TIME
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | 恋をして | 仲宗根泉 | 仲宗根泉 | 松岡モトキ,きなみうみ | 2024/12/11配信シングル |
2 | きのこいぬ | 仲宗根泉 | 仲宗根泉 | 板井直樹 | 2024/10/4配信シングル |
3 | 明日種〜アシタネ〜 | 名嘉俊 | 名嘉俊 | 松岡モトキ,きなみうみ | |
4 | SKY | 新里英之 | 新里英之 | 川口大輔 | |
5 | まっすぐに | 名嘉俊 | 名嘉俊 | 松岡モトキ,きなみうみ | |
6 | 大大大好き | 名嘉俊,新里英之 | 新里英之 | 松岡モトキ,きなみうみ | |
7 | モモタマナ | 名嘉俊 | 名嘉俊 | ||
8 | 渚の恋は虹色模様 | 仲宗根泉 | 仲宗根泉 | 松岡モトキ,きなみうみ | |
9 | Beautiful | 新里英之 | 新里英之 | ||
10 | 恋をして(Orchestra ver.) | 仲宗根泉 | 仲宗根泉 | 別アレンジ 通常盤/配信版のみ |
初回盤Bonus Trackは「恋をして(Piano ver.)」
リリースデータ
2025年1月29日 | 初登場15位 | 売上0.35万枚 | Sound Produced by 松岡モトキ(1,3,5,6,8)、板井直樹(2),川口大輔(4) | ASSE!! Records(ユニバーサル) |
メンバー
Vocal,Guitar | 新里英之 |
Drums | 名嘉俊 |
Bass | 許田信介 |
Keyboards,Vocal | 仲宗根泉 |
And All Shinker |
HY16thアルバム。公式に"HY 25th Anniversary 16th オリジナルアルバム"と銘打たれている。前作『Kafuu』から2年4ヶ月ぶり。ベスト盤『LOVE STORY〜HY BEST〜』からは7ヶ月ぶり。前作以降の配信シングルのうち『LOVE STORY〜HY BEST〜』に収録された4曲は未収録で、ドラマ主題歌として1話ごとにデュエット相手を変えて配信した「366日」9バージョンは全て未CD化/アルバム未収録となった。それ以降の配信2曲を収録。『LOVE STORY〜HY BEST〜』に続いて25周年を掲げているが、2000年結成を起点とする結成25周年は2025年となる。またデビュー起点だと2001年になるため24周年である。
初回限定盤はライブ映像「HY
366DAYS Premium Live at Billboard Live TOKYO」、「恋をして」Music
Video、「恋をして」Music Video Makingを収録したDVD付。Bonus Trackは「恋をして(Piano
ver.)」。
通常盤はCDのみ。Bonus Trackは「恋をして(Orchestra
ver.)」。
配信版は通常盤準拠でBonus Trackは「恋をして(Orchestra
ver.)」。
今作では初めて最初から初回盤と通常盤のボーナストラックのバージョンが異なるという曲違い複数商法となった。初期の頃にジャケットや封入特典、エンハンスドCDの映像の中身をマイナーチェンジしての複数バージョン時間差発売、DVD付になってからもCD-EXTRAとDVDの内容が違ったり、現レーベル移籍後最初の『GLOCAL』で後出しの追加収録&DVDの内容を変えたSPECIAL ASIA EDITIONをリリースしたり、ベスト盤『STORY〜HY BEST〜』の1CD形態の選曲が単純な2CDからの抜粋ではなく2CDには含まれていない曲が選曲されていたりとこれまでも時間差含めた複数商法はそれなりに行ってはいたが、近年は初回盤、通常盤の上位互換2種が基本で前作でさらに上位のUNIVERSAL MUSIC STORE限定が用意された程度…と落ち着いていた。
アレンジャー陣は前作で多く参加していた宮田'レフティ'リョウが退き、きなみうみが新たに加わった(厳密にはベストに収録された配信シングル「LOVE」にも参加)。「モモタマナ」「Beautiful」にはアレンジ表記が無いが、インタビューでプロデューサーを入れずに作詞作曲者がそれぞれセルフプロデュースしたと語っている。
映画『366日』主題歌として書き下ろした「恋をして」を1曲目に配置した以外は2曲目以降は曲が出来た順番に並んでいる。また各インタビューにおいては仲宗根泉はあくまでHYのメインボーカルは新里英之であるというスタンスを大事にしているようで、「366日」によって自分がメインボーカルだと思われるのは悔しいと今作のインタビューあちこちで語っており、「恋をして」をソロで歌わずに新里英之とのデュオにしたのもこれが理由だという。触れていないもののこの考えからすればわざわざ「366日」を昨年ドラマ用にデュエットバージョンで作り直したのもこの考えによるものと思われる(2024年のTV出演ではデュエットでやっていたのに肝心の紅白はオリジナルの単独ソロ歌唱バージョンになってしまった件については特に触れていないがこの流れだと紅白に関しては出れたのを凄く喜んだという話しかしていないが本当はデュエットバージョンでやりたかったのかも)。
アレンジャー変更はあったものの、明るくポップでストレートで若々しいラブソング中心、完全にいつものHYなアルバム。前述のように「366日」イメージが先行しすぎるのは明らかに嫌がるまでは行かないけど本意ではないため、再利用をありがたく思いつつ、新曲「恋をして」の書き下ろし依頼も嬉しく思いつつ、いわゆる泉バラードはこれ1曲でソロ歌唱も回避、「きのこいぬ」は子供向けポップ、「渚の恋は虹色模様」は昭和風と違う方向に振り切っている。そういう意味では仲宗根泉が最もHYというバンドのバランスやイメージが自身のバラード曲に向いてしまう事に対して相当意識してあえてバラードや自身メインボーカルが増えすぎるのを避けているので、「366日」リバイバルきっかけでここで初めてHYのアルバムを聞くリスナーに、メインボーカルが新里英之である事や、バラードだけじゃないHY王道を提示する事はしっかり出来ているようなそんな王道アルバムではある。まあ新里英之と名嘉俊はその辺りさほど意識せずにいつも通りに自由にポップに作ってきているだけのような感じではあるんだけど…。
個人的にはもう少し歌詞が成熟してきてもいいんじゃないかと改めて思ってしまうところはあるし、色々やってもどれも明るくポップな大枠が変わらないのでマンネリ感はいかんともしがたいところではあるんだけど、セルフプロデュースの「Beautiful」でゴスペル風に挑んでいる部分など進化や成熟が垣間見える部分もあるにはあるのでもっとそういう部分を出していってもいいんじゃないかとは思った。
印象度★★★☆☆
2025.2.23更新