2023年10月25日
初登場2位 売上11.3万枚
初登場11位 売上0.3万DL(Wake-up Call~目覚めるとき~)
初登場22位 売上0.2万DL(すっごいFEVER!)
初登場38位 売上0.1万DL(Neverending Shine)
10ヶ月ぶりのシングル。新曲としては8月末のベスト盤以来となり、17期井上春華、弓桁朱琴の初参加シングルとなるが初参加曲はベストの新曲「なんざんしょ そうざんしょ」だった。
9期でリーダーの譜久村聖の卒業シングル。
初回生産限定盤SPは「rockin’on presents. JAPAN JAM 2023(4月30日 千葉市蘇我スポーツ公園)」ライブ映像収録Blu-ray+20Pフォトブックレット封入のトールサイズ・デジパック仕様。ライブBlu-rayは10曲以上ガッツリフル収録されている上にメイキング映像まで収録されており、4400円と初回盤の倍額となっている。
初回限定盤A,B,Cは3曲それぞれのMV、Dance Shot Ver.、メイキング映像を収録したBlu-ray付。
通常盤A,B,Cはソロ14種+集合1種の15種のトレカのうち1種封入でA,B,Cで3曲それぞれの仕様。
一貫してCD曲順の変更はされておらず、「Wake-up Call~目覚めるとき~」がメインのBであっても「Neverending Shine」がメインのCであっても曲順は全てすっごいFEVER!→Wake-up Call~目覚めるとき~→Neverending Shineで全種固定されている。また譜久村聖の卒業ソロ仕様盤もなく、全種全員仕様となっている。
1.すっごいFEVER!
編曲は平田祥一郎。”作ったのは数年前。コロナ以前だったような・・・。”とつんくが懐古しており、ある程度までアレンジを進めていたが途中でストップしていた今作を引っ張り出して、曲も歌詞もアレンジも2023年秋バージョンに修正、変更したとされている。また平田プログラミングだけでなく鈴木俊介をギターで呼んで竹上良成らホーン隊3名を生で呼んでおりホーンアレンジは生演奏、終始聞こえる低音男性ボイスに松原憲をこのためだけに呼んでいる(プッチモニ「ちょこっとLOVE」での低音ボイスも担当していた人物だがこの時は曲のアレンジャーだった)。
曲自体はいつもの感じでリズム感重視のあまりメロディアスではないメロディーだが、ディスコっぽいノリになっており、一般的にファン以外にウケがいいのってこの路線だと思うんだけどなかなかやろうとしない路線でもある。それだけに横一線が続く近年の楽曲の中では久々に残りやすい曲だと思う。松原憲によるすぐぉぉい・ハッハッハッハッハッ…という低音ボイスにしてもここ10数年来のファンよりも、全盛期2000年前後に聞いていたリスナーがあの頃を思い出すギミックとして機能している。
★★★☆☆
2.Wake-up Call~目覚めるとき~
非つんく曲。作詞:星部ショウ、作曲:大久保薫,星部ショウ、編曲:大久保薫。星部ショウは現在のハロプロでのつんく以外での主砲作家の1人だが、モーニング娘。には2016~2017年にかけて62~64thシングルまでの間に1曲ずつ+「五線譜のたすき」を担当して以来6年ぶりの起用になると思われる。星部ショウ作曲で「BRAND NEW MORNING」なんてシングル曲まで手掛けて新生モーニング娘。をアピールしていたもののファンには不評だったのか、病から復帰したつんくがモーニング娘。だけは譲らないと主張したのかは分からないが、2018年以降は他グループと完全使い分け状態となり、モー娘。は結局ほぼつんく曲の大久保か平田アレンジの定型パターンが連打され続けていた。
大久保薫が作曲にまで関与しているが、何気に今作の3曲の中では最もいつものモー娘。っぽい=いつものつんく曲っぽいイメージだったりする。というのも「すっごいFEVER!」ではディスコっぽい方向性、「Neverending Shine」はメロディー勝負で聞かせる方向性と今のつんくがなかなか手を出さない方向性になっているのもあって、明らかにこの曲の方がいつもの感じ。大久保薫が普段からそれだけ影響力が大きい、現状での最大の功労者である事も同時に示唆しているように思う。
★★★☆☆
3.Neverending Shine/モーニング娘。’23 feat. 譜久村聖
名義が”モーニング娘。’23 feat. 譜久村聖”になっており、譜久村聖の卒業曲。編曲は神谷礼。2021年のハロプロ研修生のアルバム曲でつんく作詞作曲のアレンジを担当した事はあったようだが、モーニング娘。では初起用となるアレンジャー。声を失う以前から固定アレンジャーばかりになり、声を失ってからは大久保・平田の両名起用に集中して、時々昔なじみの鈴木俊介や江上浩太郎が出てくる程度までモーニング娘。のアレンジャーは固定化して10年以上経過しているだけに初参加のアレンジャーが出てくるのは革命的出来事といえる。
ほぼ卒業ソロ曲となっていて終盤のサビでようやくメンバーとの合唱になる構成(MVでもそれまではメンバーがバックダンサーと化している)。アレンジャーが新鮮というのもあるが、今のつんくがなかなか書かないリズム感やアレンジメインではないメロディー勝負の曲という事もあって久々に聞かせる1曲となった。まああまりに膨大な曲数を30年以上延々と書きすぎてキレなんてもうまるで残ってないというか前にどこかで聞いたような感じになってしまうのは正直なところではあるけど、それでもいつもよりは際立つ1曲かなと。
これで9,10,11期まで1人ずつとなるが、割と小刻みに加入していたので3人ともキャリアや年齢は近くて既に在籍11~12年、それどころかその次の12期3人すら在籍9年と随分長期化してきているのと、今のリリースペースを考えるとしばらくはほぼ毎回のように卒業者が出る事になりそうだ。
★★★☆☆
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