新作シングル感想

僕は君を問わない(with 高橋優)/HIROBA

2019年8月14日
初登場38位 売上0.2万枚

いきものがかり水野良樹のソロプロジェクトHIROBAの音楽作品第2弾。
前作の小田和正に続いて今回は高橋優をゲストに招いている。

高橋優が作詞、水野良樹が作曲。1種発売。

1.僕は君を問わない(with 高橋優)

編曲が亀田誠治。高橋優は自身の作品で亀田誠治をお遊び系ユニットのメガネツインズとしてしか起用せずに本編で一切起用しないという謎の無駄遣いをしているので、まさかこんなところで先に亀田誠治のアレンジで真面目な曲を歌う高橋優が聞けることになるとは…。ボーカルは完全にデュオで2人で分け合って歌唱。高橋優らしいシリアスな歌詞に引っ張られてか、また水系バラードではなく、なかなか鋭い楽曲。全く宣伝していないので、広がりようもないけど、気合の入りっぷりはケタ違いなんじゃないかという熱量を感じる。普段求められるまた水系バラードを中心に量産する職業作家然としている水野良樹が存分に自我を発揮する場所がHIROBAという事なのであれば、前作の小田和正はあまりにも人生の大先輩すぎたので同世代の高橋優との共作というのは気兼ねなくやれた部分も大きかっただろうしよりパーソナルな面を出せているのかも。

なおタイトルでは問わないとなっているが実際の歌詞中ではサビで思いっきり“僕はただ君だけに問う”と歌いまくっているし、そもそもに散々御託並べまくっているので問わないってなんだよ…っていうか面倒な男だなコイツこの野郎と思ってしまいそうな…気もする。
★★★★☆

2.凪(with 高橋優)

編曲は森俊之。かなりブルージーでスローな楽曲。リードするタイプの曲ではないがC/Wやアルバムでは光るタイプの曲だと思う。

特筆すべきは「僕は君を問わない」では2人とも演奏には参加していなかったが、今作では水野良樹にE.Guitarのクレジットがありしかも単独表記(サポートのギターが他にいない)。水野良樹が単独でギター演奏クレジットされるのは確か史上初。いきものがかりでは演奏クレジットにメンバーを含めない上に常にサポートギターが表記されているので少なくとも単独でギター演奏していると思われる曲が無かったはず。となるとこれは初めて音源として聞こえるギターの音全てを水野良樹が弾いているという革命的楽曲という事になる。そう考えると聞こえるギターの音色が特別なものに聞こえてくる…気がしなくも無い…。けっこう終始ソロみたいにギュイーーーーンギュイーーーーーンと鳴り続けているのでギターの存在感も強い。ライブで弾いているので下手ではないのは確かだし、こんだけ弾けるならサポート呼ばずに普段も弾けばいいのに。
★★★☆☆

HIROBA
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