SUPER BEST
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | ひとり咲き | 飛鳥涼 | 飛鳥涼 | 瀬尾一三 | 1stシングル 最高24位 売上17.9万枚 |
2 | 流恋情歌 | 飛鳥涼 | 飛鳥涼 | 瀬尾一三 | 2ndシングル 最高56位 売上2.3万枚 |
3 | 万里の河 | 飛鳥涼 | 飛鳥涼 | 瀬尾一三 | 3rdシングル 最高6位 売上53.7万枚 |
4 | 放浪人〜TABIBITO〜 | 松井五郎 | CHAGE | 瀬尾一三 | 4thシングル 最高30位 売上5.4万枚 |
5 | 男と女 | 飛鳥涼 | 飛鳥涼 | 瀬尾一三 | 5thシングル 最高28位 売上9.0万枚 |
6 | 熱い想い | 飛鳥涼・松井五郎 | 飛鳥涼 | 平野孝幸 | 6thシングル 最高51位 売上3.8万枚 |
7 | 北風物語 | 飛鳥涼・松井五郎 | 飛鳥涼 | 平野孝幸 | 7thシングル 最高27位 売上7.1万枚 |
8 | マリオネット | 飛鳥涼 | 飛鳥涼 | 瀬尾一三 | 8thシングル 最高38位 売上6.6万枚 |
9 | 華やかに傷ついて | 飛鳥涼 | 飛鳥涼 | 平野孝幸 | 9thシングル 最高46位 売上2.3万枚 |
10 | MOON LIGHT BLUES | 飛鳥涼 | 飛鳥涼 | 瀬尾一三 | 10thシングル 最高52位 売上3.0万枚 |
11 | 標的〜ターゲット〜 | 飛鳥涼 | 飛鳥涼 | 平野孝幸 | 11thシングル 最高38位 売上3.2万枚 |
12 | 誘惑のベルが鳴る | 松井五郎 | CHAGE | 瀬尾一三 | 12thシングル(カット、13th同発) 最高44位 売上1.4万枚 |
13 | オンリーロンリー | 飛鳥涼 | 飛鳥涼 | 平野孝幸 | 13thシングル(カット、12th同発) 最高42位 売上1.8万枚 |
14 | モーニング ムーン | 飛鳥涼 | 飛鳥涼 | 佐藤準 | 14thシングル 最高11位 売上16.1万枚 |
15 | 黄昏を待たずに | 飛鳥涼 | 飛鳥涼 | 瀬尾一三・飛鳥涼・THE ALPHA | 15thシングル 最高17位 売上4.5万枚 |
16 | Count Down | 澤地隆 | CHAGE | Light house project | 16thシングル 最高20位 売上3.7万枚 |
リリースデータ
1987年3月5日 1987年3月5日(CT『スーパーベスト20』) 1989年3月21日(ゴールドCD) 1990年7月21日(再発) |
最高35位 最高11位 - 最高15位 |
売上1.3万枚 売上12.8万枚 - 売上74.2万枚 |
ポニーキャニオン |
メンバー
チャゲ |
飛鳥 |
チャゲ&飛鳥2ndベストアルバム。レコード会社の企画盤『スーパーベスト』シリーズの1作として発売された。タイトルはカタカナと英字と両方書かれていて当時はカタカナ表記が優勢だったが現行の公式サイトや配信では英字表記で統一された。デビューから最新作の1つ前までのシングル16曲をリリース順に並べたシングルコレクション。「Count Down」がアルバム初収録。現在公式サイトの表記は『SUPER BEST』でジャケットにも英字表記があるがメインタイトルはカタカナ表記されていた。前年12月に発売されたミニアルバム『Snow Mail』はレコードのみの発売(94年『SUPER BEST BOX』内で初CD化、09年に初単独CD化)だったが、今作はレコード発売が無く、CDと4曲多いカセット盤『スーパーベスト20』との同時発売。カセットのみに追加されていた4曲は当時の最新シングルである「指環が泣いた」と「ボヘミアン」「NEWSにならない恋」「シングルベッド」。当時はカセット盤が158週ものロングランを記録するもCDはさほどヒットしなかった。90年再発盤は91年「SAY YES」の大ヒット以降のブームとも重なって以前の楽曲を網羅できるベスト盤として重宝され、92年まで101週にも及ぶロングヒットとなり、トップ10入りに入らなかったものの当時の100位集計で70万越えの大ヒット作となった。カセット盤の158週と再発盤の101週はともに自身最大のチャートイン記録となっている。その後92年に新たに『SUPER BESTU』が発売され、「モーニングムーン」からの3曲が重複しているのみだったが今作はそのまま廃盤となった。『SUPER BESTU』が再発された01年のヤマハ一斉再発の際にもスルーされ、09年のSHM-CDリマスター化の際にLPのみだったライブ盤や『Snow Mail』が新たに加わった際にもスルーされている。
後追いでチャゲアスの初期シングルを一気に聞きたい場合に重宝される1作。現在『VERY BEST ROLL OVER 20TH』と実質続編となる『VERY BEST NOTHING BUT C&A』の2作だけで90年代以降の一部両A面2曲目を除くA面1曲目は網羅することができるが、80年代のシングルはかなり飛ばされている。その飛ばされているシングルを聞けるのが今作と『SUPER BEST U』だ。LP時代にアルバム未収録だったシングルもこの時期けっこうあって、これはCD化の際に各オリジナルアルバムのボーナストラックとして追加収録されたものの、90年代序盤のブレイク時にあれだけロングヒットするほどの需要が発生したのは納得。そして廃盤になった後も需要があり続けた作品だと思う。
基本的にシングルバージョンで収録されているようで(「ひとり咲き」や「万里の河」など一部アルバムバージョンもあるようだけど完全にアレンジが違うとかではない)、アルバムでは「CLOSING THEME」とセットのロングバージョンになっていた「熱い想い」のオリジナルが聞けるのは実は今作だけだったり、他のアルバムでは間奏が長い「モーニング ムーン」はショートサイズなシングルバージョン、今作がアルバム初収録だった「Count Down」辺りはシングルバージョンで収録しているようなので、現在でもかなり重要な1作である(後の『SUPER BEST BOX』(限定)での今作該当時期はリミックスされている)。
ジャケットはシングル盤「黄昏を待たずに」の使いまわしだし、歌詞カードもズラッと並べただけのペラ1枚でやっつけ感があり、いかにもレコード会社の企画ベストシリーズの一環っぽい作品ではあるし、恐らく半ば非公認に近いリリースだったせいだと思うんだけど、廃盤になってしまったのは本当にもったいない…。まあ74万枚も売れただけあってぶっちゃけ中古市場に大量に流れているので当時の売上の大半がLP盤のためCDでは希少なこの時期までのオリジナルアルバムよりも遥かに入手しやすかったりするんだけど
正直楽曲として好きな曲はこの時期あまり多くないし、「太陽と埃の中で」や「SAY YES」以降、すなわち「CHAGE&ASKA」以降のイメージで聞くと最後まで誰だか分からないくらいイメージが違うんだけど、フォーク演歌から始まり、そこからの脱却を図って当時の最先端コンピューターサウンドを導入して変化していった「チャゲ&飛鳥」時代の変遷がシングルリリース順という最も分かりやすい配置になることでより鮮明に見えてくるというのが今作の最大の魅力だ。これは他に替えが効かない。現存する最古のベスト盤『Standing Ovation』よりも初期のヒストリー的要素が強い。難点は90年発売のものが最後なので音が限りなくしょぼい…という事。これこそリマスター再発してほしかったなぁ…。
印象度★★★★☆