クリスマス・イブ(2021 version)/山下達郎

2021年12月15日
初登場10位 売上0.9万枚

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2020年はアナログ限定だったので2019年以来となる新バージョン

元々C/Wは「White Christmas」1曲のみだったが2000年にマキシシングル化した際にEnglish Versionとカラオケを追加した4トラック仕様へ進化。2003年にはこの追加2音源を2003 NEW REMIXとして収録していた。

2013年の30th Anniversary Editionで久々にリマスター再発され、この際に新たにAcoustic Live Versionが追加され、初回盤は初のDVD付で広瀬すず主演のShort Filmを収録。

この30th Anniversary Editionまでは基本的に追加収録が増えていく形だったが、2014 Versionで追加された「(Special Medley)The Christmas Song ~Have Yourself a Merry Little Christmas」はこの時限りの収録となった。

2015、2017、2018は2013年の30th Anniversary Edition通常盤にスリーブケースを付属させての発売(品番も2013年と同じ)。

2019 versionでは30th盤に「Bella Notte(2019 Live Version)」、「Smoke Gets in Your Eyes(2019 Live Version)」を追加収録でこの時限りの収録

今回は2014、2019に続く3つ目の別音源収録バージョンとなるが、2000年盤以降一緒に収録されていたEnglish Versionがカットされ、おうちカラオケ(Home Karaoke)、おうちアカペラ(Home Acappella)と題された音源を収録。何の説明もされずにただ記載されているが、これは既存曲のオケを使用して自宅での新規ボーカルレコーディングを行った音源(だからおうちカラオケ)という事のようだ。

1.クリスマス・イブ

2013年の30thリマスターを最後にリマスターとは言っていないので特に変わっていないものと思われる。

2.White Christmas

2013年の30thリマスターを最後にリマスターとは言っていないので特に変わっていないものと思われる(コピペ)。

以下8曲目のOriginal Karaoke以外は2021 version追加収録曲

3.Blow(Home Karaoke)

92年の20thシングル『アトムの子』C/W、02年のアルバム『RARITIES』収録。さすがに多少の加齢による声の変化はあるが、基本的に大きく声が変わっていないのであまり大きな違いは感じない。この曲に関しては制作時期としてはアルバム『ARTISAN』から「アトムの子」がシングルカットされてそのC/Wに新曲として収録されたというものだったので『ARTISAN』30thリマスターのボーナストラックに入っても良かったと思うんだけど入らなかった。次のアルバム『COZY』のアナログ盤追加収録で’98 REMIXをやっていたので『COZY』の時期という扱いになるのかなと思っていたがまさかこんなに早く別の形で登場してくるとは…。

しかしこれクリスマス関係なくね?
★★★★☆

4.Misty Mauve(Home Karaoke)

1988年に鈴木雅之へ提供した曲でセルフカバーが02年のアルバム『RARITIES』に収録されたが91年頃にレコーディングした未発表音源とされていた。今回『RARITIES』に収録されたセルフカバー音源とはオケが異なっていてクレジットに鈴木雅之バージョンのサンプリング表記がある事から鈴木雅之へ提供した音源のオケを使用してカラオケしたという地味に初公開なレアバージョンになっているようだ。実際鈴木雅之バージョンを聞いてみたら同じっぽい。

しかしこれもクリスマス関係なくね?
★★★☆☆

5.Mighty Smile(魔法の微笑み)(Home Karaoke)

1991年のアルバム『ARTISAN』収録曲。今年8月にリマスター盤が出たばかりだったためだろうかこの時期の選曲が目立つが特にこの曲はドンピシャだ。確かに続けて聞くと割と声は変わっている(声の張りはやはり原曲の方がある)が意識しないとほとんど変わりはない。

しかしやっぱりクリスマス関係なくね?
★★★☆☆

6.おやすみロージー−Angel Babyへのオマージュ− (Home Acappella)

1988年に「Misty Mauve」と一緒に鈴木雅之へ提供した曲でセルフカバーは最初からライブ音源で89年に16thシングルとして発売。1人アカペラ仕立てなのでライブではオケを流してメインボーカルを歌うというやり方をしていたのでシングルとライブ盤『JOY』に入っているものから『TREASURES』収録時にはライブのリードボーカルだけ抜いて元のオケに乗せ直すというミックス作業が行われてグレードアップが図られた。

ここからHome KaraokeではなくHome Acappellaとタイトルが変わるが、多重コーラスまで入れ直しているのか、前と同じでリードボーカルだけ抜いたカラオケを使ってリードボーカルだけ新たに歌っているのかは説明されていない。まあアカペラ曲である以上コーラスまで全部録音し直してたらただの再録音になってしまうが…家でそれやっても一応Home Acappellaとは言えるし、リードボーカルだけカラオケしてもHome Acappellaとは言えるな…。

しかしアカペラになろうとクリスマス関係なくね?
★★★☆☆

7.Love Can Go The Distance (Home Acappella)

1999年の29thシングル。『ON THE STREET CORNER 3』への先行シングルだった。これは最初から純粋なスタジオ録音1人多重コーラスアカペラアルバムシリーズの1作として制作されたもの。『ON THE STREET CORNER 3』収録時のALBUM MIXでは冒頭に心臓の音をサンプリングしたという小さなクリック音が10秒ほど追加されていたが今作ではアルバム未収録のシングルバージョンの音源を使用しているようだ。やはりこれも続けて聞くと声は多少変わってはいるが気にするほどではなくほとんど変わらないイメージ。

しかしこれ全曲クリスマス関係なくね?『SEASON’S GREETINGS』から1曲もやらないとなればまあこうなるわけだけど、一応これまでの追加収録は全曲クリスマス関連曲(主に洋楽カバー)にしていたのに今回は「クリスマス・イブ」シングル盤史上初の全面クリスマス無視追加収録。さすがにスリーブ変えるだけでも厳しくなってきたし、アナログ盤も去年やってしまったし、使える音源もそんなにないしで、ラジオ用の企画を流用してなりふり構わず連続チャートイン記録を狙ってきた感がある。
★★★☆☆

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