2021年9月1日
Special Edition(配信)
初登場1位 売上26.3万枚
7ヶ月ぶり2021年2作目。
Type-A,B,C,劇場盤でC/Wが異なる。A,B,Cには初回・通常があるので4パターン7種。
A,B,CのDVDは表題曲MVのみ共通、C/WのMV1曲と特典映像は3種で異なる。
A,B,Cの初回盤は生写真18種のうち1種とシリアルコード付属。通常盤は何もなしでジャケットが異なるのみ。
前作でC/W1曲削減(表題含めて3曲→2曲)となったが更なるグレードダウンはなく、特典映像も継続された。ただし特典映像用の新規収録ではなく基本的にMVドキュメントを中心としていて省エネ傾向は続いている。
センターの林美澪も8月27日陽性発表、9月8日復帰となるなど発売前後のタイミングにドンピシャでメンバーの新コロ陽性発覚からの既定の期間療養が相次ぐ事態となった。TV出演は既にあまりできなくなっているもののリリース週のイベントやラジオ出演等のプロモーションにはかなり影響したと思われる。
全盛期は一般発売全種がレンタルできる時期もあったが、途中から1種、やがて追放となって久しく、前作までは1種購入(即売)で聞いていたが、Amazon Music HDのSpecial EditionでCD音質で全曲聞けるし、MVはC/Wショートサイズはあるけど全部YouTubeで見れるし、SKE,NMB,HKT辺りまでの特典映像はいつも飛ばし見していたので問題ない。
1.あの頃の君を見つけた
センターは2019年に加入してまだ研究生、中学1年生12歳の林美澪。前作が珠理奈様を盛大に見送るための全員選抜だったので表題曲初参加だったがいきなりの大抜擢となった。2009年3月生まれであり今作時点で48系列最年少。SKE48のデビューは2009年8月。かろうじて生まれてはいることに謎にホッとするもののデビュー時0歳の赤ん坊がセンターに…と思うとなんかやべぇ(語彙力)。
櫻坂46『Nobody’s fault』、日向坂46『君しか勝たん』を作曲した謎の人物デレク・ターナー氏が48系列にも降臨。マジで誰なんだこの人。編曲は武藤星児で比較的初期に参加が多く、SKE48のシングルでは「オキドキ」と「チョコの奴隷」以来。新鋭の作曲家と少し懐かしい編曲者により、あの頃感がありつつも新鮮な勢いも感じられる王道の良メロアイドルポップといった仕上がりに。女帝珠理奈去った後、初期珠理奈ほどではないがそれでもかなり若い中学1年生を新センターに新たなSKE48が始まっていく感じがする。
一方で一見爽やかな歌詞だが、良く見ると主人公は通学路を眺めているかなり年上のオジサンである。通学路を行く現役学生の中でも特に目を引かれた少女の姿に”あの頃”を見出すという一歩間違えたら現代では不審者通報案件。あくまでノスタルジーに仕立てているが、策士家の老いの目線を感じなくもない。一応主人公の年齢は明示されず、学生たちを“後輩たち”と称しているものの、直後に“自転車を押して歩いた距離が青春だといつか気づくだろう”などと思いっきり達観しまくっているので、数年後輩程度では到底無さそうであり、なんなら20年後輩でも50年後輩でもありそうな物言いである。ここまで年の離れた目線というのは今までにない路線のような気もするが、デビュー以来のリスナーはアラサー以上は確実なわけでそんな30代40代の今も聞いているリスナーに寄せていった歌詞ともいえる。メンバーは入れ替わっていくが、策士家もリスナーも老いていくのだ。意外と深い曲じゃないか…。
MVは夏!海!砂浜でダンス!という全盛期に幾度も繰り返された48系王道(ただし水着ではない)。センターが若いためか制服での学園シーンも出てくるが制服での学園青春シーンはフロントメンバー3人しか使ってなくて、長期在籍のお局様組の制服はきっちり回避。お局様組もまだまだ残っているが戦闘系イメージを引きずっていた女帝世界1位様がいなくなると一気にカラーが変わるなと。林美澪はそこまで幼くはなく、周囲の年上メンバーと並んでもそんなに変わらず、12歳にしては割と大人っぽい方なのかもしれない。ただ最近の48系センターは顔が覚えられない…。
★★★★☆
2.青空片想い(2021 ver.)
Type-Aのみ。
2010年3月の2ndシングルのセルフカバー。オリジナルは最小の7人選抜だったが、今回も7人選抜となっていて若手主体、林美澪も参加しているがセンターは井上瑠夏。MVも当時のものを再現したような映像になっている。
編曲も野中“まさ”雄一のままだがそもそもオケを作り直している感じも無く、原曲と同じアレンジに聞こえる。まさかそのまま当時のオケで再レコーディングしただけなのかこれ…。10周年を理由にした1曲分の制作費を浮かす手抜きじゃないか。なんかこうアレンジも新しくするとかさぁ…。
★★★☆☆
3.雨のち奇跡的に晴れ/プリマステラ
Type-Bのみ。
センターは坂本真凛、末永桜花。前作のセブンネット限定盤に封入された10代メンバー限定のティーンズユニットシリアルナンバー付投票券で選ばれた上位6人によるユニット。当初そのままティーンズユニットとして3月にお披露目イベントをしていたようだが、ユニット名が正式にプリマステラに決まったらしい。この手のユニットは長続きしないのが通例でそもそもC/Wに次も枠がもらえるかも不透明だったりすぐにメンバーが卒業してそのまま自然消滅になったりとせっかくユニット名をつけてもなんともかんともなグダグダになりがちだが果たして…。
作編曲はBASEMINT。そろそろ違う曲調来るかと思ったらこれも48王道的なアイドルポップ。
★★★☆☆
4.世界のスーパーヒーロー/世界の山ちゃんの応援ソング
Type-Cのみ。
センターは太田彩夏。ユニット名通りに居酒屋「世界の山ちゃん」の応援ソングという企画になっているが、実態は非選抜メンバー大集合になっていていわゆるアンダー枠を復活させたような感じだろうか。
ややロック調だがこれまた王道的な元気アイドルポップ。今回はこういう方向で押し切るという事なのだろうか。女帝在籍時末期はけっこうケバケバしい感じの曲調もやっていたがフレッシュさ原点回帰的な方向性を目指したのかも。
しかしなんか普通に夢を叶えてヒーローとなった君への賛歌といった感じでこれ策士家は居酒屋「世界の山ちゃん」企画として作詞しているとは思えないんだけど…。経営の成功っぷりをたたえている感じでもないし…。手羽先連発で寄せまくっているMVとの落差が激しすぎる。
MVは居酒屋「世界の山ちゃん」店内を舞台にダンスもそこそこに(踊るには狭いので)わちゃわちゃ&メンバーがひたすら名物の手羽先を食いまくるという内容。しかも手羽先(中盤以降は手羽先以外も)を食べる際のかじり音はオールON。曲に被せてかじる音が連発されるという演出がビミョー。咀嚼音嫌いな人は視聴不可能だよなこれ…。
★★★☆☆
5.自転車のベルで伝えたい/江籠裕奈
劇場盤のみ。
ソロ曲。2012年の「アイシテラブル!」のC/Wの研究生曲から参加して2015年の「コケティッシュ渋滞中」で初選抜、以後選抜常連だった人。センターになったことはなく、ざっと検索してみたところ2018年の「意外にマンゴー」C/W「奇跡の流星群」のPassion For You選抜でのセンター経験が1度だけあった模様。特に卒業御祝儀ソロというわけでもないので長年の功績と人気が認められてのソロと思われる。
ソロ曲なら少し違う曲調が来るかと思ったらこれまた王道の明るいアイドルポップ。全員用の曲を1人で歌っているみたいな曲調だった。今回全曲王道すぎる。
★★★☆☆
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