新作シングル感想

すぐそこにNEW DAYS/森山直太朗

2020年7月17日
配信限定

前作から2ヵ月ぶり。

2018年10月~2019年6月に行った全51公演のツアー「森山直太朗コンサートツアー2018~19『人間の森』」で既に新曲として披露されていたが、未発売のままになっていた楽曲。ライブで演奏していたアレンジとは大幅に変更されての音源化となった。

すぐそこにNEWDAYS

ビッグバンド調で華やかに初演されたツアーのアレンジから一転、ギター、フィドル、チェロ、バンジョー、ピアノの編成で奏でられ、抜けの良さと軽快かつ疾走感溢れるサウンドが印象的な、森山の音楽的ルーツでもあるブルーグラスや古き良きアメリカ音楽を彷彿させる作品に仕上がりました。

という事でツアー2日目の川口公演を見ていて新曲が「すぐそこにNEWDAYS」なのも覚えていたが(タイトルを言った瞬間に会場の目の前の駅にある(JR東日本管轄の駅内コンビニNewDaysが思い浮かんだのでネタ曲かと勘違いしたので覚えていた)、ライブ見たのは最早2年近く前である。さすがにどんな曲だったかまでは記憶しておらず、アレンジが変わったのも分からないが、それでも確かにこんな感じの曲ではなかった、もっと普通にバンドアレンジだったようには記憶している。

今作ではカントリーっぽさとミュージカル風味を足したような新しい味わいになっていて軽快で楽しい感じの1曲だ。一見して新しい生活様式とやらの推奨ソングなのかと勘違いしてしまいそうだが前述のように2年前にはあった曲であり、生活様式を推奨する曲ではない。ここまで未発売にしていたのが功を奏したというか、今の時代に何とか期待を持てるような明るさがあって元気をもらえる。

どういうわけか近年の森山直太朗はTVでの扱いが異常に良く、いつの間にか「さくら(独唱)」「夏の終わり」という初期の季節曲2曲での過去枠だけでなく、新曲も披露できる立場になってきていて、前作でMステに出たのに続いて、TBS『音楽の日』では今作を長崎のハウステンボスからの中継で披露。MVのような仮装にまでは至らないもののこれに近い移動しながら歌い続けるというミュージカルのような世界観を構築する堂々の披露であった。配信が好調なわけでもないのにここまで特別待遇とはなかなか凄い。
★★★★☆

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