DANCE IN CITY〜for groovers only〜

※通常盤未入手のため「Birthday eve〜誰よりも早い愛の歌〜-Live at EX THEATER ROPPONGI-」のみ未聴。

完全生産限定盤Blu-ray

初回生産限定盤のみCD
DEEN DANCE MUSIC PLAYLIST mixed by Yosuke Sugiyama

リリースデータ

メンバー

DEEN21stアルバム。『シュプール』以来2年1ヶ月ぶりのオリジナルアルバム。公式通算37thアルバム。2021年のカバーアルバム『POP IN CITY〜for covers only〜』、オリジナルアルバム『TWILIGHT IN CITY 〜for lovers only〜』に続くシティポップ・アルバム三部作完結編と銘打たれた。前作『シュプール』もシティポップを掲げていたが、『クロール』『バタフライ』のSummer Special Albumのコンセプトを引き継いだWinter Special Album扱いだったためシティポップ三部作には含まない模様。2022年の配信&C/W「mirror ball」とベスト盤の初回特典CDに収録していた「ふたりだけのダンスフロア」を「dance floor」に改題(シンセとミックス変更のみで歌と演奏はそのまま)して共にアルバムバージョン(dic version)で収録。dicは『DANCE IN CITY』の頭文字を取ったもの。48thシングル「The Last Journey〜47の扉〜」は未収録のままとなった。全曲ダイジェスト以外ではが風景イメージと2013年9月14日の「ふたりだけのダンスフロア」ライブ時の映像をスロー加工して使用した簡易な「kiss & hug with paris match」ティザー映像がショートサイズで公開され、台湾各地で撮影した池森歌唱映像を組み合わせた「step in time」MV、ホールでのメンバー2人の演奏、池森歌唱、ダンサーによるパフォーマンスで構成した「funky fresh」MV、2023年9月14日のライブで「ふたりだけのダンスフロア」を演奏した際のライブ映像を使用した「dance floor with paris match<dic version>」MVの3本のMVが公開された。

完全生産限定盤は『DEEN The Best DX』DISC-1『DEEN The Best Studio Live 30th』全曲のMVと今作のジャケ写や簡易MVを撮影した台湾での4日間の撮影メイキング映像「DEEN IN CITY 〜for taiwan shooting〜」を収録したBlu-ray付、オール台湾ロケSpecial Photo Book付属、豪華Special パッケージ仕様(『Graduation』、『全開恋心』、『PARADE』、『シュプール』(FC盤)等で使用されているスリーブケース&分厚い2枚組プラケースのやつ)。
初回限定盤はDEENダンスミュージックBESTをノンストップミックスで収録したCD『DEEN DANCE MUSIC PLAYLIST mixed by Yosuke Sugiyama』付属、Special 紙ジャケット仕様(『クロール』『バタフライ』『POP IN CITY〜for covers only〜』『TWILIGHT IN CITY 〜for lovers only〜』『シュプール』の初回盤で使用されていた紙ジャケットのやつ)。
通常盤はCDのみ。
カセットでも発売。

完全生産限定盤、初回限定盤、通常盤、カセット&配信の4種で11曲目のライブ音源が異なる。2023年8〜9月に京都劇場で2日間、EX THEATER ROPPONGIで3日間行われたライブ『DEEN THE BEST DX〜KYOTO & ROPPONGI〜』のうち最終日となる2023年9月14日公演で演奏された「FOR MY LIFE」、「恋が突然よみがえる」、「Birthday eve〜誰よりも早い愛の歌〜」、「Burning my soul」の4曲が分散収録されている。配信版はカセットに準じている事が発売当日に判明し(事前アナウンス無し)、11曲目は「Burning my soul」でDL/ST配信されている。このライブの模様は3月26日になって6月12日に『DEEN The Best DX -Premium Live Complete-』として全曲ライブCD化(3日目はBlu-ray化も)されることが発表され、無理に集める必要は無くなった。

ここ最近の路線と大きな変化はないが今作はダンスサウンドを前面に押し出し、過去アップテンポ主体のアルバムでも締めだけは最後のお約束のようにバラードにしていたが、今作はそのお約束をついに乗り越え(?)、バラードが無く全曲ノリが良い曲で構成されている。さらにparis matchコラボで始まって終わるなどいつもとは一味違う聴感になっているのも特徴。ダンスミュージックといっても一般的にイメージされる電子音全開の打ち込みサウンドではなく、生のバンドサウンドにこだわるなどDEEN流に解釈した独自のダンスミュージックをやっている。2人になって以降の新バンド編成では曲によって打ち込みでリズム隊不参加だったり、山根ボーカル曲だけアレンジャーどころか演奏陣を全員入れ替えるなどしていたが、今作では固定サポートバンドで全曲演奏(ベースは「funky fresh」のみ打ち込み)するなどここに来ていつもより生演奏に注力。「mirror ball」のオリジナル(演奏クレジットは48thシングルに記載されている)にはサポートメンバーの記載が無く打ち込みだったが、今作では生音に差し替えたようだ。事あるごとに現バンドメンバーの良さを語っているだけにより信頼度が増しているのもあるようだけど、バンドサウンドでノレるダンスサウンドは懐かしくも古くはなく新しくもある。最新のデジタルビートを取り入れてもその手の電子系サウンドはすぐに古くなってしまうが(一時期最先端と言えばEDMな風潮もいつの間にやら…だし)、今作のサウンドは割と普遍性が高く、何年経ってもあまり色褪せないんじゃないかと思う。またシティポップ路線を言い始めた頃はDEEN's AORのようなDEEN'ｓ感(?)よりも、ただ"DEENがシティポップやってる"というような印象であまり独自性を感じなかったんだけど、この路線で『POP IN CITY〜for covers only〜』『TWILIGHT IN CITY 〜for lovers only〜』『シュプール』と制作してきての今作では"DEEN's DANCE CITY POP"といえるような新たなDEEN'ｓ感(?)にたどり着いたような感覚もある(感覚的過ぎて分かりにくい)。

トータル感では聞き心地がよくて流れるように聞き進められる良盤。☆Taku Takahashi提供と杉山洋介との共作はあるものの作曲1人負担はやはりネックで1曲単位での残りにくさはあるものの、『TWILIGHT IN CITY 〜for lovers only〜』の1曲1曲よりは今作の方がまだインパクトはあるかな…といった感じ。2人になってからは最高傑作といえるところではあるかも。

完全生産限定盤Blu-ray付　　初回盤CD付　　通常盤　

印象度★★★★☆

2024.2.25更新

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