プールサイドヒーローズ/藍坊主

2022年10月12日
配信限定

B0BH3CNZD8

新曲としては11ヶ月ぶり。
ハイレゾでも配信されており、価格が圧縮と同一(255円)。

プールサイドヒーローズ

公式のhozzyコラムがコラム更新の事実上の終了宣言になっていて曲についてはラジオやSNSで語ると書いているので恐らくどこかで語ったものと思われるが、どうも今作は渡辺拓郎脱退前の最後の音源でドラムはサポートではなく渡辺拓郎のものだという情報が少々出回っているのを確認(リスナーが減りすぎて状況や評判が掴めなくなってきた…wikipediaもなんか様変わりして変な記述だけになっているし…)。実際前作よりもそれ以前の藍坊主そのままといった感じの質感、特に前作での新サポートによるドラムはやや落ち着いていた印象だったが今作では以前のような迫力あるドラムプレイになっているようには感じたので、確かに渡辺拓郎の音源だと言われればそうなのかと思う(と同時に新サポートが藍坊主っぽい感じでお願いと言われてそれっぽくやってみたとかだったら渡辺本人とそれっぽく叩いた別人を区別できるほどの聞き取り能力は無い)。

今回も時乗浩一郎によるストリングスアレンジが入った爽やか良メロ青春懐古系ロックナンバーで「ホタル」「向日葵」「群青」辺りの系統のこれぞ藍坊主な良曲。ただあまりにもこれぞすぎやしないか、数少ない新曲リリースの中で変化や進化を感じる曲では全く無かったりもして難しいところ。作風的には完全に「向日葵」+「群青」といった印象だし、昨年の「夏の金網」の夏が過ぎ去った後になって夏を振り返った青春ソングを発売するという1年後に丸被りする発売という状況もあっていい曲なんだけどまたか感がやたら強い。他の新曲の制作も進んでいるっぽいのでさすがに次も1年後の秋頃に夏の曲というまさかの3年連続は無いと思うけど。

現在聞いている三大独立自主経営バンド(GOING、LUNKHEAD、藍坊主)はライブ規制の大打撃をダイレクトに受けた影響でただでさえ独立して鈍っていた新作発売がますます滞る事態となっていたものの、GOING、LUNKHEADは相次い今年アルバム発売にこぎつけた。藍坊主の場合、メンバー脱退に伴う空白期間(決定から脱退日、3人で再始動まで)が生じたのも重なっているが、それ以前からフルアルバムを出せていない(直近2作が7曲入りなのでフルは2016年が最後)。GOING、LUNKHEADは比較的ストレートに現在の経営状態を明かす場面もここ数年目立っていたが、Luno Recordsは経営大丈夫なのだろうか…(Luno代表が藤森である事は公式通販の「特定商取引法に基づく表記」の記載にて判明しているのとその藤森が平日サラリーマン生活なのは公表されていて近年土日祝日しかライブをしていない)。

藍坊主が藍坊主である事をメンバーも確認するようなそんな変わらない1曲ではあるのかなと思う。それこそ10年くらい記憶が止まっている人が久々に聞けば変わらぬ良さ、むしろ歌詞が難解だったあの頃よりストレートさを感じられる良曲に思えるのではないかとも。
★★★★☆

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