時代-Time goes around-
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | 時代 | 中島みゆき | 中島みゆき | 瀬尾一三 | 2ndシングル リメイク 30thシングル(カット) 最高22位 売上10.1万枚 |
2 | 風の姿 | 中島みゆき | 中島みゆき | 倉田信雄 | 中江有里へ提供 セルフカバー |
3 | ローリング | 中島みゆき | 中島みゆき | 瀬尾一三 | 15thアルバム『中島みゆき』収録曲 リメイク |
4 | あどけない話 | 中島みゆき | 中島みゆき | 瀬尾一三 | 吉田日出子へ提供 セルフカバー |
5 | 夢みる勇気 | 中島みゆき | 中島みゆき | 瀬尾一三 | 雪村いづみへ提供(発売は今作の1ヶ月後) セルフカバー |
6 | あたし時々おもうの | 中島みゆき | 中島みゆき | 倉田信雄 | ライブコンピ盤『第39回バイタリス・フォーク・フェスティバル'72 全国フォーク音楽祭全国大会─実況録音盤─』収録曲 リメイク |
7 | 流浪の詩 | 中島みゆき | 中島みゆき | 瀬尾一三 | 2ndアルバム『みんな去ってしまった』収録曲 リメイク |
8 | 雨月の使者 | 唐十郎 | 中島みゆき | 倉田信雄 | 未発売曲(87年のドラマ『雨月の使者』主題歌) リメイク |
9 | 慟哭 | 中島みゆき | 後藤次利 | 瀬尾一三 | 工藤静香へ歌詞提供 セルフカバー |
10 | 孤独の肖像1st. | 中島みゆき | 中島みゆき | 瀬尾一三 | 16thシングル、13thアルバム『miss M.』収録曲「孤独の肖像」の原曲 リメイク |
11 | かもめの歌 | 中島みゆき | 中島みゆき | 瀬尾一三 | パトリシア・カースへ提供 セルフカバー |
Strings Arranged by DAVID CAMPBELL(1,10)
リリースデータ
1993年10月21日 1993年10月21日(APO-CD) 2001年5月23日(現行盤CD) 2008年11月5日(限定紙ジャケCD) |
初登場4位 初登場12位 - 初登場273位 |
売上23.2万枚 売上3.6万枚 - 売上0.05万枚 |
Produced by 瀬尾一三、中島みゆき | ポニーキャニオン ポニーキャニオン ヤマハミュージック ヤマハミュージック |
中島みゆき21stアルバム。79年の『おかえりなさい』、85年の『御色なおし』、89年『回帰熱』に続く提供曲のセルフカバーアルバム第4弾。前3作と異なり今作には自身の楽曲のリメイクも収録されている。瀬尾一三が多忙だったためか、3曲ほど以前担当したことがある倉田信雄がアレンジを担当しているが3曲のうち「あたし時々おもうの」以外の2曲には瀬尾がプログラマー兼Additional Productionという扱いで参加しており、アルバムのプロデュースも瀬尾の名義になっている。「あたし時々おもうの」はデビュー前にコンテストで入賞した際の大会のライブアルバムにのみ収録されていた楽曲のリメイク、「雨月の使者」はドラマ主題歌としてOAされていたが発売されていなかった曲をそのままではなくリメイク、「孤独の肖像1st.」は作り直した「孤独の肖像」とは異なるメロディーの原曲をリメイクしたものとなっている。今作でリメイクされた「時代」は12月にシングルカットされ、後のベストアルバム『大吟醸』にはこのバージョンが収録されている。通常プレイヤーで再生可能ながら高品質な素材を使用して高音質化を図ったAPO-CDと同時発売。01年にヤマハから一斉再発されたものが現行盤。08年には紙ジャケで限定再発もされているが、今作は1度もリマスターされていない。今回入手したのは93年オリジナル盤。
「時代」はシングルとアルバムで全くアレンジが異なっていたので今回で3バージョン目となるが、一般的に広く知られているのは今作のバージョンだと思う。今回は冒頭に75年の『世界歌謡祭』出演時の音声をそのまま収録する演出が施されている(男の声は坂本九、女の声はジュディ・オング)。この部分の音量が小さいので、音の小さいCDだと思ってボリュームを上げると突如でかい音で「今はこ〜ん〜な〜に〜♪」と再び鳴り始めてちょっと耳が大変なことになるので注意。ていうかなんだこの処置は。トラップか?
今作は自身のリメイクやレア音源発掘の意味合いもあるので、過去3作のセルフカバーアルバムとは感触が異なる。提供曲、リメイク、未発表(の曲を今作用に新録音)と背景が異なる曲が混在しているためかブックレットには1曲ごとに丁寧な解説が記載されている事もあり、どういった楽曲なのか把握しやすくなっているのは親切で良かった。セルフカバーになるとこれまでは昭和のかほりが強かったが、今作は通常モードに近くてロック色が強い部分もある。これまでのセルフカバーアルバムのしっとり感、昭和歌謡色の強さがどうにも苦手だったので今作はセルフカバーアルバムとしては格段に良さを感じられた。「時代」や「ローリング」は改めて名曲だと思ったし、工藤静香の原曲も有名な「慟哭」は物凄くロックな楽曲になっていて驚いた。サビが"ひと晩じゅう泣いて泣いて泣いて"だけにてっきりしっとり歌唱でカバーしてるんだろうと思ってたら泣いてないだろと言いたくなるほどの物凄いがなりっぷり。しかしこれがかなりカッコいい。
印象度★★★★☆
2016.1.17更新