新作シングル感想

抱き寄せ 高まる 君の体温と共に/WANDS

2020年5月20日
初回盤、通常盤
初登場3位 売上0.9万枚

再始動2作目、前作より4ヵ月ぶり。
初回盤はC/Wが「Just a Lonely Boy~WANDS 第5期 ver.~」、前作の応募抽選特典だったライブ3曲とオフショット映像を6分にダイジェストしたDVD付。
通常盤はC/Wが「愛を語るより口づけをかわそう~WANDS 第5期 ver.~」。通常盤初回生産分のみMVメイキング視聴シリアルコード(8月まで)、フォトカード3種のうち1種ランダム封入。このフォトカードはタイトルにひっかけてあり温めると写真が出現する仕様となっている(平時は真っ黒)。

カバーのC/Wが違う2種発売は通常盤・コナン盤の2種だった前作同様だが、そのまま2種別々に配信された前作と異なり、今作の配信では初回通常の区別なく3曲をまとめた1種配信となっている。

シングルトップ3入りは2期WANDS96年の「Same Side」以来、トップ10入りは3期WANDS98年「明日もし君が壊れても」以来となった。

1.抱き寄せ 高まる 君の体温と共に

柴崎浩による作編曲。これは在籍時の最終作「WORST CRIME~About a rock star who was a swindler~」以来。93年のWANDSを現代によみがえらせたような爽やかさとロックさが融合したポップ&ロックな1曲。楽曲としては「愛を語るより口づけをかわそう」みたいな曲を今やるならこうなるといったようなそんな感じだと思う。まさにこれぞWANDSな1曲だがこれを再始動第2弾にしたところはうまいと思う。まず前作で新生WANDS感を持たせて5期WANDSをすんなり受け入られるような土壌を作った後で、これぞWANDSなシングルを持ってきたので待ってました!感がハンパない。逆に最初にこれ出してたらなんか似たようなボーカル連れてきたという印象が1番になってしまってもう少し風当たりは強くなっていたと思う。

それにしても既にかなりのキャリアを重ねている中で全盛期に真っ向勝負しても遜色ないこんなポップ&ロック&キャッチーな1曲を生み出せるとは柴崎さんなかなか凄いな…。
★★★★☆

初回盤のみ
2.Just a Lonely Boy~WANDS 第5期 ver.~

柴崎浩によるリアレンジ。初披露ライブで「世界が終るまでは…」カバーをやっていたがまだ音源化せずにそのC/Wという意表を突いた展開。ほぼオリジナルに忠実に現代風にブラッシュアップしているが、Bメロのみコード進行を変えたとされており、確かにBメロだけ何かちょっと感じが違う。「抱き寄せ 高まる 君の体温と共に」でも感じたが、上原ボーカルが前作時よりも声を伸ばした時の感じが当時の上杉昇に近づいた感じがしてきた。あと上原さんが歌っても2番のサビが”野菜カレー当たり前”に聞こえるというのは変わらなかった。
★★★★☆

通常盤のみ
2.愛を語るより口づけをかわそう~WANDS 第5期 ver.~

柴崎浩によるリアレンジ。93年のミリオンヒットシングルのカバー。90年代前半感の強いキラキラしたキーボードサウンドなどを現代風に整えたような新アレンジ。原曲は正直そんなに好きではなかったんだけど、このアレンジだとけっこう行ける。
★★★★☆

初回盤DVD

SPECIAL LIVE EVENT DIGEST
真っ赤なLip/もっと強く抱きしめたなら/時の扉/off shot

前作にはないDVD付属だが…わずか6分って…。3曲フル収録にしても15分程度にしかならないので昨今の特典DVDとしては別に豪華すぎるレベルでもなく普通だと思うんだけど、ケチるのはB社らしいところか…。ダイジェストすぎてこれでは何とも言えない。秋開催を発表した初のツアーが結局6月下旬には中止にせざるを得なくなったのはライブ環境の基準の厳しさとチキンレース状態(無理やり開催して風邪ひいた奴が出てくれば世間から犯罪者の如くフルボッコにされる)の状況で無理となったものと思われるが、始めから分かっていればこんなダイジェストなんて愚行はせずに多少値上げしてでもフル収録の判断になっていただろうな。

通常盤ではシリアルが封入されていて指定されたサイトに行って入力するとMVメイキングが見れるがこれも3分半弱と短い。といっても3人別々のスタジオ演奏風のPVでそれを撮影している様子を1人ずつ淡々と映し出しているだけなので、これ以上収録しても長いだけではあるか。ていうかMVもメイキングも全部DVD収録で良かったじゃないか。

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