35年で35曲 “愛と友”〜僕のMelody 君のために〜

No タイトル 作詞 作曲 編曲 発売年、備考
1 あずけてごらん 前田亘輝 春畑道哉 TUBE 1993 2ndミニアルバム『Say Hello』収録曲 フル収録
2 Once in a blue moon 前田亘輝 春畑道哉 TUBE 1999 19thアルバム『Blue Reef』収録曲
3 Remember Me 前田亘輝 栗林誠一郎 明石昌夫 1988 8thシングル、8thアルバム『Remember Me』収録曲
4 今日からずっと 前田亘輝 春畑道哉 TUBE 1995 15thアルバム『ゆずれない夏』収録曲
5 風に揺れるTomorrow 前田亘輝 春畑道哉 TUBE 2002 38thシングル、22ndアルバム『good day sunshine』収録曲
6 Melody-君のために…- 前田亘輝 角野秀行 TUBE,明石昌夫 1989 9thアルバム『SUMMER CITY』収録曲
7 君へのバラード 前田亘輝 春畑道哉 TUBE 1997 17thアルバム『Bravo!』収録曲
8 海のバラード 前田亘輝 春畑道哉 鳥山雄司 2015 33rdアルバム『Your TUBE+My TUBE』収録曲
9 ひだまり 前田亘輝 春畑道哉 TUBE 2006 26thアルバム『B☆B☆Q』収録曲
10 -恋愛旅団- 前田亘輝 春畑道哉 TUBE 2000 20thアルバム『LANI KAI』収録曲
11 AUGUST MOON 前田亘輝 春畑道哉 TUBE 1990 10thアルバム『N・A・T・S・U』収録曲
12 You're my world 前田亘輝 春畑道哉 TUBE 2009 29thアルバム『Blue Splash』収録曲
13 冬の海岸通り 亜蘭知子 小田裕一郎 角野秀行 1985 2ndアルバム『OFF SHORE DREAMIN'』収録曲
14 サザン・パシフィック 前田亘輝 鹿紋太郎 TUBE 1986 3rdアルバム『THE SEASON IN THE SUN』収録曲
15 Close Your Eyes,Hold Your Dreams 森山進治 織田哲郎 織田哲郎 1987 6thアルバム『Twilight Swim』収録曲
16 Stay in my eyes 亜蘭知子 栗林誠一郎 TUBE,岩崎文紀 1987 5thアルバム『Summer Dream』収録曲
17 ともだち 前田亘輝 春畑道哉 TUBE,佐藤晶 2005 25thアルバム『TUBE』収録曲
18 いつも、いつまでも 前田亘輝 春畑道哉 武部聡志 2012 55thシングル、32ndアルバム『SUMMER ADDICTION』収録曲
19 虹になりたい 前田亘輝 前田亘輝 TUBE,坂基文彦 2000 33rdシングル、20thアルバム『LANI KAI』収録曲
20 雨の日の過ごし方 前田亘輝 春畑道哉 TUBE 1995 15thアルバム『ゆずれない夏』収録曲
21 前田亘輝 春畑道哉 TUBE,吉村龍太 2008 48thシングル、28thアルバム『Paradiso』収録曲
22 十年先のラブストーリー 前田亘輝 春畑道哉 TUBE 1991 11thアルバム『湘南』収録曲
23 君となら 前田亘輝 春畑道哉 TUBE 1992 12thアルバム『納涼』収録曲
24 そばにいるよ(前田亘輝) 前田亘輝 UNI UNI 1993 前田ソロ5thシングル、ベスト『Single Collection+』収録曲
表記は『Single Collection+』に合わせて2007年扱い
25 プロポーズ
Dream Box(春畑道哉)
前田亘輝
-
春畑道哉
春畑道哉
TUBE
春畑道哉
2004 42ndシングル、24thアルバム『夏景色』収録曲
1991 春畑ソロ4thアルバム『Dream Box』収録曲 Instrumental
26 Merry Christmas To You(前田亘輝) 前田亘輝 UNI M-Project 1991 前田ソロ2ndシングル、ベスト『Single Collection+』収録曲
表記は『Single Collection+』に合わせて2007年扱い
27 Christmas For You(前田亘輝) 前田亘輝 前田亘輝 UNI M-Project 1992 前田ソロ3rdシングル、ベスト『Single Collection+』収録曲
表記は『Single Collection+』に合わせて2007年扱い
28 冬のプレゼント 前田亘輝 春畑道哉 大島こうすけ,TUBE 2007 27thアルバム『WINTER LETTER』収録曲
29 君に届いたら... 松本玲二 春畑道哉 TUBE 2007 27thアルバム『WINTER LETTER』収録曲
30 7th 前田亘輝 春畑道哉 TUBE 2001 21stアルバム『Soul Surfin' Crew』収録曲
31 月下美人 前田亘輝 春畑道哉 TUBE 2011 31stアルバム『RE-CREATION』収録曲
32 愛の詩 前田亘輝 春畑道哉 池田大介,TUBE 2003 23rdアルバム『OASIS』収録曲
33 Love Song 前田亘輝 春畑道哉 TUBE 1988 3rdリミックスシングル『Beach Time SEASIDE REMIX』C/W
オリジナルタイトルは「LOVE SONG〜春が作った冬の曲、アキが来ないでナツかしい〜」
1stバラードベスト『Melodies&Memories』収録時のタイトルになっているが音源はシングルVer.
34 最後のLove Song 前田亘輝 春畑道哉 TUBE 2010 30thアルバム『Surprise!』収録曲
35 Route 567 前田亘輝 春畑道哉 TUBE 2020 34thアルバム『日本の夏からこんにちは』収録曲 フル収録

リリースデータ

2020年12月9日 初登場15位 売上0.98万枚 Compiled & Non-stop mixed by DJ 和 Sony Music Associated Records

メンバー

Vocal 前田亘輝
Guitar 春畑道哉
Bass 角野秀行
Drums 松本玲二

TUBE3rdノンストップミックスCD。6月に同時発売された『35年で35曲“夏と恋”〜夏の数だけ恋したけど〜』、『35年で35曲“涙と汗”〜涙は心の汗だから〜』に続くシリーズ第3弾。各楽曲がオリジナル音源そのままで概ね1コーラスから2コーラス、またはラストサビ部分でノンストップで繋がれている。担当したのはJ-POP人気No.1 DJとなっているDJ和。ブックレットに記載されている歌詞は収録部分のみ。各楽曲解説は前2作同様に音楽ライターの藤井徹貫。サブタイトル"僕のMelody 君のために"は「Melody-君のために…-」サビのフレーズ。夏イメージの強さゆえか、前2作ほどのプロモーションが無かったせいか、トップ10入りを逃し、2万枚を越えた前2作を大きく下回る売上となった。

今作ではTUBEだけでなく前田、春畑ソロからも選曲されている。前田ソロ3曲は35曲にカウントされているが、春畑ソロ「Dream Box」はトラック分けされずに「プロポーズ」に繋げて収録されていて35曲にはカウントされていない各楽曲の出典はアルバム単位で記載されており、シングル曲であっても最初に収録されたアルバムと該当アルバムの発売年が併記されている。今作ではシングル曲がそもそも少なくシングルと収録アルバムの発売年がズレたTUBEの曲は無いが、前田ソロ3曲は2007年のベスト盤までアルバム未収録だった事から91,92,93年のシングルが2007年扱いと大きくズレて表記されている。

今作はバラード中心で過去のバラードベスト2作と30周年ベストのバラード枠DISC-3の拡大版のような選曲。『夏と恋』に「Remember Me」「プロポーズ」「虹になりたい」「十年先のラブストーリー」「君となら」がごっそり抜けていたのが意外だったがまさかそれらを使ってバラードのMIX CDを作ってしまうとは…。前2作でも別にバラード皆無だったわけではないので、かなりマニアックな選曲となっていて、アルバム中盤に入っていたような正直存在感の強くない静かなバラードが大集結しているイメージ。よってけっこう地味。冒頭から4人ボーカル曲だったり、ラストが出たばかりのコロナバラードだったりとしっとりモードで、バラードベストの時はリード的存在だった「十年先のラブストーリー」「君となら」といった派手な大バラードナンバーも中盤過ぎという目立たない位置で登場するなど、ド派手に盛り上がる大バラードナンバーへはあまり意識を向けていないような構成だ。再発見的な要素は前2作以上で、そういえばこんな曲あったなとかすっかり忘れている曲が多かった。さすがにちょっと地味すぎる感じもあるのと、せっかくリマスターフル収録で聞けるラストナンバーが出たばかりの最新アルバムラストのバラードという半年経たない再利用は少し残念だった。アルバム未収録のままになっている「灯台」をフル収録して締めにする絶好のチャンスだったと思うんだけど、2020年という時代がそうさせなかったか。いやしかし「灯台」で歌われる家族愛も今改めて聞きたい1曲だと思うんだけどなぁ…。あと「Purity」が結局どこにも選曲されなかったのは意外。

貴重なところでは12インチシングルにしか入っていない「Love Song」。バラードベスト『Melodies&Memories』収録時にはリアレンジされていたがそちらのアレンジではないのでどうやらC/Wでしか聞けなかった12インチシングルバージョンのようでこれは初めて聞いた(しかし88年時点で編曲:TUBEだったのか…?)。一応当時8センチCD併売が始まっていたので12インチレコードだけでなく8センチCDでも出ているが8センチCD盤はかなりレア。いっそフル収録のラストはこういうレアな曲でやってくれても良かったのに。

今作もやはりミキシングエンジニアとして山浩也、相原雅之がクレジットされているのは前2作と変わらず。今回はピアノやアコースティックギターなど非常に音数の少ないイントロからそのまま音数少ないままか、盛り上がるもサビ終わりはジャジャーンと締まる曲が多いので素人耳に聞いても意外とそのまま貼りつけるか軽くクロスフェードかけて済むような繋ぎやすい部分が多く、前2作のようなあからさまにエンジニア2名が編集・加工を施して繋いだような箇所はなかった。ただ前2作以上にマニアックすぎる選曲からしてもますますDJ和がやる意味が無く、最早名前貸しだけみたいな状態になっているようにも思える。

前提としてやはりバラードのMIX CDというのはMIX CDの用途を考えるとやはりかなり変わった企画である事は間違いなく、普通に雑なバラードダイジェスト集という印象が強かった。解説の人もさすがに最初に決めた構文(つらつら書いた後に○○is○○という英文で締める)がしんどくなってきたのか、今作は前2作よりも何を言っているのか正直良く分からない部分が多く、数曲ではフルで聞いてほしい旨まで正直に書いてしまっている。確かにバラード曲は1曲の中で展開が大きく、前半の静かなところだけ切り取るのと終盤派手にバンドで盛り上がっているところだけ切り取るのでは違う。シリーズはこれで終了と思われるが、次は普通にベスト盤を…。TUBEの場合膨大な曲数があり、ベスト盤の数はかなり少ない方なので、今回の35曲×3をフル収録のベスト盤としてリリースしても選び過ぎにはならなかったはず。今作はそんなフルボリュームのベストをCDで出してサブスクではダイジェストである今作仕様で出すとかそういう使い分けでやった方が面白かったと思う。

B08MMWV3LM 

印象度★★★☆☆

2020.12.25更新

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