2018年7月18日
初登場10位 売上1.4万枚
初回盤はMV+TV SPOTを収録したDVD付。
22歳の誕生日当日の発売だったため、3rdシングルではなくバースデーシングルと銘打たれた(TV-SPOTでもそうなっている)。
1.パレイド
パレードみたいな煌びやかなエレクトロサウンドに救いの無いまま終わる劣等感を全開で吐き出すかのような暗黒な歌詞を乗っけてバースデーシングルと銘打った歌詞、曲調、誕生日が全くかみ合っていないという超絶奇作。
この最後まで全く希望の見えない苦悩だけで終わる歌詞、なんと本人の強い希望だそうで、それもまた凄い。声優シンガーって基本的にポジティブ一直線の明るい世界観、もしくは大地とか世界とかこの地球(ほし)とか銀河に響くような壮大な事を歌っているイメージが強いんだけど、こういうネガティブな内面にひたすら迫るような歌詞は初めて見たような気がする。
これを「バースデーシングル」と銘打ったのは単に誕生日と発売日が一致したからだと思うんだけど、バースデー感は欠片も無い。MVも夜の土砂降りの遊園地が舞台で、パレードと歌詞世界の相反する感じを見事に表現。やはり歌詞に合わせて明るくは無いんだけど2番頭くらいのところではCG加工で誕生日祝いをして少しだけ明るい雰囲気を出すなど、バースデー感を無理やりねじ込んでいるのがまた独特な雰囲気を醸し出している。
前々作はカランコロン言いながら壊れた前々代PCのテーマ曲という極めて個人的な印象を残す1曲となったが、今作は個人的に声優シンガー視聴歴に残る1曲になりそう。声優に限らず2018年でも上位には入りそうだ。
★★★★★
夏川椎菜
2018/07/18 ¥250
2.ラブリルブラ
作詞作曲が田中秀典、編曲が川口圭太という提供時代SCANDALがよく起用していた作家陣による楽曲。打ち込みによるこれまたパレード感のある煌びやかな楽曲。こっちはネガティブ要素は無く単純に明るい感じだが、わざと拙く幼い感じの声色で歌っているので妙なインパクトがある。圧倒的な歌唱力や超個性的なカワイイ歌声を持っているわけではいので、普通の曲を普通に歌っても普通になりがちなところを本人含めて制作側も分かった上で、色々工夫をこらしているのかもしれない。1stシングルの頃は普通にいい曲程度だったけど、ミュージックレインで今1番面白いシンガーになってくるかもしれない。
★★★★☆
夏川椎菜
2018/07/18 ¥250
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