーカルは当時のもので確定であり、オケをアンプラグド仕様に差し替えただけと思われる。なんか予想圏外のボーナスディスクが来たなこれは…。5曲の中で今作のみアルバム本編に未収録の楽曲であり、C/Wなので今回もまたオリジナルが収録されてないのに別バージョンだけ収録されるというねじれ現象が…。
★★★★☆

巡ループ/Perfume

2025年7月10日
ドラマ『ちはやふる―めぐり-』主題歌。初回放送に合わせての配信。2016年に広瀬すず主演で『ちはやふる-上の句-』ちはやふる-下の句-』、2018年に『ちはやふる-結び-』として公開された映画の10年後の世界を描くとしてキャスト一新での連ドラ版(リアルタイムでは10年経過していない)。上下が「FLASH」、結びが「無限未来」と主題歌を手掛けていた流れで今作でも主題歌を担当。ほぼ固定ヒット状態になっていたPerfumeの中で「FLASH」はアルバムの先行配信ながら明確にタイアップ効果でプラチナ認定に至っており、ヒットした曲だった。

ここ最近の傾向通りに近未来というより、80年代のようなポムポムした響きのレトロ感漂う電子ポップ。まあアルバムが前作から繋がっている設定なので変えようがないとはいえやはりこの方向性でいくのか。
★★★☆☆

Slide Away(Live in Cardiff, 4 July ’25)/Oasis

2025年7月10日
7月4日についに始まった再結成ツアー初日7月4日UKカーディフ公演のライブ音源。オリジナルは1stアルバム『Definitely Maybe』収録曲。

今回のツアーメンバーはLiam Gallagher、Noel Gallagher、Gem Archer、Andy Bellといった解散時メンバーに加えて初代ギターPaul “Bonehead” Arthurs新ドラマーJoey Waronkerという編成。「Slide Away」オリジナルメンバーはリアム・ノエル・ボーンヘッドの3人でライブ音源としては『Knebworth 1996』以来。解散前最終ライブでも演奏しているが、この時のメンバーはリアム・ノエル・ゲム・アンディであった。ソロになってから声の調子を全盛期ばりに戻してきていたリアムだが、この時に完全に合わせてきたかのようなオアシスのリアム・ギャラガーそのもの。ドラマーが変わった感じや新旧ギターの共演は音的に分かるようなものではないが(分かる人は分かるのかも)、経年による残念な感じは全くない。最良の復活だ。
★★★★☆

嘘/矢井田瞳

2025年7月12日
8月20日のアルバム『DOORS』先行配信。アルバムに向けて開放的なのが来るかと思ったら珍しくゆったりバラード。着実に踏みしめる25周年といった装い。メロディーの良さは健在で凡バラードの域は脱している印象。
★★★☆☆

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