WATCH THE MUSIC
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | ShowTime(4 Exective Seats) | 小室哲哉 | 小室哲哉 | 小室哲哉 | |
2 | PUSH YOUR BACK | 小室哲哉 | 小室哲哉 | 小室哲哉 | |
3 | arigatow | 小室哲哉 | 小室哲哉 | Instrumental | |
4 | Because of U | 小室哲哉 | 小室哲哉 | 小室哲哉 | |
5 | LOVE is like a candle light | 小室哲哉 | 小室哲哉 | 小室哲哉 | |
6 | Watch the Music | 小室哲哉 | 小室哲哉 | 小室哲哉 | |
7 | EVERYDAY | 小室哲哉 | 小室哲哉 | 小室哲哉 | 3rdベスト『20th Anniversary COMPLETE SINGLE BEST』収録曲 |
リリースデータ
2013年2月25日 | 初登場42位 | 売上0.4万枚 | Produced by 小室哲哉 | avex trax |
メンバー
YU-KI |
DJ KOO |
SAM |
ETSU |
CHIHARU |
trf11thアルバム。4年ぶりのオリジナルアルバム。デビュー20周年記念日に合わせて発売された。前年11月より前倒し気味にTRF 20th Annivesary企画を立ち上げて、第1弾として全シングル1曲目を収録したベスト盤『20th Anniversary COMPLETE SINGLE BEST』、第2弾にアイドルによるトリビュート盤『TRFリスペクトアイドルトリビュート!!』をリリースしていた。今作が第3弾となる。続けて3月には第4弾、第5弾となるトリビュートベスト『TRF TRIBUTE ALBUM BEST』、ボーカロイド作品『VOCALOID3 meets TRF』とリリースが続き、レンタル限定盤CD『DJ KOO〜TRF 20th Anniversary Non-stop mix』もリリースされた。今作は一連の20周年記念企画の中で唯一のTRF本人稼働による完全新作となり、アルバムでは1995年の『BRAND NEW TOMORROW』、シングルでは1996年の5シングル以来となる小室哲哉プロデュース作となった。これに合わせて今作限定で名義をデビュー当時の小文字表記trfに戻している。『20th Anniversary COMPLETE SINGLE BEST』に収録されていた小室提供による新曲「EVERYDAY」に加えて6曲の新曲を収録。
DVD付、CDの2種発売。DVD付には「PUSH YOUR BACK」MV3バージョン、「Because of U」MVを収録。2012年より結成20周年を掲げて記念にエクササイズDVD『EZ DO DANCERCIZE』をリリースしたところ好評でシリーズ化するほどのブームもあり、続けての本格的な20周年企画の話題性に加えて小室哲哉のプロデュースとして話題になるも結局前作と同じ42位となり売上は振るわなかった。これを受けてか今作を最後にまたしても新作リリースは途絶えた。2018年の25周年時も記念ライブ等はあったものの新作制作に至らず、2023年の30周年まで新作リリースは過去最長の10年以上途絶える事となった。30周年時は「EZ DO DANCE」の小室哲哉プロデュースによるセルフカバーの配信リリースに続けて、前回の活動時である2009年以来の新曲シングル発売も告知されている(…が下半期になっても続報が無い)。
既発の「EVERYDAY」を収録しても7曲。8曲だった『EZ DO DANCE』や『BILLIONAIRE〜BOY MEETS GIRL〜』よりもコンパクトにまとめているが、小室本人はインタビューで"今回僕の中ではあと3曲増やしてフルアルバムにしてもよかったくらい"とコメントしていてその3曲は"シンガーをフィーチャーした曲、DJをフィーチャーした曲、ダンサーをフィーチャーした曲の3曲。そこまで決まってたんです。正直まだ余力はあります。"とまでコメントしていた。確かに今作はYU-KIのボーカルメインで時々DJ KOOのラップ、あと1曲は完全インストという構成で全盛期のようなラップメインだったりダンサーメンバーをフューチャーした楽曲が無い。それゆえに最初から最後まで真面目に攻め通した34分間になっているので楽しい部分はほとんど無いのが惜しいところ。誰もが思うようなtrfらしさに加えて今作では当時最新の流行りだったEDMの要素も加味しており、小室が改めて提示する最新のtrfのダンスミュージックを聞く事ができるがどこか物足りなさも残る。楽しい部分が皆無なのと、シングルっぽい強い曲も無いのでどうしても全盛期には劣ってしまう。シングル曲としてエイベックスからゴーサインが出るようなこれぞという1曲がもう書けなかったというのもありそうではあるけど、いくら話題性があるからって既出の「EVERYDAY」は全く今作への引きにはならないし、2013年時点で既に大御所化していて長くヒットが出せていなかった小室哲哉プロデュースという話題性だけで引っ張るには無理があった。YU-KIの歌声は変わってないし、trfらしさは存分にあるし、トラックも凝っててカッコいいし、トラック一直線でも無く、キャッチーな歌モノである点も意識はされているんだけど、キャッチーさにおいてはそこそこ程度でやはりかつてのキレが失われている事はどうしても感じてしまう。
そして結局これっきり今度こそ完全に新作制作が停止してしまい、2023年30周年で「EZ DO DANCE」をリメイクするまで新規レコーディングは10年途絶えた。さすがにここからの10年は重かったようで今作まではそこまで変わった印象の無かったYU-KIのボーカルも2023年30周年時には一気に年季が入った歌声になってしまい、小室、SAM、KOOは還暦越え。さすがにもうバリバリ新作出しての活動は無いだろう。まだまだやれる時期に継続しての活動が出来なかったのは悔やまれる。今作当時の小室インタビューでの追加3曲構想にしてもそうだが、余力があるならあるうちにやっておくべきだったと思うんだけど、しかし世間が冷たく、小室プロデュースで引っ張って42位に沈むほど需要が失われていたのも事実で…。。
印象度★★★☆☆
2023.7.13更新