2020年3月13日
配信限定
初登場6位 売上1.3万DL
19年10月の「DANDAN」以来の配信シングル。
元々2016年の再結成発表後最初に制作されていたが、レコーディング直前に「ALRIGHT」が出来上がったためそちらが第1弾となりそのまま未発表になっていた。これを結成30周年記念日の2019年12月28日にFC会員宛てに記念ギフトとして贈ったのが初出でこのたび一般発売となった。
未来はみないで
たまたまラジオで流れてきてめっちゃいいじゃんこの昔のイエモンみたいな曲誰だ?と思ったらイエモンの新曲だった…という事でイエモン初DL。元々「楽園」でイエモンを知って、休止(実質解散)直前の「BRILLIANT WORLD」「プライマル。」と連続で聞いて『GOLDENYEARS SINGLES 1996-2001』は散々聞いた、というくらいのにわかリスナーだったが、00年前後の当時の友人たちもそんな感じでカラオケのたびに上記曲に加えて「SPARK」「JAM」「LOVE LOVE SHOW」「BURN」「SO YOUNG」「バラ色の日々」「パール」辺りは毎回誰か歌っていたという感じの流行りだった。
再結成後の新曲は正直あまりピンと来ていなかったんだけど(それどころか吉井さんがKinKiに提供した曲もピンと来なかった)、今回この曲に関してはこれらの楽曲に並んでいくような名曲に感じられた。これはもう単純にメロディーラインや演奏の雰囲気が久々に突き刺さったとしか言いようがない。演奏の難度に関しては良く分からないが(ただ「プライマル。」は当時バンドスコア買って少しだけギターとベース練習したり、スコアを全部DTMに打ち込んだりした事があるのでかなり演奏が簡単だったのは体感している。特にベースの簡単さがヤバかった。まああまりに下手すぎてギターソロだけは結局弾けなかったけどな)、かなりシンプルに感じる。恐らく再結成以降にシングルになってきた曲の方がもっと複雑だったんじゃないかと思う。しかし個人的にこれぞイエモンなのである。
ラブソングのようでバンド再開への気負いすぎない思いを綴っているようにも見える歌詞も元々復帰作予定だったというのがうなずける。しかしこれよりもっと確かな復活を宣言するような「ALRIGHT」にバンドのモードが盛り上がっていったのであればこれではなくなった、というのもなんとなく分かる。そして発売後に未来の不確かさが世界レベルで本格的に拡大した中、なんだか聞く者全てに突き刺さる曲に変わったようにも感じている(特に最後のサビの歌詞って見事なまでに現状そのままじゃないか)。
★★★★☆