ZONE FINAL in 日本武道館 2005 04/01〜心を込めてありがとう〜

No タイトル 備考
1 opening オープニング映像
2 GOOD DAYS 1stシングル バンドル(演奏なしアテブリ)
3 大爆発No.1 2ndシングル バンドル(演奏なしアテブリ)
4   MC
5 secret base〜君がくれたもの〜 3rdシングル
6 白い花 8thシングル 
7 一雫 6thシングル 
8 僕の手紙 11thシングル 
9 夢ノカケラ… 5thシングル 2ndアルバム『O』収録Album Version
10 GO! MIZUHOソロ 2ndアルバム『O』収録曲 カラオケ
11 Sae Zuri MAIKOソロ 2ndアルバム『O』収録曲 カラオケ
12 ROCKING TOMOKAソロ 3rdアルバム『N』収録曲 カラオケ
13 風のはじまる場所 MIYUソロ 1stアルバム『Z』収録曲 カラオケ
14 Behind the STAGE
〜バックステージ・ドキュメント〜
メンバー到着〜リハーサル〜開演直前までのドキュメント映像
15   メンバーソロ演奏
16 For Tomorrow 7thシングルC/W
17 true blue 9thシングル 
18 太陽のKiss 13thシングル 
19 H・A・N・A・B・I〜君がいた夏〜 10thシングル
20 7thシングル
21 空想と現実の夜明け 8thシングルC/W
22 さらりーまん 2ndアルバム『O』収録曲
23 笑顔日和 15thシングル 
24   MC
25 一緒にいたかった 6thシングルC/W
Encore1
26 Once Again 14thシングルC/W カラオケ
27   MC
28 glory colors〜風のトビラ〜 14thシングル 
Encore2
29   MC
30 卒業 12thシングル 
Encore3
31   MC
32 secret base〜君がくれたもの〜 3rdシングル
33 Ending メンバー退場、エンドロール

リリースデータ

2005年6月22日 音楽DVDチャート初登場2位
総合DVDチャート初登場9位
売上2.0万枚 Sony Records

メンバー

Vocal&Guitar MIYU
Vocal&Drums MIZUHO
Vocal&Bass MAIKO
Vocal&Guita TOMOKA

ZONE5thDVD。初の単独ライブ映像作品。2005年4月1日、日本武道館で行われたラストライブの模様を全曲収録。元々解散発表前に3月にツアー「ZONE SPRING TOUR 2005〜夏まで待てない!ZONE桜ツアー」開催は発表されていたが、解散決定に伴ってツアーは「ZONE SPRING TOUR 2005〜夏まで待てない!ZONE桜ツアー〜改め ZONE卒業コンサート」に改題し、追加公演&ラストライブとして4月1日の日本武道館公演が発表された。解散ライブ直後にリリースしたベスト盤『E〜Complete A side Singles〜』、クリップ集第3弾DVD『ZONE CLIPS 03〜2005卒業〜』と解散後3ヶ月連続で続いた関連商品発売も今作で終了となった。当日のドキュメント映像は特典映像ではなく、メンバーのソロコーナーを経た中盤過ぎに収録されている。またMCも収録されているが、重要な部分のみ残して大半はカットされた(それでも147分ありDVD1枚に収録するには限界だったためと思われる)。ステレオだけではなく、5.1chサラウンド音声も選択可能。最後の「secret base〜君がくれたもの〜」はテレビ朝日系「ミュージックステーション」に生中継で繋いで全国放送もされたが中継を思わせるMCと演出は細かく編集され削除されている。

当日参加した当時の感想はこちら激しい爆音による耳鳴りで聴力にダメージを受け病院送りとなったため、個人的には体力的にもギリギリだったこのライブだがDVDでは当然のごとく良い感じの音量で収録されているので改めてしっかり楽しめた。これまでライブ映像が発売されなかったので(実際にはTAKAYO在籍時の03年ツアーはちゃんとDVD化を念頭にした撮影もリリース予定もあったがTAKAYO脱退で流れてしまったらしく、クリップ集の1st2ndになんかしれっと1曲ずつ入っているのはその時の素材)、メンバーが演奏している姿も記録されていなかったが、最後の最後できっちりDVDに残せたのは本当に良かった。DVDの限界もあってかMCほぼカットなのは残念だが…。パッと見ではどこが削られているのか分からないような鮮やかな編集になっており、Mステ中継の部分もMステの気配が感じられるところは綺麗に削除。具体的には最後のトリプルアンコールは中継を繋ぐ時間も決まっているので尺調整をしつつ、配布されたサイリウムとZONEコールをするような指示がスクリーンに表示され、TAK MATSUMOTOによるテーマ曲とミィウジックシュテーション!というあのお決まりのタイトルコールが入り、タモリと中継で会話をする場面があったが綺麗にカットされ、トリプルアンコールで出てきてそのまま厳かに最後の一言ずつを言って演奏開始という流れに編集されている。しかもMIYUのコメントでは"ミュージックステーションをご覧の全国のみなさん"という言葉もあったが、ここだけしれっと切り取られている

演奏に関しては編集されていないとする意見と一部失敗気味だったギターソロが修正されているという意見が当時も飛び交っていた。確か現場で隠し録りしていた音源を出してDVDと並べて修正されているだろと主張するファンまで出現して物議を醸したが、町田紀彦氏が当時やっていたブログでメンバーはちゃんと演奏していたとコメントを出したり、当時楽器の担当をしていたフェンダー社の社員の人のブログでもライブではきちんと生演奏していたと証言している。確かに生演奏っぽい多少の揺れがあるギターソロと綺麗すぎないか(CD通り過ぎる)というギターソロ曲によって違いがあり、綺麗すぎないかと思うギターソロ部分ではカメラがなかなか手元に寄っていかない…という編集にはなっているように感じる。ただそもそもZONEの楽曲は大半の楽曲で本来キーボード演奏者が必須なわけだが、今回のライブは完全に4人だけでサポート無し。キーボード、打ち込み音含めて一部の曲ではギターの音も同期を使用している(「白い花」はMIYUがギターを持たずにTOMOKAのアコースティックギターしかないがサビ部分ではエレキギターの音も含まれる)。同期が多少混ざっている事はあっても完全にアテブリという事は無く、基本的には演奏していると思われる。

それも踏まえてもTOMOKAの1年での成長ぶり、リードギターとメインボーカルを兼任するMIYUの成長、安定感を増したリズム隊2人にしてもデビュー直前からの楽器練習でこの若さとしては驚異的な演奏習得力だったのは確かだと思う(なんかとんでもないスパルタな練習量だったみたいだし…)。前半はギターソロも無いような淡々とした演奏曲を並べているが、「For Tomorrow」以降の後半はロックバンドとしてのZONEの最終到着点、集大成を見る事が出来てとても熱い。ダンス曲無し、アコースティックコーナーも無しなのでこれまでのツアーに比べてエンターテイメント性には欠けるがバンドとしてのZONEの集大成、完璧な最後だった

脱退を決めたMIZUHOのコメントはとりあえず休止で良かったんじゃないの?という気がするし、1年しか活動できなかったTOMOKAは「1年という短い時間」と1年という短さを強調して無念な思いを示しているみたいだし、MIYUも「永遠ではないと思っていたけれどZONEがなくなるなんて思っていなかった」だの「まだ信じられない」だのと未練ありそうなコメントがいっぱい。解散という決断はちょっと先を急ぎすぎたように思う。

実際には3人で続ける決断を1度はして3人でのリハも行っていたが、事務所ライブのためのリハで久々にMIZUHO含めた4人で演奏したらやはり3人ではダメだと一転して解散を決めてしまい周囲も驚いたそうだし、"10年後の8月"の際のインタビューでは当時は若すぎてあっさり解散を選んでしまった事への後悔の思いもちょろっと滲ませていた。ZONEを振り切るように次のバンドMARIAを始めたMAIKOもしばらくZONEを振り返る事が出来なかったというし、TOMOKAもこのまま芸能1本は厳しいと感じたのか1年バイトして専門学校に行って資格取りまくってから事務所へ復帰しているし、燃え尽きてしばらく芸能活動自体から離れたMIYUは自分で思っていた以上に抜け殻になってしまったようだし、続けていれば…というか何故せっかく掴んでいた夢をこの時すぐに手放してしまったのかという思いは全員が抱いたのではないかと思う。

B00092QUIA

印象度★★★★★

2021.8.12修正

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