SONGS 50th Anniversary Edition

 

Disc 1:「SONGS」
No タイトル 作詞 作曲 編曲 備考
1 SHOW 山下達郎 山下達郎 山下達郎  
2 DOWN TOWN 伊藤銀次 山下達郎 山下達郎 1stシングル(同時発売) 100位圏外
2025年7インチシングル(50th盤同発) 最高9位 売上0.7万枚
3 蜃気楼の街 大貫妙子 大貫妙子 山下達郎 大貫妙子メインボーカル
4 風の世界 大貫妙子 大貫妙子 山下達郎 大貫妙子メインボーカル
5 ためいきばかり 村松邦男 村松邦男 山下達郎 村松邦男メインボーカル
6 いつも通り 大貫妙子 大貫妙子 山下達郎 1stシングルB面(同時発売)
7 すてきなメロディー 伊藤銀次・
大貫妙子・
山下達郎
大貫妙子・
山下達郎
山下達郎 山下・大貫ツインボーカル
8 今日はなんだか 山下達郎・
伊藤銀次
山下達郎 山下達郎  
9 雨は手のひらにいっぱい 山下達郎 山下達郎 山下達郎  
10 過ぎ去りし日々“60's Dream” 伊藤銀次 山下達郎 山下達郎  
11 SUGAR 山下達郎 山下達郎 山下達郎  
[BONUS TRACKS]
12 夏の終りに(Demo) 山下達郎 山下達郎   未発表曲デモ 30th(2005年)ボーナストラック収録音源
1994(=1999)年盤ボーナストラックのリミックス
13 パレード(Demo) 山下達郎 山下達郎   未発表曲デモ 後に山下達郎ソロでコンピ盤『NIAGARA TRIANGLE Vol.1』収録、23rdシングル(カット)
1994(=1999)年盤、30th(2005年)ボーナストラック収録音源
14 SHOW(Demo) 山下達郎 山下達郎   1994(=1999)年盤、30th(2005年)ボーナストラック収録音源
15 指切り(Demo) 松本隆 大瀧詠一   大滝詠一のカバー 1994(1999)年盤、30th(2005年)ボーナストラック収録音源
16 WINDY LADY(Live) 山下達郎 山下達郎   Live at 宮城県民会館 1976/01/28 後に山下達郎がソロで正式発表 40th(2015年)ボーナストラック収録音源
17 DOWN TOWN(Live) 伊藤銀次 山下達郎   Live at 宮城県民会館 1976/01/28 40th(2015年)ボーナストラック収録音源
18 愛は幻(Live) 大貫妙子 大貫妙子   Live at 宮城県民会館 1976/01/28 後に大貫妙子がソロで正式発表 40th(2015年)ボーナストラック収録音源
19 今日はなんだか(Live) 山下達郎・
伊藤銀次
山下達郎   Live at 宮城県民会館 1976/01/28 40th(2015年)ボーナストラック収録音源

 

Disc 2:「TATSURO YAMASHITA Sings SUGAR BABE Live」
No タイトル 作詞 作曲 編曲 備考
1 SHOW 山下達郎 山下達郎 山下達郎  
2 指切り 松本隆 大瀧詠一 山下達郎 大滝詠一のカバー
3 WINDY LADY 山下達郎 山下達郎 山下達郎 山下達郎 1stアルバム『CIRCUS TOWN』収録曲
4 ラスト・ステップ 吉田美奈子 山下達郎 山下達郎 山下達郎 1stアルバム『CIRCUS TOWN』収録曲 吉田美奈子へ提供 セルフカバー
5 ドリーミング・デイ 大貫妙子 山下達郎 山下達郎 コンピ盤『NIAGARA TRIANGLE Vol.1』収録曲、1stシングル両A面曲(カット)
6 過ぎ去りし日々“60's Dream” 伊藤銀次 山下達郎 山下達郎  
7 こぬか雨 伊藤銀次・
山下達郎
伊藤銀次 山下達郎 スタジオ音源未発表曲
山下達郎 25thシングル『愛の灯〜STAND IN THE LIGHT〜』C/W収録音源と同一
8 雨は手のひらにいっぱい 山下達郎 山下達郎 山下達郎  
9 SUGAR 山下達郎 山下達郎 山下達郎  
10 今日はなんだか 山下達郎・
伊藤銀次
山下達郎 山下達郎  
11 DOWN TOWN 伊藤銀次 山下達郎 山下達郎 1stシングル(同発)
12 パレード 山下達郎 山下達郎 山下達郎 山下達郎 コンピ盤『NIAGARA TRIANGLE Vol.1』収録、23rdシングル(カット)
13 ココナツ・ホリデー 伊藤銀次 伊藤銀次 山下達郎 コンピ盤『NIAGARA TRIANGLE Vol.1』収録曲
14 MY SUGAR BABE 山下達郎 山下達郎 山下達郎 山下達郎 5thアルバム『RIDE ON TIME』収録曲、5thシングル(カット)

リリースデータ

1975年4月25日(LP/CT)
1986年6月1日(初CD化)
1994年4月10日(リマスターCD)
1999年6月2日(94年盤の再発)
2005年12月7日(30th/05年リマスター)
2015年8月5日(40th/15年リマスター)
2025年4月23日(50th/25年リマスター)
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初登場6位、最高3位
最高213位
初登場42位
初登場6位
初登場6位
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売上13.1万枚
売上0.2万枚
売上1.8万枚
売上3.5万枚
売上4.1万枚
Produced by 山下達郎
Produced by 大瀧詠一&山下達郎(1975 Original Version)
ワーナー
エレック
CBSソニー
east west japan
ワーナー
ソニー
ワーナー

メンバー(山下達郎以外はDISC-2は不参加)

Vocal,Guitar,Keyboard,Chorus 山下達郎
Vocal,Keyboard,Chorus 大貫妙子
Vocal,Guitar,Chorus 村松邦男
Bass,Chorus 鰐川己久男(〜75年4月、1〜11)
Drums 野口明彦(〜75年4月、1,2,11〜15)
Bass,Chorus 寺尾次郎(75年4月〜、16〜19)
Drums 上原裕(75年4月〜、3〜10,16〜19)
Guitar 伊藤銀次(75年4〜6月に一時メンバー入り、参加音源なし)

TATSURO YAMASHITA Sings SUGAR BABE Liveメンバー(DISC-2)

Lead Vocal,Electric Guitar,Acoustic Guitar&Acoustic Piano 山下達郎
Drums 島村英二
Bass 伊藤広規
Electric Guitar 佐橋佳幸
Acoustic Piano&Electric Piano 難波弘之
Hammond Organ&Synthesizer 重実徹
Chorus 高尾"CANDY"のぞみ
Chorus 佐々木久美
Chorus 楠瀬誠志郎

Sugar Babe唯一のアルバム。30th、40thに続く発売50周年記念バージョン。30th、40thは12月、8月とバラバラの時期に発売されていたが、今作はオリジナルの発売日に寄せた50周年ほぼピタリのタイミングで発売された。告知以降最後までリマスターの有無が宣伝文で一切触れられていなかったが、帯には"最新リマスター"の文字がある。リマスターは前回同様に菊池功が担当。またブックレット内の山下達郎のコメントではデジタルリマスタリング作業は4度目となるが、CDとして出来る事は過去3回でやり尽くした事から今回はあくまで"祝祭"を目的としたリリースだとして、ボーナストラックも原点回帰した仕様と説明。実際今作のボーナストラックは1994(=1999)年盤、2005年30th盤ボーナストラックのデモ音源、2015年40th盤ボーナストラックのライブ音源からの抜粋収録となり、新規の音源は追加されていない。ブックレットは今回も1994年盤、2005年30th盤、2015年40th盤と過去リマスター時のコメントも再掲されており、追加する形で今作のコメントが掲載されている。楽曲コメントも1994年盤、2005年30th盤、2015年40th盤に加筆修正という形になっている。

ボーナストラック、DISC-2が付属するのはCDのみ(4180円)。
完全生産限定盤12インチ・アナログレコード(4400円)、完全生産限定盤カセットテープ(3300円)は本編11曲のみの収録。
同時発売で完全生産限定盤7インチ・アナログレコード『DOWN TOWN』も復刻発売。B面も当時のまま「いつも通り」となる。こちらはソニーからの発売。2200円。

DISC-1の16〜19のライブ音源は40thでは仙台電力ホールと表記されていたが、今作では宮城県民会館だった事が判明したとして訂正されている。

DISC-2には新規収録音源として1994年盤リリースのタイミングで行った「TATSURO YAMASHITA Sings SUGAR BABE Live」1994年5月1,2日の中野サンプラザホール公演から14曲を抜粋収録。このライブは4月26,27日にも行われた合計4日間だったが今作は5月1,2日公演が出典として記載されている。大貫妙子がゲスト参加した4曲やその他カバーもあったが収録時間の都合で収録されていない。このライブ音源は1995年以降のシングルC/Wで数曲発表されており、「こぬか雨」のみC/Wで発表済み音源となる(『Joy 1.5』にも収録)。C/Wで発表済みの他の2曲はカバー曲(「二人の夏」「砂の女」)で今作には収録されていない。DISC-2はブックレットが別冊になっており、こちらには山下達郎のコメント、1曲ごとの解説が新規に書き下ろされている。

アルバム本編の感想は前回と同じ。発売以降のインタビューでも40周年盤まででやり尽くした、あれで完成形とさらに強調していて今作の最新リマスターについてはO社のインタビューで"CDに関しては、この10年CDのリマスタリング技術は一定の成熟に達しているので、40周年盤とそれほど変わりはありません"あまり興味も無さそうな御様子。ということはほとんど変わってないんだろうと思って「DOWN TOWN」の波形を出してみたら…。

あれ?なんかけっこう変わってない…?聴感としては違いが分からないくらい同じだったんだけど…。

TATSURO YAMASHITA Sings SUGAR BABE Live
1994年に『SONGS』をCD再発した際に山下達郎のソロライブとして行われたライブ音源。出す出す詐欺状態の『JOY 2』の収録候補音源の1つでもあったようだが、この機会にカバーやゲストの大貫妙子ボーカルを除いて軒並み収録されたのは嬉しい限り。1994年当時41歳。今だとせいぜい中堅扱い、ヘタしたら後輩・後進イメージのままな年齢だが…1994年当時の40代はもう大ベテラン、大御所のイメージになっていたと思われる。当時の最高のバックバンドメンバーを従えての演奏という事もあって、歌唱・演奏共にド安定。技術的にも活動当時よりも遥かに上手いんだろうという事は演奏の良し悪しが分からずとも何となく察せられるくらいの演奏だ。達郎ソロ以降のイメージが強い曲も混ざっているが、シュガー・ベイブ賛歌として書かれた『RIDE ON TIME』収録曲「MY SUGAR BABE」以外は、シュガー・ベイブとソロの狭間でリリースされた『NIAGARA TRIANGLE Vol.1』収録曲だけでなく「WINDY LADY」も「ラスト・ステップ」もバンド当時のレパートリーだったという事らしい。

一方で本人もワンマンバンドだったと語り、以降バンドを組まずに一貫してソロ活動、バンドはあくまでバックバンドという姿勢であることも分かるようにこだわりが強すぎてバンド活動には向かないんだろうなとは思う。大貫妙子もインタビューで山下達郎とは音楽の趣味が全く合わなかったと振り返っているほどで、結局再発以降は山下達郎(と存命時は大滝詠一)が1人で再発に関与し続けていて、他のメンバーの証言もなかなか上がってこない。このライブでも当時のメンバーとやるという事は無く、大貫妙子もゲスト扱いで「ためいきばかり」作者でボーカルの村松邦男も呼ばれていない。一応当時多くのメンバーが現役のプロミュージシャンとして活動を継続していたので再集結しようと思えばできなくもなかったはずだが最初からソロでセルフカバーというのが前提で試みた形跡もない。そして今作でも収録時間を理由に1曲も大貫妙子参加曲を収録しない(当時の大貫妙子のアルバムには収録)と、完全に自分1人のものとして扱っているのは正直どうなのか…というところはある。2人で歌唱している「素敵なメロディー」は収録しても"TATSURO YAMASHITA Sings"は崩れないんだからせめてこれくらいはいいじゃないか。他のメンバー関心なさそうだし、意見できる立場でも無さそうだしな…。このライブ音源自体は良かったんだけど、例え当時売れていてもシュガー・ベイブは早期に解散するか、達郎以外が早期に全員脱退して入れ替わっていただろうなとも改めて思った。

B0DT44XQGDCD   B0DSPL816Vアナログ盤  B0DSPGCJJRカセット 

印象度★★★★☆

2025.6.1更新

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