新作シングル感想

キミの笑顔/広末涼子

2020年12月4日
配信限定

97年歌手デビュー、00年までにシングル7枚、オリジナルアルバム2枚、ミニアルバム+PV集VHS1枚、ライブアルバム&VHS1枚、ベストアルバム1枚を発表後、01年はリミックスアルバム1枚、02年に全曲集アルバムを出して歌手活動は終了していた。2013年に99年のベストアルバムに00年のシングルを追加収録してVHSだったPV集の完全版とVHSだったライブ映像のDVD化とセットの2枚組ベストをリリースして以来の音楽作品。

新曲としては02年の全曲集『Perfect Collection』のラストに収録されていた「睡蓮の舟」以来18年9ヵ月ぶり。シングルとしては00年の「果実」以来20年1ヵ月ぶり。

当時所属していて提供者の竹内まりやも所属するワーナーではなく何故かソニーからの発売となっている。

キミの笑顔

NHK「みんなのうた」2020年12月・2021年1月。作詞作曲は竹内まりや、編曲は増田武史。ここ10年ほどバラエティゲストやテレ東の音楽特番司会に出るたびに過去映像を恥ずかしかがったり、堂々と当時だから歌えただのカラオケで歌ってと言われても絶対歌わないなどと初期ヒット曲を拒否・否定する発言を繰り返し、当時の提供者であった竹内まりや、岡本真夜らにかなり失礼(双方セルフカバーもしており、特に竹内まりやは40代でMK5を堂々歌った音源を商品化している)ともいえる言動をしていた広末だがこのように態度が大きいというか大物感があるのは当時からで10代の頃から割と自信満々そうなふるまいも目立っていた。そこも含めての広末、その程度は通常運転と捉えているのか、竹内まりやが寛容なのか昨年は竹内まりやのスペシャルムービーに広末が主演

そして一連の発言から歌手活動は黒歴史なのかと思ってしまうが実は歌手活動再開への意欲を1年前に語っていた

そしてついに実現したのはデビュー作と同じ竹内まりや提供恥ずかしくてカラオケで歌わない曲を提供してくれた竹内まりやにもう1度曲を頼むという双方の別の意味での大物っぷりがなんか凄い。

さすがに今回は「みんなのうた」でもあって子供たちへ向けた優しくポップなメッセージソングとなっていてこれなら恥ずかしくはないだろうというような曲。竹内まりやらしい派手さは無いが長く親しめそうな1曲だ。もっと歌声も変わっているかと思ったら案外変わってなくてむしろ当時より落ち着いて良くなったかもしれない。この1曲限りの企画なのか、歌手活動を本格再開させるつもりなのかは分からないが、竹内まりやが許されるなら他のかつて提供してくれた大物たちに再提供されての豪華アルバムとか面白いかもしれない。時代が違うのであの頃のような予算が降りるかどうか分からないが…。
★★★★☆

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