時代を創った名曲たち3〜瀬尾一三作品集 SUPER digest〜

No タイトル 作詞 作曲 編曲 備考
1 私の家/六文銭 及川恒平 原茂 瀬尾一三 6thシングル『サーカスゲーム』B面(1972年)
2 各駅停車/猫 喜多條忠 石山恵三 瀬尾一三 6thシングル 売上不明(1974年)
3 なごり雪/かぐや姫 伊勢正三 伊勢正三 瀬尾一三 4thアルバム『三階建の詩』収録曲(1974年)
4 虹のひと部屋/石川セリ 武田全弘 瀬尾一三 瀬尾一三 2ndアルバム『ときどき私は…』収録曲(1976年)
5 じゃじゃ馬娘/大貫妙子 大貫妙子 大貫妙子 瀬尾一三 4thシングル(同発)、3rdアルバム『MIGNONNE』収録曲(1978年)
6 ひとり咲き/CHAGE and ASKA ASKA ASKA 瀬尾一三 1stシングル 最高24位 売上17.9万枚(1979年)
7 花一色〜野菊のささやき〜/松田聖子 松本隆 財津和夫 瀬尾一三 6thシングル『白いパラソル』B面(1981年)
8 ゆりこ/稲葉喜美子 稲葉喜美子 稲葉喜美子 瀬尾一三 3rdシングル 売上不明(1983年)
9 なぜ?の嵐/吉沢秋絵 with おニャン子クラブ 秋元康 山梨鐐平 瀬尾一三 1stシングル 最高8位 売上10.4万枚(1985年)
10 ジャスト・ア・RONIN/吉田拓郎・加藤和彦 安井かずみ 加藤和彦 瀬尾一三 吉田拓郎29thシングル 最高68位 売上1.5万枚(1985年)
11 姫様ズーム・イン/森川美穂 ちあき哲也 小森田実 瀬尾一三 5thシングル 売上不明(1986年)
12 MY MR.LONELY HEART/ASKA ASKA ASKA ASKA/瀬尾一三 1stシングル 最高16位 売上2.8万枚(1987年)
13 涙-Made in tears-/中島みゆき 中島みゆき 中島みゆき 瀬尾一三 23rdシングル 最高18位 売上3.2万枚(1988年)
前川清へ提供(「涙」) セルフカバー
14 とんぼ/長渕剛 長渕剛 長渕剛 瀬尾一三/長渕剛 20thシングル 最高1位 売上103.5万枚(1988年)
15 Sweetest Lover/中山美穂 北山瑞穂 CINDY 瀬尾一三 8thアルバム『angel hearts』収録曲(1988年)
16 夢を信じて/徳永英明 篠原仁志 徳永英明 瀬尾一三 9thシングル 最高3位 売上39.7万枚(1990年)
17 浅い眠り 中島みゆき 中島みゆき 瀬尾一三 28thシングル 最高2位 売上105.7万枚(1992年)

リリースデータ

2020年1月8日 初登場95位 売上0.06万枚 Produced by 瀬尾一三 ヤマハ

瀬尾一三が関わった作品を集めたコンピレーションアルバム第3弾。2017年11月『時代を創った名曲たち〜瀬尾一三作品集 SUPER digest〜』、2019年1月『時代を創った名曲たち2〜瀬尾一三作品集 SUPER digest〜』の続編。前作同様の1枚17曲で、歴代の楽曲から時系列に収録。3作連続でTed Jensenによるリマスター、Blu-spec CD2仕様。また3作連続で中島みゆきのアルバムと同時発売で今回は43rdアルバム『CONTRALTO』と同時発売。また瀬尾一三の活動を振り返った書籍『音楽と契約した男 瀬尾一三』が1ヶ月後の2月10日に発売された。前作で逃したトップ100入りは果たしたものの売上はさらに下がり、300位以内にも初登場週のみのランクインとなった。

1作目は2枚組で現代までの幅広い選曲だったが、2作目で1972〜2000年と全て20世紀になり、今作は1972〜1992年とさらに範囲が狭まった。70年代から90年代といっても90年代も最早序盤2曲しか無い状態でほぼ7,80年代の多作だった時期に集中。48〜28年前なので最早半世紀近く前から1番新しくても30年近く前までの曲…かなり時代を感じる選曲となった。中島みゆきを手掛けるようになってからほぼ専属状態となっていったのでシリーズ化すれば90年代以降の選択肢がどんどん無くなり中島みゆきか中島みゆきの他者提供曲のアレンジまで一緒に手掛けたパターンか90年代前半頃まで手掛けていた徳永・長渕両名かになってきてしまうところではあるが…。

一応今作には長渕剛と中島みゆきによるミリオンヒットシングル2作が収録されているものの、B面やアルバム曲なども多く、前作に続いて比較的7,80年代直撃世代の両親でもあまり聞き覚えが無いという曲が多めでヒット曲集というよりはややマニアックな選曲。しかし今回も他で実現する見込みが皆無であろう時代を感じる7,80年代の楽曲群にTed Jensenによる迫力リマスターが施されている、というのが新鮮…と、毎回感想も同じになってきたが、特にこれといった瀬尾サウンドというものがないだけにその時々で曲が呼ぶアレンジを丁寧に施すというプロデュースワークは一貫している。全体の流れの中ではやはり突如おニャン子クラブが出てくるのが異色だった。こういうのもやってたのか…。イルカのカバーが有名な「なごり雪」のオリジナルであるかぐや姫バージョンだとか、チャゲ&飛鳥、飛鳥涼の共に1stが今回ようやく取り上げられたり、「涙-Made in tears-」は中島みゆきと組んだ最初の1曲だったりするのは今作の重要トピックかなと思う。

また瀬尾一三の経歴を振り返った書籍が発売された事で、改めて瀬尾一三のアレンジャーとしての姿勢を踏まえて聞くとまた少し違った見方ができるようになる、というのは第3弾のこのタイミングで実に的確だった。

時代を創った名曲たち3~瀬尾一三作品集 SUPER digest~(CD)  

印象度★★★★☆

2020.2.29更新

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