ビーサンはなぜなくなるのか?/HKT48

2022年6月22日
初登場1位 売上19.2万枚

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1年1ヶ月ぶりのシングル。2018年より年1リリースが続いているが4年連続4~5月の発売だったのがさらに後ろにずれ込んだ。
ただし宮脇咲良卒業シングルとして急遽配信で出した「思い出にするにはまだ早すぎる」からきっかり1年ぶりである。また12月にアルバムをリリースしていたので新曲自体は半年ぶりとなる。

Type-A,B,劇場盤に加えて生産限定スペシャルプライス盤が新たに追加された。劇場盤と生産限定スペシャルプライス盤の収録内容は同じ。ジャケットが違うほか、劇場盤はあくまで「会場でおしゃべり会」「オンライン握手会」参加のために存在(よって1人のファンによる大量買い大量廃棄が前提)、生産限定スペシャルプライス盤はスクールカレンダー全16種のうち1種封入という違いがある模様だが、事実上劇場盤の一般発売といえる。

MV制作は1曲ポッキリとなったが、A,BのDVDの内容はMVメイキングと6期生のオーディションドキュメンタリーで差をつけている。また発売日にDVDには収録されていない本MVとは別映像の新たにシーサイドももち海浜公園にて撮影したSummer versionがYouTubeで公開された。

配信ではSpecial Editionとして4曲セット配信。5月31日に表題曲のみ先行配信。

1.ビーサンはなぜなくなるのか?

石橋颯、市村愛里、今村麻莉愛、運上弘菜、小田彩加、堺萌香、武田智加、竹本くるみ、田中美久、地頭江音々、豊永阿紀、松岡菜摘、松岡はな、本村碧唯、矢吹奈子、渡部愛加里

センターは矢吹奈子。IZ*ONEだった3人のメンバー(宮脇咲良、AKB48本田仁美)のうちの1人でその前の2018年の「早送りカレンダー」で田中美久とWセンター以来のシングル表題センターで単独センターは初。ただし昨年12月のアルバム『アウトスタンディング』リード曲としてMVも制作された「突然 Do love me!」でもセンターだったので実質的には2連続センターといえる。

作編曲のYU-JINはザ・コインロッカーズへのメイン曲提供が多かったようだが、SKE48、櫻坂46、乃木坂46と昨年から何曲か起用されたのは全てC/Wで48/46系のシングル表題は初起用と思われる。

奇をてらわないド王道の48系爽やかサマーアイドルポップといった佇まい。普通にいい曲だが歴代のサマーポップに比べるとどうしたって印象は弱めか。ただ歴代のサマーポップというのが10年ほど前のAKB48、SKE48、NMB48の夏だ海だ水着シングル群であって、HKT48としてはそもそも夏シングルを出していない。「キスは待つしかないのでしょうか?」が唯一8月発売だったがそんなに夏曲ではなかったので、HKT48としては夏曲シングルというのは新しいともいえる。

今作が良かったのはMV。2018年から年1のシングルリリースになってしまい、メンバーの入れ替わりがある上に、見た目の雰囲気も変わりやすいのに年1では全くメンバーが誰だが誰だか分からないし覚えられずこれでは何も定着しないというような事を毎年書いていたが今作のMVはゲーム風の演出を取りながら、メンバー全員の単独ショットと名前をデカデカと表示するというシステムになっていてメンバー名をしっかりアピール。正直シングル感想やアルバム感想でメンバー表記を載せているので名前は見覚えがあるが顔が分からないというメンバーばかりなのでこのシステムはありがたかった。

一方でサマーソングなのに全く無関係のスタジオ合成映像な上に、イントロから出だしのソロパートまで矢吹奈子の1人舞台、徐々に前列メンバーから増えていくという流れなので後列メンバーの登場が遅く、全員揃っている時間も少なくなってくるという弊害もある。これはあくまで初心者向け映像である事を考慮してか、屋外ロケの全くの別映像Summer ver.が制作されていてメンバーを知っているファン向けにも制作してくる辺り、C/WのMV作る予算も削られる中で出来る事はやっているんだなという印象も。

あとIZ*ONEとそれの選考でいいところまで行った勢はやはりAKB48のやっている方向性よりもクオリティを目指すK-POPの世界観にパフォーマーとして魅了されるのか、完全にパフォーマー志向になったり、韓国風の濃いメイクや金髪にしたりとあからさまにかぶれまくっていくという傾向がある。宮脇咲良は帰国即卒業して向こうへ行ってしまったし、本田仁美はそのままド派手な髪色を継続&パフォーマンス売りを始めたAKB48の中心人物の1人として重宝されているほか、竹内美宥のようにIZ*ONEに落選はしたが卒業して韓国事務所と契約して完全に韓国拠点にしたメンバーもいる。しかし矢吹奈子はIZ*ONEでは茶髪やド金髪にしていた時期もあるようだがHKT48復帰に伴い以前のイメージに戻しており、あからさまにK-POPかぶれを持ち込んでいる様子が無く、2連続で日本のAKB48アイドルポップ全開な曲をニコニコ歌っていて安心感がある。K-POPの路線が見たい聞きたければK-POPのグループに行けばいいわけで、K-POP路線を48に持ち込まれても違うよなというのはやはりあるなと改めて思った。
★★★☆☆

2.向日葵の水彩画

秋吉優花、荒巻美咲、栗原紗英、神志那結衣、坂口理子、坂本愛玲菜、下野由貴、渕上舞、外薗葉月、宮﨑想乃、村川緋杏、山内祐奈、山下エミリー

Type-Aのみ
1~4期とドラフト2期の選抜外(いわゆるアンダー)メンバーになっている模様。作曲は山田智和、編曲は住谷翔平。

良メロ系の爽やかサマーポップ。ちょいと切ない要素もありけっこう聞かせる雰囲気。どちらかというと乃木坂46にありそうなしっとり感がある。
★★★☆☆

3.充分、しあわせ

石橋颯、市村愛里、伊藤優絵瑠、川平聖、栗山梨奈、後藤陽菜乃、坂本りの、石安伊、竹本くるみ、田中伊桜莉、長野雅、馬場彩華、村上和叶、渡部愛加里

Type-Bのみ
選抜も選抜外も含めて5期生(10人)ドラフト3期(4人)の全メンバーとなっている模様。表題曲に選抜された石橋颯、市村愛里、竹本くるみ、渡部愛加里の4人だけが今回のシングルで2曲参加という事になる。

作曲は太志、編曲は長谷川大介。現在はLittle Paradeとしてソロ活動している元Aqua Timezボーカル太志とLittle ParadeをアレンジャーとしてサポートしているAqua Timezの元ギター大介による恐らく初の外部提供。どうやら48系のコンペへ参入して複数提出しているようでこの後のNGT48のアルバム新曲にも1曲採用されている。

チャチャッと手拍子のような2打が入るアレンジ部分に「虹」感があるものの、アレンジにAqua TimezやLittle Paradeっぽいバンド感は薄めでアイドルポップ風なライトな打ち込みアレンジになっている。しかし隠しきれないAqua Timez感というか手癖が滲み出ているという感じだろうか。
★★★☆☆

4.悲しみの浄化装置

最上奈那華

劇場盤、生産限定スペシャルプライス盤のみ

6期研究生がいきなりソロ曲。ソロ曲のパターンとしては純粋に人気メンバー、卒ソロ(卒業業記念ソロ)のほかに近年はAKB48グループ歌唱力No.1決定戦の優勝特典なんかもあり、新人の場合としては優勝特典くらいでしかソロ曲なんてもらえない状態だったはずが、今作に関しては何かあったわけはなく、そもそも5月にお披露目されたばかりでいきなりの超抜擢、超展開としか言いようがない突ソロ(突然ソロ曲)のようだ。既に21歳と新人にしては年長だが、合格直前までビーイング系の事務所White Dreamに所属してタレント活動はしていた模様(現在ごっそり消し去られており形跡はない)。新人いきなりセンターというのは松井珠理奈に始まり、乃木坂46でも伝統芸になっているが、今回はかなり異例でいきなりソロ曲だけで選抜はおろか他の曲には不参加。どうしてこうなった。

曲も明らかにグループ用のアイドルポップナンバーでサビ部分は特にコーラスが被さって単独歌唱っぽさが薄い。これだったら普通に複数メンバーで歌えよという…。声自体もなんか下手なわけではないが格段にうまい感じでも味があるわけでもなく、物凄くフツー。謎だらけのソロ曲だ。
★★★☆☆

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